第96話 尋問・・・
私達を監視していた人間に対し話しかける。
「私の名はみつぐ、奈落のダンジョンより、この世界を管理している者から使わされた。
お前達は、私達を監視していたみたいだが、どうしてそんな事をしているのかお聞きしたいな。
先に言っておくが、嘘や誤魔化したようなことをしたとこちらで感じれば、お前達をこの場で食い殺す。
話さなくても食い殺す。
私はお前達人間よりも、知能も有り知識もある。
モンスターの姿をしているが道徳感もある。
お前達の立場も考慮できよう。
私の問いに答えよ。
すべて知っていることを話せ。
人間達や獣人達と敵対することはしたくない。
今回、私が奈落のダンジョンから出てきたのは、前魔王をしむけた臭獣人が獣人達を使い、このアストリア大陸を争いをおこそうとしていたので使わされたのだ。
お前達が、あの臭獣人との戦いを見ていたかはわからない。
此処へ来たのならば私が臭獣人と戦っていた事を感じることはできただろう。
臭獣人は私が葬った。
獣神と自ら名乗り、偽りの神を演じた臭獣人は死んだ。
私の仕事は侵略者の異世界人を処罰する為にこの地上へ使わされただけだ。
話してくれた結果によれば、こちらもそれなりに誠意を示そうではないか」
・・・
なんか、長い口上をたれているように話してしまった。
あたかも上から目線で話してしまったよ。
本当はただのローパーに転生した一般人だけど、今はモンスターなのでちょっと強いのでついこんな口調で話してしまった。
ただの小心者のモンスターなのにね。
・・・
「まずは頭から顔を隠している布をとって名前を教えてもらいたいな。
相手に対して顔さらし、目を見ながら話さないと信用もできないだろう」
私がそう話したら二人の人物は頭と顔を覆っていたターバンみたい布を取り始めた。
もう一人の人物が「お前達やめろ」と言って止めに入る。
しかし二人は従わず顔を見せてしまった。
顔を晒した二人は若いな。
一人は女性の方だった。
年齢20歳前後、身長は170センチくらいで栗色の髪を短髪刈上げ、栗色の目の色をした青年と25歳前後身長は170センチくらいで鮮やかな金色の髪をショートカットにしている、青い目の色をした若い女性か。
女性の方は結構きれいな人だったのでそのことが気になってしまった。
うむ、美人だからと言って尋問を甘くしたりするのはやめようと思ったけど、傷を回復とかしてやっている時点で私は元々甘いんだよね。
二人は従ってくれたので問題はないのだが、もう一人はどうしようかな。
とりあえず話をしてくれる者がいたのでいいだろう。
話さず全員殺して終わりって事も考えたのだがね。
どのみち拷問とかして話さないのだったら一思いに楽にしてあげたほうがいいだろう。
情報は欲しいが痛めつけて話させるほどの勇気など私にはない。
・・・
私は顔を晒さなかった人間の処遇を決める。
ギンジ達、駁猫族に指示を出す。
「その人間の手足をすべて折り、逃げられないように縛って監視をしておいてくれ。
この二人の話によっては生きて返すことはできないかも知れない。
その時は私の食料になってもらおう。
暴れるようだったら殺してもかまわない。
それと私を中心に半径30メートル以内のところにそいつを置いてくれ。
先ほど魔法無効化領域 の魔法を唱えた。
現在、私を中心に半径30メートル以内は魔法が使えなくなっている。
それでは頼みましたよ」
私は皆に聞こえるように大きな声で話した。
3人を捕まえた時に駁猫族達が危険な装備アイテム品をはぎ取っていたのは知っていたが、念のため魔法無効化領域 で魔法も封じてしまおうと考えた。
ギンジ達、駁猫族にも知らせていなかったので、なにかあった時に魔法が使えなかったら問題だと思ったので、他の者にも聞こえるように話したのだ。
もっとも獣人達は人間よりも良く聞こえるらしいので大丈夫だと思うのだけど、なにぶんどのくらい聞こえるかはいまいち、曖昧でわからないのだ。
私が思い考えているのと違っていることが多いので、地上に来てからはさらに神経質になっている。
犬の獣人達はてっきり鼻がいいと思っていたけどそうでもないらしい。
人間よりは少しいいくらいみたいだけだそうだ。
動物と比較してはいけないみたいだ。
まぁ、あまり鼻が良すぎると生活にも困るだろう。
獣人は動物を模して見た目は似た感じをしているのだが、動物とは全く違う見たいなので、能力的な事で私は勘違いしている部分があるらしい。
一部、特色は似ているのがあるのだが、どちらかというと人間にかなり近いみたいだ。
人間よりも多少身体能力が高いと感じるくらいでいいと思う。
あとは生活環境から得られることで能力が多少違うらしい見たいだ。
それほど人間と獣人は変わらないと言っていいだろう。
・・・
顔の布を取らなかった奴は、わかった布を取る、すべて話すだから殺さないでくれと言ってくる。
こいつも甘いな、今更そんなこと言うなら最初から従っていればいいのにね。
私はギンジ達に連れ出すように指示する。
・・・
ちょっとは2人に対して脅しになったかな、これで私の質問に素直に話してくれればいいのだが、まぁ言えないことも出てくるだろうな。
とりあえず私に従ったという事は、生に対しての執着はあるのだろう。
仮にも目の前に凶悪なモンスターがいて話し合いをしようとしているのだからね。
密偵の場合捕まった時点で、舌を噛んで自害とかして情報の漏洩を防ぐおこないもしなかったし。
それともモンスターと獣人達だから侮っているのかも知れないな。
・・・
あれ?
