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第36話 迷惑な話……


 相棒の彼女に燻製肉を食べさせてあげた。

 どうやら気に入ったようでうまそうに食べている。


 索敵をすると、今のところはこの付近に冒険者とモンスターは見あたらない。

 私の索敵が完全とはいえないので、慎重に行動しようと思う。


 相棒が食べ終わった。

 ガゼルという商人が空間収納魔法で出した、大量の物資を私の寝床部屋に移動する。


 食糧から運ぶとしよう。

 倉庫があいてるのでそこに保管して置くことにする。


 食糧を持ち上げると、相棒の彼女も私の意図がわかったようで運んでくれるようだ。

 なかなか賢いな。


 …… …… ……


 食糧の方はちょうどいい具合に倉庫に入った。

 入れ終わったのだがここで問題が発生してしまった。


 相棒の彼女は食糧は運んでくれたのだが、その他のアイテムは一斉、運んでくれないのだ。

 彼女からしてみれば、なんの意味のない物かもしれない。


 そこら辺に放置されてる物としか認識していないのだろう。

 これに関してはさすがに手伝ってくれと言えないので後日、ゆっくり運ぼうと思う。


 まずは危険な武器と魔法関係らしいアイテムを先に片付けようと思って整理をしているところだ。


 武器や防具に関しては結構な量があってかさばってしまい、邪魔で仕方がない。


 ちょうど神剣と同じくらいの大型の剣が何本かあり、鞘が使えそうなのがあった。

 代用品として使える鞘があったのでこちらとしては助かった。

 抜身の刀身のままでは怖いからね。


 あとは体に固定できるベルトがあったのでそれをちょっと加工して持てるようにしようと思う。


 武器の中で使えそうな物があって、10個だけ確保し、その他の物は部屋の角の隅にまとめて消化液をぶっかけて処分してしまった。


 アレスが身に着けていた装備と違って、腐食して使い物にならなくなっている。

 アレスが持っていた装備が異常だったようだ。

 その他の雑貨はとりあえず放置している。


 あと金貨を大量にもっていた。

 宝箱3箱分と小さな装飾のなされた小箱が1つに宝石が入っていた。

 鍵がかかっていたが開かないので、神剣で切ってしまったら簡単に開いてしまった。

 特に魔法などはかかっていなかったようだ。


 金貨だけど歪な形で、それも汚れているんだ。

 これで使えるのかなと思ったけど異世界の習わしだからわからない。


 宝石や宝飾品はきれいにそろえてあった。

 傷をつかないように別にしてあるらしい。

 宝石同士をごちゃまぜに入れてしまうと傷がついてしまうのだろう。


 海賊映画で宝石の買い取りに出したりするのが見た事があって、傷があって安く買いたたかれる場面があった、それを思いだしてしまったよ。

 献上品に使うのだろうな。


 ガゼルは貯め込んでいたらしく、かなりの金額を手に入ってしまった。

 私には使えない、まさに豚に真珠って話だよな。

 戦利品としてもらっておこう。


 空間収納魔法でしまっていた物は、自分の店で扱う商品とかほとんどだったみたいだ

 ダンジョンへ潜るには、使いそうもない日常生活品が多くあった。

 これを見れば、地上ではどんな生活をしているのかある程度想像できる。

 文化の進み具合をおしはかれるから良かったのかもしれない。


 気になるアイテムはモンスター〇ックスと転移の魔石だ。

 ガゼルのやつ複数、所持していた。

 魔法使いに預かってもらっていたものだろう。


 私にとっては危険なアイテムなので慎重に扱わなければならない。

 間違って魔法が発動して、そのまま閉じ込められてしまったのではしゃれにならないからな。


 その他のアイテムは徐々に寝床部屋に運ぼう。

 ここに置いてあっても持っていく者などいないので大丈夫だろう。


 他に冒険者が来ていないか、索敵精度をあげ慎重に行動しようと思う。


 階層にいるモンスターが、冒険者が来たせいで過敏になっているのがわかる。

 一番になっているのは私なんだけどね。


 …… …… ……


 しばらく時間が過ぎたが、いまのところ問題はない。

 いつものヘビーな日常が戻ってきただけだ。

 冒険者は今のところ発見されていない。


 この階層も今までどおりでモンスターもとくに変わった様子はない。


 私はてっきり冒険者が来たせいでダンジョンが防衛反応を起こして、新たに強いモンスターを生み出したと思ったのだが、勘違いだったらしい。


 ガゼルの話だと私たちモンスターが太古の神の遺産だと地上では言われているとは、まあ、それは一部の利用できると思っているバカの言うことだろうな。


 神が封印したダンジョンなんて危険すぎる。


 …… …… ……


 うーん、今のところは私のいる階層は問題ないけど、上の階層がどうなっているか気になる。


 上の階層が気になるのもあり、オリオンの小僧が持っていた転移の魔石、このアイテムが気になるのだ。

 モンスター〇ックス同様に空間魔法また時空魔法をで使えるのだろう。

 

 ガゼルの話では魔法使いの爺さんが奈落のダンジョンの入り口の手前に転移をできる魔法陣をしかけたらしい。


 ! 奈落のダンジョン? 

