第89話 獣人達・・・
ふぅ、ひどい目にあったな。
今回も死にかけるとは、それも自爆であやうくあの世いきになりそうになった。
神剣に魔法を付与させたのがいけなかったかな。
いまいち魔法がどのくらいの付加価値が付いて還って来るのかわからないんだよね。
私の中にある魔核と共鳴しているみたいだけど不明なことが多いし、
ダンジョンからの魔力のエネルギーも、今回供給されているから余計に威力が増してしまったようだな。
しかし、あれを食らって良く生き残れたと思うよ。
なにも雷龍 を使わなくても良かったのではと今になっては思う。
まぁ、念の為確実性を上げたかったのでやりすぎてしまったのかな。
丘が吹き飛んで地表には大きなクレーターが出来てしまっている。
本当は臭獣人倒すのに、もっと良いやり方があったのだが、躊躇してしまって出来なかったんだよね。
そこが一番の問題点だったんだけど。
・・・
守護者のドラゴンに聞いた話だと、ダンジョンから過去に出したローパーが、臭獣人達を食い殺していたとか聞いたんだよね。
私も同じように食い殺す方法をとっていればもっと楽に倒せたのかもしれない。
でもやろうとは思えなかったんだよ。
臭い、臭いんだよ、臭獣人と言われるだけあって本当に臭かったんだよ。
臭くてあんなもの噛み殺す気にはなれなかった。
それで躊躇してしまった。
それに戦っている最中も臭獣人のちぎれた左腕を引き寄せるのも臭くて嫌で触りたくなかったんだよね。
それほど臭かったのだ。
噛み殺していればもっと楽に倒せていたのかも知れない。
幸い倒せたので良かったけど、もし苦戦とかしていたら後からまた後悔していたのかも知れないな。
毎回わかっていながら懲りない対策するんだよ、私は。
・・・
かなり遠くからでも異臭が匂ったからね。
匂いで位置がわかるのではないかと思ったくらいだよ。
獣人達は鼻が良いはずだと思うけど、この匂いわからなかったのかな?
と言うか、犬の獣人が私に向かって攻撃してきた奴と、臭獣人に近くに控えていた犬の獣人いたじゃないか?
犬って鼻がいいと思うんだけど、臭くなかったのかな?
もしかしてこちらの世界では外見だけ似ていて、生物的にもしかしたら違うのかもしれないな。
もっとも獣人なので動物と比べること自体、違うのかも知れないのだけど。
この世界の獣人はそんなに鼻が利かないかもしれないな。
異世界だから法則事態違っているので、前世の世界の動物と比べて例えるのにはおかしいのだろうかな。
と言うか、前世で獣人なんていなかったのでわからないんだけどね。
それにしても、ローパーが過去に臭獣人を噛み殺していたとは、よくやっていたと感心できるな。
あんなに臭いのにね。
・・・
さてと、私の仕事の案件が1つ片付いてしまったな。
案外早く終わってしまった。
ダンジョンから出てまだ2、3日だろう。
彼女と別れてからも1週間もたっていないはず。
早めになんとか帰れそうだな。
でもなんで臭獣人こんな辺鄙な場所にいたんだろう。
森林地帯の奥深くで獣人達まとめ上げてから人間界に進攻しようと企んでいたのかな。
私にはそれくらいしか考えつかないな、倒せたのだからまいいか。
そうそう、獣人達だ。
確かかなり遠くの草原地帯らしいところで大人数で争っていたはずだ。
そちらを確認してみるかな。
それと索敵と警戒を広範囲でやっておかないといけないな。
仲間の臭獣人がいるかも知れないから、常時発動しておこう。
望遠透視能力 を使って草原地帯で争っている獣人達を見てみると争いを中断している。
あれれ、戦いをやめているけどどういう事だろう。
それにどうしてかな?