今更であるが重要なことに気付いた。
言葉の魔法使えているよね。
というかちゃんと話の受け答え今できている?
私今、魔法無効化領域 使っているんだよ。
でもおかしなことがおきている。
言葉が通じているのだ。
言葉の魔法が使えて話せているんだよね?
今回、神剣に付与してダンジョンからの魔力供給もおこなっている為魔法無効化領域 の効果は高くなっているはずだ。
それなのに話せているんだよ。
今さっき確認でギンジにここで魔法使えるか試してもらった。
ギンジは炎の魔法使えると聞いたので、唱えてもらったら炎の魔法は発動出来なかった。
やはり魔法無効化領域 は発生できている。
ギンジには魔法無効化領域 が正しく発生しているかと確認を取ったと話した。
他の魔法は使えないけど言葉の魔法は使えている?
それによく考えたらガゼルと話した時と守護者のドラゴンと模擬戦やった時も魔法無効化領域 を使っている。
その時も言葉は通じていた。
もしかしたら、言葉の魔法は特殊な魔法のケースに当たるのかもしれないな。
例外で使用できる魔法があるのだろう。
とりあえず他の攻撃魔法とかは使え無くなっているので、魔法無効化ができているのでいいだろう。
魔法の事は、不明な点が多いので、今更深く考えても仕方ないだろうな。
言葉の魔法は特別例外扱いとして認識されるという事だけわかったからそれでいいか。
その他に魔法無効化 関係を使っても、使える魔法出てくるかも知れないな。
今後はそのことを頭にいれておいて気を付けることにしよう。
それより尋問をはじめるとするかな。
・・・
私は最初に名前とどこから来たのか聞いてみる。
それと先ほど連れて行った者に対してはあなた達が証言して帰ってから不利益になる場合がある可能性もあるので、その時はこちらで処分してしまうので嘘偽りなく話してくれた言った。
まぁ、彼らは理解できていると思う。
話してくれたら、あなた達は生きては帰すと言う意味合いと、先ほどの人物はあなた達の為に殺すと言う意味合いで言ったのだ。
あれ、これって私がそう思って話したのだけど、きちんと伝わっているだろうか?
獣人達はたぶん曖昧すぎて意味がまったく通じていないと思う。
というか普通に言葉の言い方が悪かったかも知れないので伝わっていないかも知れない。
まっ、いいかとりあえず尋問しよう。
・・・
「まずはあなたたちの名前を教えていただきたい」
「俺の名はジン」
「私の名はアレッタ」
うん、素直に名前言ってくれたな。
「名前はジンさんとアレッタさんですか。
まぁ、偽名使っている可能性もあるけどそのことはいいでしょう。
それではここへ来た目的と所属している国または組織名を教えていただけませんか」
彼らは少し黙ってしまったが。
後ろにいるギンジ達駁猫族が殺気を放ちだしたら話し始めた。
「俺達の所属の国はネイビス大公国だ。
組織名はカンザスの冒険者ギルドに所属している。
目的は獣人界での周辺調査だ。
ここから一番近い人間界の近いカンザスの国の冒険者ギルドに依頼が定期的にきておこなわれている。
今回、請け負って調査に来ていた」
「なるほど冒険者のギルドから調査依頼で金目的に依頼を受けたと言うことですか」
「ああ、そうだ」
と答えてきたな。
私は大きい触手をテントの入口から入り込ませ、ジンという若い青年を殴りつけた。
殴った勢いでテントを突き破り、外へ放り出される。
こいつ、嘘をついた。
話している時目がおよいだし、何よりも隣にいる女性が明らかに違うと顔に出したのだ。
それにその瞬間なぜか女性から「ちがう」と言う言葉が聞こえたのだ。
女性は話をしていなかった。
声を出して話はしていなかったのに聞こえたのだ、気のせいではなかった、どういうことだろう?
