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最弱。そして最強。l二

「おぉいらっしゃ………って、てめぇら【弱神(ネアン)】とその【契約者(フィリア)】じゃねーか。弱い奴に売る武器なんて一個もねぇよ。とっとと立ち去りやがれ」



 なんだこいつ。ものすごく嫌味な言い方するな……嫌味で相手も言ってるとは思うけど。まぁここは頭を下げておくか……



「そこをなんとかお願いできませんか?」


 ユウムは少し頭を下げて店主にそう言う


『だーかーらー。君たち弱小二人に武器売ったらこのお店の評価下がっちゃうでしょー?』


 横からガタイのいい男冒険者四人がユウムとイズに絡んできた。周りからも『やっちまえー』と声が上がる。


 め、めんどくせー。なんだこの状況……俺ら別に何もしてないだろ。んでイズも何が起こってるのか全く理解してない顔してるし……


「えっと僕たちただ武器を買いに来ただけでb……」


「口答えするな!この最弱コンビがぁ!」


 うるさい怒号と共に飛んでくる右手。魔法とか剣じゃなくて素手なのかい。と心の中で思っていた事は内緒にしておこう。


 ここであまり騒ぎにしたくはないけど、イズに危害が加わるかも知れない。……くっそぉ、仕方ないか……



 俺は相手の頭横付近と飛んでくる右手のチェックポイントにゲートを創り出す。次の瞬間。


「ぐはっっっ!」


 相手の飛ばした右手がゲートを潜り、頭横に創ったゲートから出てきて見事自分のこめかみに命中。余程当たりどころが悪かったのか、男はその場で豪快に倒れ気絶した。


「て、てめぇ俺らの仲間に何しやがる!死ねぇ!」


 男冒険者三人が最弱という俺に同時に襲いかかってくる。それダサくないか?


 俺はその瞬間に姿を消し、相手の背後を取る。そして一人の男の首筋を打ち気絶させた。



「な!……一瞬で移動した!?まさか【瞬間移動(ミーク)】か!?」


「そんな訳ないだろ!【瞬間移動(ミーク)】は限られた一級冒険者しか使えないレアスキルだぞ!こんな奴らが使えるスキルじゃねー!」



 んー【瞬間移動(ミーク)】といよりワープなんだけどな。自分の体に薄いゲートを創って、行きたい場所にゲートを繋げてるだけなんだよね。ハハ



「まだやります? 気が済むまで僕は付き合いますよ?」


「ちっ!クソが!覚えてやがれ!」


 っと、弱いキャラが必ず言うフラグと気絶した仲間をしっかり回収して、彼らは走って逃げ去った。


「おい、なんなんだよあいつら! 最弱能力じゃ無かったのかよ!」


「あれじゃあまるでチートじゃねーかよ!」


「誰だよ【弱神(ネアン)】とか最弱とか言ったやつ! まるっきり嘘じゃねーか!」


 おうおうクルクル意見変わるな傍観者諸君……まだ十%くらいしか出してないぞ?


 そんなことを思いながらイズの方を見ると、とてもふてくされた顔をして俺を見ていた。


「ど、どうしたんだイズ……?」


「せっかく私が倒そうとしたのに……ユウム嫌い!!」


 そうしてイズが指差す方を見ると、東京ドームほどのゲートが天空に浮いていた。。このゲートで何をしようとしたのだろうか……考えただけで背筋が凍る。


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