 私の住んで居るダンジョンは地上ではそんなふうに言われているんだ、物騒な名前をつけているのだな。


 まぁ、それは良いとして、この青い転移の魔石を使えば入り口近くに転移できるのかな?


 この前は完全にぶち切れた状態だったので、形振り構わず瞬間移動魔法テレポートを使ってしまった。

 危険だと思っていたのに……


 瞬間移動魔法テレポートができるって事はこの転移の魔石も使える可能性があるのか?


 たぶん空間魔法でイメージして発動できると思うのだが、試してみたら出来なかった。

 何か条件があるらしいな。


 自力で階層を上がって行くしかないのか、今は行く時期ではない。

 索敵の精度を上げて探索にいずれはいかないといけないな。


 そしてこの赤い球が、モンスター〇ックスこいつも気になっている。

 ポケ〇ンのモンスターをゲットするアイテムと同じと考えていいだろうか?


 この中にダンジョンで捕らえられたモンスターが入っている。

 2つあるがなんのモンスターが入っているのか気になる。


 青い転移の魔石、同様にいろいろ試してみたがまったく反応はない。

 出すのに特殊な条件があるのだろう。


 ガゼルたちが最初からこれを使い私を捕らえるつもりで、罠を張っていたら、私は捕らえられてしまった可能性がたかい。


 オリオンという小僧が自分が作ったサタンドールとかいうやつを私にけし掛けたのが幸い良かったかもしれない。

 作った兵器の性能を試してみたい心情はあるのだろう。

 運よくやつの欲に救われたって感じだな。

 

 あの宇宙人モンスターは強かった。 

 地上にはあれだけの魔物兵器を作りだせる技術があるのか、巨大な石のゴーレムも存在していたし、ゴーレムを創り出せるほど魔法技術があるのはこちらとしては怖いな。


 最初から私を捕えるつもりだったら対応できずに捕まっていただろう。

 やつは判断を間違えたのだ。


 まぁ、捕まってから、私は反撃はすると思うが、それなりに動きを封じる手段とか考えているはずだ。

 人体実験、もといモンスター実験されるところだったか、危ないところだった。


 新しく覚えた魔法が使えたのが良かった。

 特に魔法無効化領域魔法デスペルフィールドは最適であった。

 魔法と魔法を使うアイテムを無力化できるのは大きい。


 冒険者を見た感じ、アレスと違ってたいしたやつらではなかったと判断できた。

 魔法さえ封じてしまえば肉弾戦では決して負ける事はないと踏んだのだ。

 魔法という正体のしれない超能力のほうがあきらかに恐ろしい。


 私の索敵能力が低いので、透明化能力インビジブルを恐れたのだ。 

 誰か他に隠れてるのかもしれないと思ってしまったからね。

 居なくてよかったよ。


 斥候で見張っているやつとか考えたのだが、今回のパーティーにはいなかったみたいだ。


 アレスたちは盗賊がいたから、斥候で索敵をしていたんだろうな。

 案外、前から近くにいたのかもしれない、嫌な感じはしたしね。


 魔法を使えなくしといてよかった。

 魔法の罠を使うのだろう。

 そうすると魔法無効化デスペル関係は使える。

 今度は一部の範囲だけで使ってみようかな。


 確かゲームで通路を通ると透明化能力の効果が消える罠があった。

 魔法無効化領域魔法デスペルフィールドを張っていれば透明化が解除される。

 視点を変えてやり方を工夫すれば使える魔法になる。

 

 神剣が魔法無効化領域魔法デスペルフィールド内で使えるのがわかったのが大きい。

 使えるのは神剣を触れている対象の効果だけどそれだけでも違いがあるからな。


 今後は魔法無効化魔法デスペルを前提とした戦い方も視野にいれておいてもいいな。

 肉弾戦で勝てる相手だったら即、魔法を封じて戦っても良いだろう。


 そうなると肉体も鍛えなくてはいけないのか、先日、考えた修行を本格的にやらなくてはいけないの?

 イメージで細胞の密度を上げると考えていたが、ハードなトレーニングをやらなくてはいけなくなった。


 基本の走りこみをやるしかないか、でもモンスターが走り込みするというのはおかしいだろう。

 うまい方法が他にないものか、冒険者たちが来たせいで余計なことが追加される事になった。


 まったく迷惑なはなしだよ……

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