私の方を見て全員ぽかんとした顔をしている。
口を開けている奴までいるな。
それにこの距離だ、おそらく5キロ以上あるはずだよ。
私の事を見えてるなんて、なんて目のいい獣人達なんだ。
ある意味すごいな、と言うか何人いるんだよ。
数が数えきれないくらいたくさんいるぞ。
両軍合わせて3000いや5000人以上いるのではないのかな。
こちらに向かう前に少しだけ見ただけだったが、全体数は把握しておらず、こんなにいるとは思ってもみなかったな。
獣人達って結構ここら辺に住んでいるのね。
!
あ、もしかして私の事見ているのではなくて、ここの丘が吹っ飛んでしまったのでそれを見ているのかな。
あれだけの数がいるのに視線はまったく感じられないんだよね。
ダンジョンから出た時は天空のかなたから視線がはっきりと感じたけど、まったく今はないもんな。
これは私の勘違いだったか。
念の為、透明化能力 を使ってからだを消えた状態にしておこう。
・・・
しかしあの臭獣人強かったな。
超重力圧縮弾 の不意打ちが効かないなんておかしいだろう。
ある程度予想はしていたけど、あの持っていた槍の武器が魔法無効化 らしいスキルを使って防いだみたいだからね。
あの槍の穂先、魔核だったな。
近くに寄ったら嫌な感じがした。
私の中にある魔核同士の影響があったのかな、大きさもかなりあったし不快感が半端なくしたんだよね。
何かのモンスターの魔核を使って加工したんだろうな。
多数の魔法らしいスキルも使ってきたしね。
・・・
アサシン狩りであれだけの事は普通はおこなわないよ。
超重力圧縮弾 の不意打ち使うなんて常軌を逸している。
私が近づいたことまったく気付いていないで完全な不意打ち、それが止められるとは、さすがに思わないでしょう。
正面から戦ったら本気で勝てない相手だったかも知れないな。
前にユニコーン・ラビットを正面から戦って、かなり苦戦した状況に陥ったんだよな。
今回は自ら神様を名乗る異世界人だぞ。
不意打ちで翻弄できたからいいけど、本当は相当強い力を持っていたに違いないな。
最初の攻撃で超重力圧縮弾 の不意打ちで瀕死になったのは大きかったな。
でもあれで死ななかったんだよ。
虚空に黒い穴ができて吸い込まれる瞬間、決まると思っていたんだけどね。
あんなのと正面きって戦わなくて良かったよ。
やはり私の戦い方はメインは透明化能力 して後ろから殴るアサシンプレイが一番いいな。
卑怯と言われようが一番安全だもの、これからもこのスタイルで戦おうと思う。
不意打ちで強敵をも打ち殺す。
なんて汚いやり方なんだ。
私がやられたらたまったもんではないけどね。
・・・
それでは獣人達の方向へ向かってみようかな。
戦闘になるかわからないけど、数が多いから慎重に行動しよう。
私は獣人の方向へからだを消えたまま俊足を使い走り出す。
・・・
(獣人界の広大な草原地帯、フォレスト・プレイン)
魔王軍と駁猫族の率いる獣人族達が小高い丘があった方角を見て呆然としている。
強大な雷の龍が現れ、丘を食べてしまったのだ。
獣人達にはそんなふうに見えたらしい。
そのあと1つの大きな力を持っている者の気配が消えた。
他の者が呆然としている中、駁猫族の族長ギンジは毛を逆立てて警戒している。
ギンジは特殊な目を持っている。
視界にはまだ入ってこないが、ずっと感じていた気配でとてつもない何者かが近づいてくるのがわかっている。
近づいて来る気配に視線を合わせて待っていると1キロくらい先に奇形なモンスターが近づいてくるのが見えてきた。
間違いなくあの臭い獣人と戦っていたとてつもない存在の者だと確信している。
ギンジは屈強な戦士だが、あの存在に対しては戦っても絶対勝てないと理解をしている。
せめて敵でないことを祈るように考えているのだ。
それだけ危険な存在が近づいてきていると思っている。
・・・
む、もう少しで草原地帯に近づくが視線を感じるな。
誰か私を見ているような感覚がよみとれる。
視線を探るとひときは大きい白虎の獣人が私を見ていることがわかる。
私の透明化能力を見透かすとは、かなり良い能力を持っているな。
どうファーストコンタクトするかが重要だな。
たぶん魔王軍と戦っている斑猫一族だろう?
