第91話 戦い終えてから・・・
直視の宝珠、こいつを叩き割りたい。
臭獣人を早めに倒せたので安心してダンジョンへ帰ろうと思ったのに、面倒ごとがまた増えてしまった。
人間の軍隊が動いている。
それも指揮している者が貴族らしいとは、絶対ろくなもんではないぞ。
この世界で貴族という立場はどういう扱いかわからないが、ダンジョンへ来た人間の様子を考えても、あまり良い印象に思えはしない。
それに300年くらい前に、魔人とかのいう黒翼人が人間に取り付いて融合した者のたくらみで、人間達は獣人達に攻め込んで迫害していたのだろう。
昔の事であったりしても、魔人にたくらみに加担していた人間は進んで迫害をおこなっていたのだろうな。
そういう根にある心の中の本質はなかなか変わらない。
たぶん貴族とは支配特権を駆使した、ろくでもない連中だと思えてくる。
王族や、貴族は元をたどれば盗賊類の家系にたどりつくと前世で読んだ漫画で見たことがあるな。
王族をもちいた漫画だったが、元をたどれば村や町を襲っていた盗賊が支配し頭が王族となり部下とかが貴族となって特権を駆使し国を作って支配している内容だった。
主人公が次期国王の覇権争いに巻き込まれ、良き国王になるさまを成長しながら困難を乗り越えていくという物語だったが。
最後には信じていた義弟に暗殺されてしまうという。
最後のイメージが悪い印象で残っていて、途中まで面白かったのだが残念に思う記憶が残っている。
そんな漫画を読んだことがあったので、そのイメージが強すぎて貴族とかのイメージが悪く思えてしまう。
実際はそんな話、漫画だけの嘘の話かも知れないが妙に納得できるところがあって信じてしまった頃があったな。
今は半分半分そんな話が合っても不思議ではないと思っているくらいだけどイメージ的に悪く思える。
王族や貴族の圧政は過去の歴史から見ても、良いものはないだろう。
特にヨーロッパで聞く王族とかはかなりひどい歴史があるしね。
支配する事が当たり前で国民から搾取するのは当然だと思っている連中だったみたいだからな。
前世の現代が良すぎたのかな、もしかしたら異世界とかでは普通の事かも知れない。
王族や貴族が支配するのが当たり前の国家体制そんな世界は嫌だな。
私の考えが間違って入れば良いのだけど、こういう時にはあたっていたりするんだよね。
・・・
はぁ、溜息が出てきそうだよ。
でもモンスターのローパーである私には出せず、心で思うだけなんだけどね。
とりあえず一端、争いのあとかたずけをしておいたほうがいいのかな?
死んだ狼の獣人と魔獣の死体が散乱してひどい状況なんだよね。
1000体くらいの死体が散乱している。
それも原型が無くどの死体もぐちゃぐちゃだ。
よほど恨みとかがあったのだろうか、そうでなとここまではやらないだろう。
このままだとなんか変な病原菌とか発生するのではないかな?
とりあえず穴を掘って埋めたほうがいいかも知れないな。
幸い獣人達が多くいるので、あと片付けをやってもらう事にしようかな。
そうでないと病原菌などが発生して、あとから伝染病とか発生したら大変だ。
放置して帰るのはまずいだろう。
時間帯的には今現在地球の感覚で言うならば12時すぎたくらいかな、頭上に太陽が昇っている。
臭獣人を見つけて戦いはじめてから4時間くらいたっているのかな?
