第85話 終幕・・・
魔王軍と駁猫族が率いる戦闘がはじまったと思った束の間、全軍動きが止まってしまった。
離れているが小高い丘のところでとてつもない力を感じるのだ。
それも2つの強大な力が感じる。
だが一つの感じる力は桁が違く、間違いなく触れてはいけない、かかわってはならない存在だと、ここにいるものは誰でもわかるほど強いのだ。
戦闘中にもかかわらず武器を捨て、その場で天に仰いで祈るものまででてきている始末である。
なかば戦闘は中断し小高い丘のところへ目線をみんな向けてしまっている。
・・・
カイゼルハートは咆哮した。
それと同時にからだが膨れ上がって、纏っていた鎧が吹き飛び筋肉の筋が向きあがる。
膨れ上がった肉体が戻った時には傷がいえ失った右腕も再生していた。
回復が早いな、それも魔法ではない。
肉体の細胞が増殖し、瞬時に回復したって感じだな。
例えれば獣人版の吸血鬼って感じだな。
私はすでに重力弾 の魔法を唱えており。
重力弾 の魔法を発動する。
回復したカイゼルハートをそのまま押し潰す。
押し潰されたカイゼルハートは頭から地面に這いつくばる。
「グワァー」
カイゼルハートは悲鳴を上げる。
私は大きい触手でうずくまったカイゼルハートを殴打する。
機械的生命体 の姿の8本の大きな触手は6枚の鋭い刃がそれぞれついている。
その触手で滅多打ちにする。
「ドカッ ドカ ザキ ドカン ザキ ドカッ ドカ ザキ
ドカ ザキ ドカン ザキ ドカン」
「バシュン」
?
私の触手が弾かれた。
「ボトリ」
カイゼルハートの左腕が落ちた。
弾かれたと同時にカイゼルハートは私から飛びのき後ろへ下がる。
私はカイゼルハートの切られた左手を引き寄せ、からだから胃液を出し溶かしてしまう。
「ベチャリ、ジュシュー」
左腕は完全に解け、あきらかに再生できない状態だ。
念を入れ雷の雨槍 を使い雷撃で消し炭にしてしまう。
「ザーシューン」
すべての魔法に神剣を付与して付加価値を上げているので威力は中級魔法でもかなり効果が上がっている。
これでいい。
カイゼルハートの左腕は消し炭になった。
「ハア、ハア、ハア」
カイゼルハートは息を荒くさせている。
まさか機械的生命体 の状態での触手連続殴打攻撃が防がれるとはね。
さすがに神を名乗っているだけはあるか。
まがい者でもね。
再生能力が凄まじいな。
まさに獣人の吸血鬼てやつだな。
半身を失ったくらいでは瞬時に再生できるとは恐れ入る。
・・・
だが再生すると同時に大きく体力が失われているのがわかる。
ナメッ〇星人みたいなものか。
大幅に戦闘力が落ちているな。
私は弱点を探るべく望遠透視能力 で奴のからだを透視する。
透視した感じ構造的には人間に近いな。
チャクラらしい気の通り具合はいまいち判断がつかないが。
脳があり心臓もある。
ただ胸に右と左に心臓が1づつあるな。
魔核はさすがにないか。
吸血鬼見たく再生能力が高いが、先ほどの攻撃で失った左腕を再生していない。
まぁ、何事も限界があるからすぐには再生できないのかも知れないな。
だが、あれだけの攻撃受をけてまだ立っている。
それにここは小高い丘だ、飛び降りて下に逃げられる恐れがある。
下は森林が生い茂っている。
逃げられると面倒だ。
奴は岩山に背を向けていて私が崖側に位置している。
わざと前面から攻撃したのは飛び降りて、逃げられないようにしたかったのだ。
もっとも逃げても私は地の果てまで追い続けるつもりだがね。
超重力圧縮弾 が防がれる可能性があるのも予想はできた。
魔法無効化 には弱いからな。
魔法が使えなくてもアイテムで補えば十分対応できるという事か。
戦い慣れしているな。
さすがに強いという事か。
・・・
カイゼルハートは言った。
近くに控える部下にたいして。
「ラウイズ俺は逃げる。
お前時間を稼げ」
犬の獣人ラウイズは恐怖のあまり硬直して動けないでいる。
馬鹿かあきらかにかなわない敵に対して仕向けるよに言うとは。
でもこいつ邪魔だから今ここで殺しておこう。