狐の獣人が話していた獣人界最強の部族であったはずだ。
と言うか猫でなく虎の一族ではないか?
どうみても猫には見えないぞ、とりあえず近づいてみるか。
・・・
近づいてきたのだが、獣人たちの数が多すぎる。
どちらが魔王軍か駁猫族の連合軍なのかさっぱりわからない。
それに、どうやって私が声をかけていいのかもわからないな。
何人かは私のことが見えているらしく、視線を合わせて震えている者がいる。
これはさすがと言うべきだな、透明化能力 を看破できるのがいるとはな。
獣人達を侮ってはいけないな。
さてとどうしよう、姿を現したほうがいいのかな。
でも私を見た瞬間に襲い掛かってきたり、狐の獣人みたいに気絶をしてしまったらどうしよう。
狐の獣人は心臓を止める荒業をやってのけたのだが、中にはそんなことが出来る獣人もいるかも知れないな。
よく見るとほとんどが獣人が犬系と猫系の集まりだな。
犬系と猫系の獣人達の争いと思えるほどだ。
数があまりにも多いし、まずは両軍の代表に接触したほうがいいかも知れないな。
そのほうが話しをしやすいだろう。
両軍の中央付近に力を感じる大きい白虎の獣人と臭い狼の獣人がいるのでそいつらが頭だろう。
周りには多数の獣人がいるので掻き分けていくのが無理そうだな。
少しだけ近づいて様子を見ようかな。
臭い狼の獣人、たぶんこいつが魔王軍の頭で臭獣人から力を得た奴だろう。
臭獣人と同じ匂いをした奴がいるんだよね。
こいつに間違いないな。
臭獣人の下についてこの獣人界の争いをおこしている張本人か、こいつは始末しなくてはいけないな。
一応、ルール的にはこの世界の獣人にはなるべく私がかかわっていけないみたいだけど、狐の獣人の会った時に、何人か狼の獣人を殺しているので倒してしまっても問題はないだろう。
おそらく対象は私が食い殺していいと感じられるのは大丈夫なのかもしれないな。
なんか知らないけど目の前のたくさんいる獣人のなかにそういう判断ができる対象がいるんだよねどうしてだろう。
それも狼の獣人が特に多いのだ。
もしかしたら直視の宝珠で見た影響かも知れないけど、あの黒猫族が虐殺された光景が脳裏に浮かんでしまい敵意を思ってしまうのかも知れないな。
殺した狼の獣人は私の食料扱いとなったので良いと思うのだけどな。
私のこだわりで、自分で殺したものは食料として責任を持ってきっちり食べると言うことがダンジョンでいたころの習わしだと思っている。
というかダンジョンでは放置しておくと別のモンスターが来てすぐ食べられてしまうけどね。
臭い狼人は臭獣人と同じ臭い匂いするので食い殺したい衝動があるけど食べたくはないんだよね。
匂いがやはりある。
臭獣人はあれはさすがに食べなかったけどきっちり灰にしておいたので仕事で暗殺しに来たのだから問題は無いはずだ。
さすがにあの状態では復活できないだろう。
臭い狼の獣人は原住民だし、どうしようか迷ってしまうな。
でも臭獣人の影響を受けているし、現在争いおこしている張本人だよね。
適当に駁猫族に加勢してあいつを始末してもらおうとするかな。
自分達で争いを解決したほうが今後の為になるからそのほうがいいだろう。
でも臭獣人に力を与えられたみたく、少しだけ他の獣人よりも強そうなんだよね。
あとは魔王軍に加担したの獣人族をどうするかだな。
たぶん魔王軍に入るように村ごと襲われて、しかたなく恐怖で従っているだけだろう。
狐族の村が襲われていた件でわかるが無理強いされて従わされているみたいだからね。
だが例外の部族があるな。
狼族のことは許すことはできるかどうかだ。
