戦慄。そして小屋。l二
「テヘペロっ、えっとね、この世界は一週間に一回、【世界掲示板】から個人宛にメッセージが来るて、そこで自分のステータスが確認できるの! ユウムも昨日届いてたよ!」
そう言って一通メッセージをユウムに渡す。
佐藤 悠夢
職業: ニート【HP3200攻900速1500】
Lv.1
契約:【時を司る神】イズモ
属性: 超時空
攻撃: 865
防御: 470
魔攻: 1080
魔防: 1880
武器: 果物ナイフ
スキル:【超速文章読解】
魔法:未
おぉ、凄いのか全くわからん。てか、果物ナイフってなんだ!イズのやつ“この武器めちゃくちゃ強いよ!”って渡したやつ果物ナイフかよ!
い、イズ、とりあえずレベル一冒険者の平均ステータスってどれくらいなんだ?
レベル一なら平均は二桁。でも、ユウムは【契約者】だから、大体三桁。四桁いってたら上出来だよ!
なるほど、だとするとこれはいい方だと思っていいだろう。
「このステータス、イズには見える?」
「私だけじゃなく、本人が公開する以外、誰も見れないよ!」
ということはこの能力値は少し黙っておこう……ごめんなイズ。
「……平均だな」
「ううん!当たり前だよ!頑張ろ!」
「おう。……ん?あの小さな店はなんだ?」
俺たちは何もない広い畑がある場所に小さな店を見つけた。
「行ってみようよ!」
イズがワクワクしながらユウムを引っ張っていく。
「お、お邪魔しまーす……」
凄い。店の中にあるのは全て農作で使う道具や肥料ばかり、そしてその全ての道具が一級品、いや、それ以上の雰囲気を醸し出している。
『いらっしゃいませです』
奥から声が聞こえた。出てきたのはイズよりも背の小さい女の子。髪が短く栗色の目、とてもふわふわした子だ。そして右手に半分だけある紋章が……ん?紋章?
イズの口が開いている
「その右手の紋章……!き、君!【鋼を司る神】の所の【契約者】じゃん!?」
誰よりも一番驚いていたのは小さな女神であった。