私は重力飛弾 の魔法を唱え、手下の犬の獣人に対し放つ。
犬の獣人は重力飛弾 にぶつかり重力の渦に巻きこまれ、ひしゃげりながら潰れた。
カイゼルハートは目を見開いて驚いている。
私はゆっくりカイゼルハートに近づく。
瀕死の状態だが何を仕掛けてくるかいまだにわからないからな。
カイゼルハートは下がったが後ろの岩やまにぶつかり、後ろを振り向き後退できないことにきづく。
今だ、酸性雨、
すでにイメージして準備をしていた魔法を唱えた。
カイゼルハート中心に魔法陣が現れる。
上空に雨雲ができる。
雨雲から強力な酸の雨が降り注いだ。
「ザ ザー ザザー ザー ザ ザー ザ ザー ザー」
カイゼルハートに強酸の雨は降り注ぎ、からだを解かしはじめる。
「ジュシュー ジュシュー ジュシュー ジュシュー」
「ギャー」
カイゼルハートは絶叫を上げる。
やはり有効な攻撃か、かなり効いているな。
カイゼルハートのからだを覆っていた黒い毛がすべてはげ、肉塊の姿に変貌してくる。
私は追撃で重力弾 の魔法を使い動きを封じる。
カイゼルハートは肉塊になりうずくまった。
私は追撃で大きい触手の連打を打ち続ける。
「ドカン グチャ ザキ ドカン ザキ グチャ グチャ ザキ グチャ ザキ グチャ ザキ グチャ グチャ グチャ」
カイゼルハートは挽肉の肉塊になった。
これで死んだように思えるが私の目は誤魔化せん。
望遠透視能力 で透視すると脳の部分が下になって残っている。
心臓も無事に1つ動いているのだ。
なるほど本当に化け物だなこいつは。
私は神剣を取り出し、心臓と脳の部分を望遠透視能力 で見ながら突き立てた。
「トスン、トスン」
心臓と脳を切り裂いた。
口がないはずなのに「ギャー」と言う声が聞こえた。
やつの心臓と脳は破壊された。
ただの肉塊になりカイゼルハートは死んだ。
念の為だこの肉塊も灰にしておこう。
私は雷系の最大魔法、雷龍 を唱える。
神剣を使い魔法を付与して付加価値を上げ還元して能力をできるだけひきあげる。
魔法の雷の龍が現れた。
イメージはあの漫画である最強の雷の龍、魔界のバ〇ウだ。
いけ、バオ〇・ザ〇ルガ、その肉塊を食らい尽くせ。
私は魔法を唱え雷の龍をむかわせる。
あれ?
なんで上空から巨大な影が映るのだ。
私は影が差し込むので上を見上げた。
上空には巨大な雷の龍があらわれていて、こちらにむかってきた。
えぇぇ、
ちょとでかくない、
という巨大すぎるよ。
あまりにもでかかった、頭の部分だけでも10メートルは超えていた。
こちらにむかってくる。
それにここは山の小高い丘だった。
この分では山の丘ごと吹っ飛んでしまう。
ちょっとたんま、魔法取り消し、消えてください。
バオ〇がカイゼルハートの肉塊に食いつこうとむかうが私も巻き込まれる。
食らった瞬間、望遠透視能力ルビーアイで見て灰になったのがわかったのだが。
「ギャー」
だがそのあとが自分もまきこまれたので大ダメージをおい瀕死の状態になってしまった。
・・・
一応、なんとか生き残っていた。
私はすぐさま超回復魔法 を使い自分を回復させる。
うぅぅ、自爆するとは、生きているけどひどいめにあったな。
超回復魔法 でなんとか元に戻れたのでよかったよ。
ダンジョンからの魔力供給あって良かったよ。
!
そうだ、奴の仲間がいないか索敵をして確認しないと。
索敵したがそれらしいのはいないな。
ひとまず安心て事かな。
・・・
あれ、あちらで戦闘していたのが止まっているな?
あちらの方もかたがついたのだろうか?
それよりもやばかったな、仲間がいたらやられていたかも知れない。
私は崩れた山肌から出てきた。
というかクレーターの中から出てきたみたいだ。
周りが吹き飛んで陥没しているよ、隕石が落ちたみたいになっている。
臭獣人を倒したのだからこれでいいだろう。
しかし今回も死にかけたとは、この世界はほんとヘビーな世界だな。
まぁ、自爆であの世にいきそうになったんだけどね・・・