これは私がやらなくても他の獣人族がどう判断するかに委ねるしかないかな。
その為ここでこんなに大勢の獣人族が集まって争っているのだろうから私がどうこうすることではほんとはないかも知れない。
その前に私が姿を現したらモンスターとして討伐されてしまわないかが、ちょっと心配な点なのだけどね。
まさかと思うが無いとは言えない。
人間の場合、今の状況の場面に遭遇したら、敵でも協力して戦うとかありえそうだからな。
とりあえず戦闘態勢だけ整えて近づいてみるか。
透明化能力 でからだを消えながら近くに寄ってみたが、すごい獣人の数がいるな。
その中で何人かの獣人は私に気付き目線を向けている者がいる。
さてと、困ったどうしようかな。
そんなさなか魔王軍を率いているらしい、くさい匂いがする狼の獣人が声を発する。
「おいお前ら何を呆けている。
目の前の敵を蹴散らさないか、俺達には獣神カイゼルハート様がついているんだぞ。
戦え、戦うんだ、どうしたお前ら早くいかないか」
獣神カイゼルハートだと、それって私が倒した臭獣人のことかな。
すで私が倒して、死んでいるのでこの世界からいないんですが。
あの狼人そんなことさえわからないのかな?
大きい白虎の獣人はすでに死んだのを気付いているみたく、私の方ずっと見ているんだけどね。
これって各の違いってあるのかな。
今いる臭い狼の獣人あきらかにわかっていないよな。
駄目だなこいつは。
さてと膠着状態になって動かなくなってしまったというか獣人達固まってしまったよ。
どうしてなんだろう、私が近くにいる事でおかしいことがあるのかな。
ちょいと変化をもたらそうかな。
私が此処で気を解放してどうなるか見てみたい。
私は透明化能力 状態で気を解放してみよう。
気を解放し見る。
竜眼開放、
守護者のドラゴンと同じようにイメージしてみて気を解放してみたが同じようにはできなかった。
ただ周りに気を解放しただけだった。
獣人達がびっくりして逃げ出したり倒れだしし始めた。
中央にいる両軍の頭らしきところまで、モーゼの十戎ではないけど獣人達が引いてしまった。
これでなんとか倒れている獣人を片せば中央へいけることになったな。
でも、残念ながら守護者のドラゴンと同じようにかっこよく気が放出はできなかったんだよね。
倒れたのも多くいるので触手を使って寄せながら頭の獣人のとこに向かうおうとしよう。
結構倒れているのがいるので寄せるのが面倒だな。
でも消えている状態維持しているから他から変な風に見えるけどまいいか。
なるべく獣人たちは殺したくはないしね。
・・・
ふぅ、やっと目の前についたか、100人以上触手で寄せて道を作ってしまったよ。
でもこれでくさい匂いしている狼の獣人の前に来られたな。
それに白と黒の斑模様の大きな虎の獣人もいるな。
あれ、ここまで来たのはいいがこれからどうしようかわからなくなってしまった。
まさか周りにいる獣人たちにいっきに襲われたりはしないよね。
とりあえずかき分けてきたので消えた状態だが、明らかに広範囲でだが囲まれてしまっているよ。
これって私やばい状態になってしまったのではないか。
どうしようか、考え無しで進むとこういう事になるのね。
ちょいとしくじったかもしれないな。
いっせいに襲い掛かられて、タコ殴りになったらどうしよう。
案外ピンチだったりして。
・・・
駁猫族長ギンジは私に話しかける。
「私は駁猫族長ギンジという者です。
失礼ですが、神の使いのお方、お姿を現してくれませんか」
うむ、やはり私が此処へいるのがわかっているみたいだが、はっきりとした姿はもしかして見えていないのかな?