いまいち時間の感覚がつかめないな。
1時間もたっていないと感じているほどだったのにな。
夢中になると時間が過ぎるのは早いものだな。
とりあえず魔法で穴でも掘って死体を埋めてしまおう。
・・・
私は駁猫族長のギンジに争いが起こった後始末で、死体の処理をどうしているか聞いてみる。
ギンジは荒野で大規模な争いの時はそのまま放置していると話した。
村の中の生活圏内はきっちり埋葬しているが、郊外では放置したままでいるらしい。
獣人達の世界では土の中に埋めて埋葬するらしいな。
戦いの後あとで村とかで病気になったりするのもが出ないかと聞いたら、出るものがいることもあったらしいが、戦いの後の祟りみたいなものであたり前にあることだと話していた。
うむ、やはり何かの伝染病とかやっぱ発生してくるよね。
祟りではないと思うのだが、そう思われても仕方ないのかな。
今すぐには病原菌は発生しないだろうけれど、後から発生して鳥や小動物介して伝染病とかがおきて広まってしまったら大変だからね。
この戦場の有様見てみればひどいし、念の為埋めて焼いたほうがいいだろう。
・・・
私は死んでいる者をまとめて葬ってあげたいと言って駁猫族長のギンジに指示を出す。
とりあえず大きい穴を作ろうかな、それほど深くなくては良いだろう。
私は重力弾 の魔法を広い範囲で穴を掘り下げるよにイメージをする。
今回はこのイメージで魔法を使ってみよう。
いつもは範囲を狭め圧縮して潰すというイメージだが、今回はまったく違っていて広範囲で中心付近から掘り下げるイメージをした。
ダンジョンから魔力の供給もあるので、魔力が尽きることが無いので遠慮なく使ってみよう。
魔法を複数回かけながら掘り下げていけば、大きい穴もできるだろう。
私は重力弾 の魔法を複数回使用し穴を作る。
直系50メートル中心部深さ10メートルくらいの穴がうまく出来た。
かなりでかいけど1000人という死体の数だこれくらいノ穴作らなければいけないだろう。
穴の中心部に死体を運んでくれるようにギンジ達獣人に指示を出した。
あとそこそこきれいな死体は別にしておいてくれと言っておいた。
あとで私の食料にするのだ。
獣人達は素早く行動しあっというまに死体回収し穴の中に運んでしまった。
身体能力高いな、機敏で力もありそうだ。
私は感心をする。
残念なことにきれいな死体は無かったので、せめて1食分くらいは残しておこうと思って魔獣の死体を氷づけにしてアイテムボックスの中にしまっておいた。
さてとこのまま埋めるよりは雷系の魔法を使って出来るだけ焼いておこうかな。
私は炎の魔法が使えないが、神剣使って付与すれば雷の魔法でも十分に焼けてしまうだろう。
ダンジョンからの魔力供給もしているから十分だろうな。
さてと、どんな魔法を使うかだが、選択が難しいな。
中級魔法の雷の雨槍 だと神剣魔法付与で供給があっても数が多いので難しいだろう。
臭獣人の腕は消し炭にできたんだけどね。
それだと上級魔法の雷龍 を使うかな。
でもあれだと威力ありすぎてここら辺いったいを吹き飛とばしてしまう可能性があるから駄目か、先ほどひどい目にもあったしね。
そうなると雷連弾 を使って雷玉 の連続砲撃でスパーク状態をおこし焼いてしまうのがいいだろう。
1000体とかなり多い死体の数だが、何回か魔法を連発すれば大丈夫だろうと思う。
死体に雷魔法連弾と言う罰当たりなことするが、病原菌とか発生するよりはいいだろうな。
早速やってしまおうか。
・・・
私は危ないので掘った穴から離れるように獣人達を下がらせる。
神剣に魔法をを付与し雷玉連弾 の魔法を唱える。
できるだけ大きく作るのをイメージしたら魔力の供給もあってか、直系15メートルくらいバカでかい雷の圧縮した球が現れた。
これには獣人達はさすがに驚いているな、私も驚いている。
このまま穴に雷の圧縮球を放ってもいいのではと思ったけど、ここは雷玉連弾 にしよう。
