0-1話 崩れた日常と選ばれた再出発 1
この物語は連載中の 転生ミスから始まる最ゲート物語(おっちょこちょい 神様の転生ミス!?仲間を蘇らせるために「復活の門」を探す旅に出ます!) のリメイク版になります!
今連載中の物語は初期の頃に書いたので今回は読みやすくなってる(と思う!)自信作です!
それではどうぞ!
私は玄関のドアを開けて、元気よく叫んだ。
「ただいまー!楽しかったね、ママ!」
「おかえり、春香。そうね、いい写真いっぱい撮れたわね。でもちょっと遅くなっちゃったわ」
ちらっと時計を見ると、もう20時過ぎ。
「あっ、ほんとだ」
「待っててね、すぐご飯作るわ」
「うん!あ、机拭いとくね」
「助かるわ〜。他にお願いすることあったら言うわね」
「まかせて!」
——私は、星乃春香。
どこにでもいる普通の女子高生……と言いたいところだけど、ちょっとだけ普通じゃない。
3年前、パパが事故でいなくなった。
それから私は、できるだけママを助けるようにしてる。
……まあ、最初からそんなに立派だったわけじゃないけど。
正直、最初はめちゃくちゃ落ち込んだ。
「これ夢でしょ?」って、何回思ったかわからないし、
ご飯も食べられないし、全然寝れないし、ずっと部屋にこもってた。
でもある日、ふと気づいた。
——ママ、一人で全部やってるじゃん。
仕事も、家事も、全部。
「いやこれ、私ダメじゃない?」
ってなって。
それから少しずつ、ちゃんと手伝うようになったってわけ。
「よし、机オッケー!」
「ちょうどいいタイミングね。ご飯できたわよ〜」
「やった!」
席に座ると、いい匂いがふわっと広がる。
「いただきます!」
……うん、今日もおいしい。
ご飯食べて、お風呂入って、自分の部屋に戻って。
ベッドにダイブ。
「はぁ〜……」
今日で春休みも終わりかぁ。
テーマパーク楽しかったな。
……ママ、仕事あったのに休んでくれてたし。
「ほんと、ありがとね」
ぼそっとつぶやいて、そのまま意識が落ちていった。
——ピピピッピ、ピピピッピ。
「んん……うるさ……」
アラームを止めて、ぼーっと時計を見る。
「……え?」
8時。
「……え???」
私は一瞬フリーズした。
「ええええ!?遅刻するーーー!!」
始業式なのに!やばい!!
「アラーム直すの忘れてたあああ!」
布団から飛び起きて、超速で着替えを終わらした。
ランドセルを背負い階段をダダダッと駆け下りる。
「あら、遅かったわね。学校に連絡入れておこうか?」
「いらない、いらない!間に合うから!」
牛乳一気飲み、パンくわえて玄関ダッシュ!
「ほらね、早く起きないからこうなるのよ〜
行ってらっしゃい。」
「いってきまーす!!」
ドアを開けると——
「あれ?」
見慣れた顔が三人。
「え、みんな待っててくれたの!?」
桜ちゃん、魁斗くん、朱音ちゃん。
いつものメンバーだ。
「先行っててよかったのに!」
「友達置いていくわけないでしょ?」
「むしろ予想通りだったしな」
「絶対寝坊すると思ってた〜」
「ひどくない!?」
でもちょっと嬉しい。
「ありがとね」
四人で並んで登校開始なのだ!
「てか宿題やった?」
「えっ!?宿題あったの!?!?」
「はい出た」
「春香、聞いてなかったの?」
「聞いてない!!」
三人がニヤニヤしてる。
「大丈夫大丈夫、そんな多くないから」
「ほんと神……!後で見せてもらうね。」
そんな感じで、いつも通りの朝。
——のはずだった。
ふと、視界の端に何かが映る。
「え——…」
一台の車。
次の瞬間、衝撃が来た
体が吹き飛ばされる感覚。
気づいたときには、地面に倒れていた。
「……っ、なに……これ……」
痛い。
とにかく、痛い。
横を見る。
「……え」
三人が倒れてる。
血が広がってる。
「やだ……」
声が出ない。
周りには割れたガラスと、建物に突っ込んだ車。
状況は、はっきりしてるのに。
頭が追いつかない。
視界が暗くなっていく。
——ああ。
「そっか……私……」
死ぬんだ。
……こんなことになるなら。
ちゃんと早起きすればよかった。
遠くで、救急車の音。
それを最後に、意識が途切れた。
——次に目を開けると。
「……ここどこ?」
真っ白な、不思議な空間。
「春香!」
「え、みんな!?」
三人ともいる。
「これってさ……」
「うん、たぶん……」
「死んだ、よね?」
「その通りじゃ」
「うわっ!?」
突然、おじさん出てきた!
しかもヒゲがすごい!
「誰!?」
「ワシは神じゃ」
「テンプレきた!?」
思わずツッコミが出た。
「本来、お主らはまだ死ぬ運命ではなかった」
「え?」
「手違いでな……」
「いや軽くない!?それ!?」
「すまん……」
ちゃんと謝られた。
「その代わり、別の世界に転生させてやろう」
「異世界!?」
「魔法とかある感じ!?」
「あるぞ」
食いつく私たち。
「地球には戻れないの?」
「規則で無理じゃ」
ちょっとだけ沈黙。
「……じゃあ、行く」
「私も」
「俺も」
「うん」
「よし。なら魔法を選ぶといい」
目の前にずらーっと並ぶ魔法一覧。
魔法が描かれたタイルがふわふわ浮いていて不思議な感じだ。
「うわ、めっちゃある!」
「迷うやつだこれ……」
それぞれ選び終えて——…
「そういえば、一時間だけ元の世界に戻れるが?」
「え!?」
「家族に別れを言えるぞ」
心臓がドクンと鳴る。
「……行きたい」
ママに、ちゃんと伝えたい。
「他は?」
「私はいい」
「見たくないしな……」
「うん……」
「では春香だけじゃな」
神様が指を動かす。
ふわっと体が軽くなる。
視界が歪む。
——そして。
気づけば私は、事故現場に立っていた。
幽霊として。
春香ちゃん、桜ちゃんのミニ劇場
「さぁ!今回からリメイク版開始だよ!」
「前より読みやすくなったよね!✨」
「それは実際に読んでもらわないとわかんないよ!」
「そうだ、ねえねぇ、春香?」
「うーん?何?」
「今回は一回目ってこともあって情報量すごい多かったね〜」
「私もびっくりだよ!寝坊→事故→転生ミスなんだもん!」
「びっくりだね〜春香、幽霊なってたのも続き気になるし…」
「それは次回のお楽しみだよ!」
「それでは今回はここまで!また次回!またね〜」