「ギンジさん先ほどのジンて方、最初に連れてきた方と同様に捕えて下さい。
ちょっと殴っただけなのですが死んでしまっていたらそれはそれで仕方がないですがね。
生きているのならば一緒に捕まえて置いて下さいね」
私がモンスターだと思って騙せると思ったのだろうか。
浅はかな判断だな、こいつは私の食料行きと確定でいいだろう。
・・・
私は指示を出し、今度はアレッタという女性に話かける。
「アレッタさんと言いましたか、先ほどジンさんが話されたこと嘘ですよね」
「はい、彼が言ったことは嘘です。
私達の所属している国はイカロス魔導法国の軍諜報部に所属しています。
奈落のダンジョンから出たローパーと言うモンスターの監視をしに来ました」
・・・
イカロス魔導法国か、直視の宝珠で見せた軍隊がいたところで間違いないな。
面倒なことになって来たな、それよりどうして私ローパーが奈落ダンジョンからでてきたの知っているのだろう?
なんか疑問点が多すぎるぞ?
ダンジョンから出てきたのはつい2、3日前だ。
それを知っているなんて人間達にはわかるはずないだろう。
という事はそれを知っている翼人が関わっているよな。
いくら頭の悪い私でもそれはさすがに考えが付くな、間違っていたら恥ずかしいけど。
うむ、どうやらかなり面倒なことになったな、やはり翼人がからんでいたか、そうなると管理者が動かなくてはいけないということだね。
管理者が動かなくてはいけないという事は、私が直視の宝珠でみた内容の事を解決して来いと言っているのか。
でもどう解決しろというのだろう?
結局あのイカロス魔導法国という国の軍隊のところへ向かわなくてはならないんだ。
翼人がかかわっているのならば、今度こそ守護者のドラゴンがでてくる案件ではないのかな?
私は諜報活動に専念し、直視の宝珠で報告して終わりでいいのではないかな。
あんな軍隊と争っていては、命いくらあっても足りないよ。
そうだ、そうしよう諜報活動して終わりにしよう。
あとは守護者のドラゴンに任せることにする、それでいいだろう。
・・・
いろいろ話を聞いてみるとするか情報はもらいたい。
「イカロス魔導法国はどうして私、ローパーがダンジョンから出たことが分かったのか知りたいのですがお話してくれませんか?」
「ローパーが奈落のダンジョンから出たと言う情報は軍諜報部も知りませんでした」
「知らない?
知らないとはおかしいのではないですか」
「軍の諜報活動おこなっていたものは誰も知らなかったのは確かです。
イカロス伯爵が神のお告げにより知ったのだと話を聞きました」
「神のお告げですか?
そのイカロス伯爵が言っている神とは誰の事をさすのですか?」
「輝翼神様です。
慈愛を司る神イシス様だと思われます。
イカロス魔導法国では多く人が信仰している神様です」
輝翼神か!
慈愛を司る神イシスとか変な神様が出てきてしまったよ。
神に啓示とかいう類かな?
嫌な話だよな。
「慈愛を司る神イシス様ですか?
あなたはその神様に、お会いしたことがあるのでしょうか?」
まぁ、神様に会ったことなどないだろうな、狐の獣人のリードットと同じ質問を意地悪くしてみる。
どうもこの手の話は聞きたくなるのだ。
「私はあったことはありません」
「まぁ、そうでしょうな」
「ですが魔王グラトニー・パイロンを倒した勇者アレス様はお会いしたことがあり、神剣を授かったと聞いています。
それに定期的に天啓を掲示してくださる女神さまです。
上位の神官はお会いなされていると聞いたことがあります」
え、神様に会ったことがある人いるの?
陰で適当に天啓言うだけではなかったのか。
それか支配者が都合のいいように神から啓示があったと定番な嘘を言って人民を操作する。
てっきりそういう類のものだと思っていたよ。
まぁ、実際はやっている人達いると思うがね。
・・・
それと勇者アレスってもしかして、奈落のダンジョンで私が戦った冒険者の剣士のアレス君のことかな?