まぁ、彼は私と戦う気は無い様子だから姿を見せて大丈夫かな。
問題は周りにいる者が私を見てどう判断するかだが、襲ってくることはたぶんないだろう。
私は透明化能力 を解き姿を現す。
姿を現したと同時に近くにいたものは倒れたり、逃げだしたりしてパニック状態になった。
あらら、やっぱりこうなるのね、仕方ないか。
しばらくしてから落ち着いて白虎の獣人が話しかけてきた。
「おお、神の使いよ、お会いできて光栄です。
あの臭い獣人を、いや獣神をお倒しになって下さったのですね。
お礼を申し上げたいと思います」
震えた声で私に声をかけてきた。
うむ、どう答えたらいいのだろうか、迷ってしまうな。
あきらかに敵対心はないのだがどう答えていいかわからないのだよ。
それにモンスターなのに話が通用すると思っているのだろうか不思議である。
丁寧に対応したほうがいいと思うけど、なんか私の事かなり恐れているみたいなんだよね。
そんな緊張すること無いのに、というか私が獣人達に囲まれているから緊張しているよ。
こんな中に入っていくものではないよね。
とりあえず話してみるかな。
「これはご丁寧なご挨拶、有難うございます。
別に私は神の使いとか偉そうな者ではないので、たまたま仕事で臭獣人倒しに来ただけですから。
そんな緊張なされた話しなくても大丈夫ですよ」
と自分でも訳の分からない話をしている。
「神の使いたるあなたに失礼なことはできません。
皆者も礼を示しなさい」
と言って片膝をついて頭を下げた。
他の獣人達も同じように片膝をたて頭を下げている。
両軍関係なく膝まづいてしまう。
ただ一人の臭い狼人の獣人は呆然としながら立ちつくしている。
おかしな光景が続いている。
片膝をついて私の方に頭を下げている獣人と伏せている魔獣達、それに私を見た時驚いて無数に気絶している獣人達がいるのだ。
私を中心に何人いるんだろう数が多くて把握できん。
その中に一人だけ立っている狼の獣人がいるんだからね。
なにこれなんか狐の獣人同じよに片膝たてて頭お下げていたけどこれって獣人たちの習わしみたいなもんかな。
狐のお嬢さんはうつ伏せ状態になって頭を下げていて驚いたけど、これも圧巻でドン引きしている。
私はどうしたらいいでしょう。
この光景に困っているけど、まぁ襲ってこないだけまだいいかな。
でも、問題なのが一人ここにいるんだけどね。
とりあえず適当に話でもしてみるか。
「そんなかしこまって膝まづくほどではないですよ。
私は先ほど言いましたように仕事でこちらに来ていますので、
それに臭獣人は先ほど倒し終えたところなので仕事は終わりました。
こちらの争いを治めた後帰ろうと思っていたのです。
それでこちらの戦いなんとか終わらせてくれませんでしょうか」
「獣神を倒してくださった神の使いであるあなたの言う事は、従いたいと思います。
だが獣人界で混乱を陥れた魔王軍は許せません。
もし可能ならば、私にそこにいる魔王軍狂狼人ガイとの一騎打ちで決着付けたいと思います。
お許しできますでしょうか?」
「別にそれはいいのだけど、ギンジさんとやらそこの狼の獣人は臭獣人から力貰って強くなっているよ。
私は臭獣人の関係者を始末しにきたので私が倒しても問題は無いと思うのですが、あたなたがそういうのならばお任せします。
もともと獣人界でのことは獣人同士で解決するのが当然なので、
今回のように神の名を語るものが出てくるのならば別な話なんですよ。
神の名を語る偽物なので、私のような者が派遣されたのです。
獣人達で解決できるならばお任せしますね」
うむ、これは獣人達で解決してくれる方向に向かっているのだけど私の見立てではギンジのほうが戦闘力劣る感じがするんだよね。
とりあえず戦うのだったら少しだけサポートしてあげようかな。
でも私でサポートできおるのはバリア系の魔法と肉体強化の硬質化くらいしかないんだよね。
とりあえず決闘するかどうかが先に問題なんだけど。
ギンジは狂狼人ガイに決闘を申し込む。
狂狼人ガイは呆然としたまま答えはしない。
うむ、狼人硬直して動かなくなってしまったよ。
なんかよだれ垂らしてカイゼルハート様が死んだのかと、小さい声で言っているよ。
狐の村で同じような見た光景があるな。
どうしたものか、固まってしまってあれは動かないぞ、あきらかに戦意喪失している。
困ったもんだな。
「あのギンジさん、
戦争中なんだから、別に決闘でなくても問題はないのではないのかな。
今も戦っている最中でしょ、頭を取らないかそれとも降伏かどちらか示さなければ戦争終わらないのだから別に今その状態で戦ってもいいのではないかな?