いつも使っている魔法のほうが確実にできると思えるからな。
雷玉連弾 の魔法を唱え、発射する。
直径15メートルの圧縮した雷玉から、1メートルくらいの雷玉が無数に表れ獣人達の死体に向かい炸裂する。
「ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ ドドドドドッ」
死体に当たった無数の雷玉 は連鎖爆発をしてスパークし焼き尽くしてしまう。
魔法を唱えたがかなりの威力があって自分でもびっくりして怖いと思ってしまった。
思いのほか威力があったせいで50メートルあった穴からはみだして雷が放電している。
「あぶな」
私にも雷の放電が向かってきて危うくダメージを受けそうになった。
獣人達はそれを見ていっせいに逃げ出し走り去って林の中に隠れてしまった。
おいおい広い草原なのに私一人になってしまったよ。
駁猫族の族長のギンジも逃げたのでそれはないのではと思ってしまった。
でもかなり激しく放電していたね、今もおこっているけど。
穴に置かれた死体の山は黒焦げの隅になり灰とかしてしまった。
おいおい、思った以上に威力あったのではないか、危うく巻き込まれたら今回も自爆するところだったよ。
魔力供給している状態だし、加減の具合がわからず、魔法の使い勝手が難しいな。
今後気を付けなくてはならないな。
・・・
でもこれでいいだろう。
それと穴埋めるのはどうしようかな。
直系50メートルのでかい穴がさらに広がってしまった。
これって埋めるほうが大変だよね。
私は土系の魔法は使えないしどうしようかな。
とりえずまだ、穴の中でまだ雷が放電しているみたいだから治まったらギンジさんに埋めてもらうように頼んでおこう。
まぁ、人任せだが仕方ないだろう。
それよりも私には面倒事が控えているのだから、誰か私の代わりにやってくれれば、喜んで穴なんて一人で埋めることにするよ。
それが出来ないから問題なんだよね。
・・・
さてと穴を埋めるのは獣人達がやってくれると言うので、こちらは人間界の地理状況と近くの獣人達が住む種族とかの状況を聞いておくかな。
まさか獣人達が猫族と犬族系の種族がいるばかりではないだろう。
私は駁猫族のギンジに話を聞いてみる。
ギンジは詳しいことはわからないので弟のカイロに聞くことにしたら。
どうやら獣人達もいるが魔獣達のほうがあの地域多く住んでいるらしいと言う話が聞けた。
前魔王と名乗ったやつも猿の魔獣だったみたいで、ダライアス山脈付近に住んでいたらしい。
地図があればいいのだがそんなもの獣人の世界で無いのではと思ったけど聞いた見たら、斑猫族の一族には300年前から伝わっている村の宝とされるものがあるらしい。
なんでも人間が書いて残したものらしい。
見せてもらえるか頼んだら快く聞いてくれた。
神の使いという名目が良かったのかな。
地図なんてこの世界の文明レベルだったら国家単位の軍事機密もんだろうな。
そんなの見せるなんてとんでもない事だよ。
斑猫族のギンジの村にあるので、そちらに行って今日はお世話になるかな。
ここから走って2時間くらいの場所にあるみたいなので、太陽の沈み具合で午後1時くらいだと思うので早くいけば夕方には余裕でたどりつけるだろう。
斑猫族の村で一端お世話になることにした。
戦争は終わり、解散して他の村から集まった者も帰っていく。
戦勝なので?
足取りが早く嬉しそうに帰っていくな。
まぁ、死を覚悟してみんなこの地に集まったのだから当然かも知れないが。
各族長に何か人間界の様子がおかしかったら斑猫族のギンジにすぐに伝えるように連絡網を張るように言っておく。
それじゃまずは斑猫族のギンジ村へ行くとしようかな。
走って行けば夕方にはつくみたいなので、行くしかないな。
時間を費やせば人間達がどういう行動に起こすかわからないからな。
早めに対応したいんだよね。
こちらの要件も片付けてダンジョンに帰りたいものだな・・・