あいつ勇者だったの?
それに私が持っている神剣て、そのイシスて言う女神様が渡したんだ。
まぁ、女神ではなくて、異世界から来た侵略者の翼人のことなんだけどね。
魔王グラトニー・パイロンを倒した勇者アレスか、それを倒した私ってもしかして強くない。
いやー、なんかそう考えるとちょっと嬉しいな、でもあの時ひどい目にあってほんと死にかけたんだよね。
あまり調子のると後で馬鹿をみるので気を付けなくてはいけないな。
でも、もしかして私って魔王より強いのか、って、私は馬鹿か魔王を操っていた臭獣人を倒したんだぞ、不意打ちだけど。
そう考えると必然的に魔王より強いのではないか。
たいした奴だよね私って。
調子に乗ると痛い目を見そうなので考えるのはこのへんにしておこう。
・・・
しかし神のお告げがあったにしても私の元に来るの早すぎないか?
イカロス魔導法国ってかなり遠い国と、聞いたけどその辺のことどうなんだろう、聞いてみるか。
・・・
「それにしても、神のお告げとやらがあったとしても、あなた達が此処まで来るのにかなりの日数があるはずです。
あまりにも来るのが早いのではないですかね。
どうしてですかね?」
「私達はカンザス伯爵が治める国で諜報活動をおもにおこなっておりました。
今回緊急の命令を受けて、昨日から奈落のダンジョンの調査をおこなっていたのです。
それで一足先に私達が諜報活動をおこなっていたのです」
「なるほど理解できましたが、本国と連絡を取れる通信機のようなものがあるのですか?
そうでないと動くのにも早すぎますよね」
「はい、あります。
緊急連絡用の魔法のアイテムが存在します」
「それでその連絡用のアイテム今持っていますでしょうか?」
「私達には持たされていません。
貴重なアイテムなので私達の長が持っています」
ふむ、と言うとこの3人のなかに長はいないのか。
その通信機になるアイテム興味があったのだけど見るのは無理そうだな。
「あなた方の長はどこにいますか、獣人界には来ていますでしょうか?」
「この獣人界にはいません。
カンザスの冒険者組合に紛れて、行動していると思います」
・・・
なるほどね上のやつは現場には出てこないと言うわけか、それじゃ捕まった時など情報の漏洩とかもあるだろうな。
舌を噛み切って死ぬとか毒薬を持参させ服毒させるとかしないのかな?
諜報活動は危険だ。
捕まったら拷問とか受ける可能性がほぼ間違いないだろう。
その為、部下には捕まったら自害とかさせたりするとか思うけどさせないのかな?
なんか軍にいるのに甘い感じがする。
人間同士で争っていたのは少ないのかな?
女性が捕まった場合は悲惨だよね。
あ、少しだけ変なことを考えてしまった。
私は触手系モンスターで変なことできるけどさすがにやったりはしないよ。
いかんいかん、人間だった煩悩が残っているのかな、美人な人をみたらつい変な事考えてしまったよ。
・・・
それを知らないことは無いと思うのだけど、モンスターや獣人達に捕まるのは予定外だったのでこんなことになっているのかな。
というかモンスターに捕まって尋問されているとはおかしいよね。
獣人達だと捕まった時点で殺されていそうだからな。
どう考えてもこの人達は、私に捕まった事が予定外と言っていいのだろう。
それに軍諜報員と言っても能力的には高そうだが、あくまで連絡要員の諜報員て感じなのかな。
暗殺とか特殊工作のできる諜報員ではなさそうだな。
それにこうまでペラペラと話をしてしまう。
ちょっとこの女性、疑問に思う事があるんだよね。
あまりににもしゃべりすぎる。
なんか深いわけとかあるのだろうか?
生き残らなければならない家庭の事情とか、それとも完全にあきらめて開き直ってしゃべっている。
相手は凶悪なモンスターだよ、知識はあるししゃべれるけど約束を守るととは限らないよね。
この人生きて帰れると思っているのだろうか?