私だって襲われれば誰でも相手する体勢は整えているしね」
「そうでした今は魔王軍と戦争中でした。
相手は降伏してはいない。
すでに戦闘の火ぶたはきられている」
ギンジは立ち上がり両手に大柄の斧を持ち狂狼人ガイに向かって構えた。
狂狼人ガイは向かい合うがまったく動こうとしない。
呆然としている。
「参る」
と言ってギンジは狂狼人ガイに切りかかった。
「ザキ、ザキン」
狂狼人ガイは全く動くことが出来ずに切り裂かれる。
首と胴体が離れ地面に落ちた。
首があった部分と切り裂かれた胸から大量のちが飛び散り、倒れ落ち狂狼人ガイは呆気なく死んだ。
「これで獣人たちの争いわ終わりだな。
魔王軍に加担した獣人達は恐怖で従っていた者も多いだろう。
許してやってくれ。
だが最初に戦乱をおこした狼の獣人達はお前たち獣人達の間で処遇をきめるがいい。
私が動くきっかけになったのはそいつらのせいだが、獣人達で決めてくれ」
私がそういったとたん他の獣人達は立ち上がり狼の獣人達に対して剣先をむけた。
いっせいに狼の獣人達に対し切りかかっていった。
うわわ、これって怖い。
いっせいに襲いかかっていったよ。
私は獣人達で処遇を決めてくれと言ったのだが、すでに負けた時の処遇決まっていたのかな?
そうでないとこんなに早く動かないよ。
狼の獣人達は相当恨まれていたみたいだな。
がたいのいい狼の獣人だけど無数の獣人に囲まれて殺されていくよ。
こんなことになるとは思っていなかった。
狼の獣人達が襲われているあいだに魔王軍に参加していた魔獣達もいっせいに逃げ始めたね。
逃げ始めた魔獣に対し私は魔法を使い攻撃する。
数が多くいたのであんなの放たれたらたいへんなことになるだろうと思って攻撃をしたのだが。
私の攻撃したのを見てか他の獣人達も魔獣に対し攻撃をくわえていった。
逃げた魔獣もいたが大半は獣人達の数が多かったので駆逐されていった。
どうやら狼の獣人達が連れてきた魔獣達も相当恨まれているみたいだな。
狐族の時もそうだったけどもしかしたら弱い獣人達は魔獣の餌として扱われていたのかも知れない。
ほとんどが狼や犬タイプの4足歩行の魔獣みたいだったから肉食系の魔獣だろうな。
中には家族とか餌にされた者たちもいるかも知れないな。
これも戦争と言う流れの事だから血を見るのには仕方ないのかな。
結局この地で大量の血が流されてしまったが、幸い獣人たちはこの戦争で思っている以上被害は少なかったのでそれだけが救いだったかもしれないな。
まったくこんなこと関わり合うんもんではないな・・・