私は一応約束を守るけど、
うむ、深く考えるのはよしておこうかなんか美人な人だと情が移ってしまっては尋問にならないからな。
私はこなことやったこと無いから良くわからないしね。
それに捕まっても脱出できる可能性もあるからそれを期待している可能性もあるな。
ダンジョンで2度目に遭遇した冒険者達、確かオリオンとかいう小僧が青い転移の魔石持っていたよな。
ダンジョンの1階入口付近に魔法陣が張ってあったやつだ。
魔法陣は壊しておいたがね。
転移の魔法が地上でも使える可能性が高いと思っていたんだよね。
魔法無効化領域 の魔法を使ったのはその為でもある。
ダンジョンではそれを使って成功している。
あの時使った理由は冒険者達が物理攻撃ではたいした連中ではないとふんだので魔法封じで使ったのだが、それが幸いして逃げられずにすんだのだ。
転移魔法陣が獣人界に方面に近いところへ作っておけばすぐにこちらに向かわせることが出来たと思ったのだ。
冒険者達倒した後でも転移魔法陣は残っていたからね。
重要に聞く案件が出来てしまったな。
転移の魔石の事と、それともう一つ最重要事項のモンスターボックスのポケ〇のことだ。
知っていたら是非話してもらいたいな。
ポ〇玉の事は最重要なことなので是非にでも情報がほしいんだよね。
なんたってあのアイテムは私達モンスターにとっては最悪なアイテムだよ。
今2つ持っているけど前々からどうなっているのか知りたかった。
それにこの中には何のモンスターが封じられているか気になっていたんだよね。
ずっと布袋に入れて持っている状態だったからじゃまで仕方なかったのもある。
アイテムボックスの空間収納魔法には入らなかったから、どうやら空間魔法系どうしは干渉しあって入れられないみたいだからね。
これは最優先事項で聞き出さなくてはいけない。
この件について知っていればどんな取引でもしていいと思っている案件だからね。
・・・
少し脅しておくかな。
私は神剣を出し触手で握りなながら、彼女がいる目の前の床面に突き刺す。
「一つお話をしておきましょう。
勇者アレスと言う方は知りませんが、奈落のダンジョンへ来た冒険者達にアレスという赤毛の青年がいましたね。
ダンジョン内で無差別にモンスターを殺して荒らしまわっていた連中でした。
私の縄張りにも入って来たので殺しましたのですがね。
人のうちに土足で入って暴れまくっていたひどい連中ですよ。
本人たちはトレンジャーハンター気分らしいですが、私達モンスターから見ればよそ者のただの遺跡荒らしですよ。
人の縄張りに勝手に入って来て、荒らしているとは報復受けるのは当然のことですよね。
それは人間界も獣人界も同様です。
私は今回仕事で臭獣人を葬る為地上へ来たのですが無差別な争いはしていません。
ここへ来る途中かわいらしい狐の獣人達が狼の獣人に襲われそうになっていたので助けたのですがそれ以外は無意味な殺生はしていませんね。
個人的にはネイビス大公国が奈落のダンジョンを調査する為に派遣した者達が荒らしたので忠告をしようと来たのも事実なんですよ。
あなた方人間が奈落のダンジョンへ派遣した冒険者の事知っていますでしょうか?
その一人の赤毛の青年が持っていたのがこの剣ですね。
確か神剣とか言っていましたね。
形は変わってしまいましたがこの剣にあなたが勇者という人た達にあったのでしたら見覚えあるでしょうか?
まぁ、あった事ないのでしたら知らないので仕方ないですがね」
「それは勇者アレス様が持っていた神剣・神威 それでは勇者アレス様は」
「どうやら知っているみたいですね。
勇者かどうか知りませんが、アレスという青年は私が倒して食べてしまいました。
他の冒険者もいたのですが全員同じ感じで死んでいますね。
どうやら我々モンスターのほうが勝っていたようですね。
それを踏まえて考えて見てください。
私が質問することをすべて正直に答えてもらいたい。
言ってはなんですがあなたの返答次第では、人間界に甚大な被害が出る可能性もあるのですよ。
それも300年前にあった守護者のドラゴンが出てくると言う、大騒ぎになる話になりかねませんからね。
私達が人間界に動かないようにする為、できるだけ情報を教えてください」
私は彼女にかなり脅すような口調で話した。
少しでも情報が欲しい。
人間達と争って勝てる気がまったくしないんだよ。
はったりでも、脅してでもいいから、この女性から情報を少しでも知って有利にしたいんだよね。
そうでないとあまりにも今回のミッションは危険でどうしようにもないんだよ。
私が人間界で大暴れして終わるようなことはしたくない。
できればアサシンプレイで知らず間に敵を倒すという事をしたいのだよね。
今回のターゲットはたぶん翼人だろう。
新たに使える意味の分からない魔法を使って終わりにしたい。
正面から人間達とまともに争うなんてもってのほかだからな。
私は死にたくないんだよ。
痛い思いもしたくないしね・・・




