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第32話 遺跡の異変……


 アサシンプレイをはじめる。


 私の縄張り近くに、モンスターが入りこんでしまっている。


 これは大変なことだ。

 休んでいるところを、襲われでもしたら、たまったもんではない。

 即急に対応が必要だ。


 とりあえず、近くにいるモンスターを狩り尽くして倉庫に入れてしまおう。

 索敵範囲を広げすぐさま反応のある所へ向かう。


 まず見つけたモンスターは、黒く全体が大きい目玉になっている蝙蝠の羽を生やし飛んでいるモンスターだった。

 体長は40センチくらいで大きさはそれほどない。

 5匹ほど天井付近でただずんでいる。


 あれれ、私 別のダンジョンに迷い込んだ?

 こんな悪魔的なモンスターは、いままで見たことがないぞ。

 ゲームで似たようなモンスターがいるが、確かイビルアイと言う名前だったかな?


 それに天井にいるのでアサシンプレイができないのではないか、予定とは違ってうまくいかないものだ。


 こちらで威嚇して近よったところを、倒すしかないか、危険な感じがするよ。

 魔法が暗黒系のとか特殊なスキルとか使ってきそうだ。


 私の縄張り付近にいるので駆除しなくてはいけない。


 上位物理防御盾魔法エナジーバリア上位魔法防御盾魔法マジックバリア硬質化ハードチェンジ、防御系魔法を各種唱えて臨戦態勢を整える。


 私は目玉のモンスターにたいし威嚇をした。

 目玉のモンスターは威嚇したのにまったく近づいてはこない。


 えぇ、まったく想定外、近づいても来ないの?

 天井から動かない、体の大きな眼が光、紫色の怪光線を私にとばしてきた。


 紫色の怪光線があたる。


 「ビューン」

 「ビビリバリバリ」

 「痛っ」

 バリア系の魔法防御がまったく機能していない。


 魔法防御無視の攻撃らしい。


 どうする逃げるしかないか、でも私の縄張りにいられると危険すぎる。


 私は新しい魔法を使ってみることにした。


 私は触手で紫色の怪光線を受けながら魔法を唱える。


 雷連撃弾魔法サンダーガトリング目の前に1.5メートルの巨大な雷球が出現した。


 目玉のモンスター5匹にむかって30センチのサンダーボールを連続発射だ。


 最初に発生した巨大な雷球のからサンダーボールが複数、発射される様子をイメージし唱えた。


 「雷連撃弾魔法サンダーガトリング

 巨大な雷の玉から複数のサンダーボールが発射される。

 一斉に目玉のモンスターにむかう。


 「ドドドドドッ、ドドドドドッ、ドドドドドッ、ドドドドドッ」

 無数のサンダーボールが目玉のモンスターに当たり、周辺には雷が連鎖的に爆発する。


 天井まわりにまで雷撃が弾け跳んでいる。


 5匹いた目玉モンスターは粉々に消し飛んでしまった。


 あらら、魔力をこめすぎたか、天井にいたので逃げられたらどうしようと思って、多めに魔力をこめたら消しとんでしまった。

 20発くらい当たったのではないか、それにくわえ天井で雷が激しくスパークしたよ。


 消しとんでしまったけど、まあいいか、とりあえず駆除できたので良いとしよう。

 さて次に行こう。


 索敵をして次のモンスターにむかう。

 移動途中にクリスタルが浮んでいた? 索敵にも引っかかっていない。


 おいおい、本当にどこのダンジョンだ。

 昨日とはまったく様子が違っているんだどうなっているんだよ。


 縦長に長い1.5メートルくらいある黄色いクリスタルが3つ浮んでいる。

 なんだろう? 透明化能力インビジブルを使って近づいてみる。

 近づいた瞬間、雷のようなものが飛んできた。


 「バシュン」

 雷の魔法の攻撃を受け透明化がとけてしまう。


 なんなんだこれは、モンスターなのか?

 よく見ると黄色いクリスタルの中心付近に、赤く光る丸い小さな魔核のようなものが見える。


 モンスターなのか? 知らないまったく見たことがないぞ……


 私はとっさに雷撃槍魔法ライトニングボルト(を唱え黄色いクリスタルのモンスターに発射する。


 「バシューン、バリバリ」

 雷撃槍魔法ライトニングボルトは命中するが特にダメージをおった形跡はない。


 魔法の耐性が高そうだな、ここは、打撃優先にしよう。


 私は大きい触手の先端を硬質化こうしつかをして側面から強く殴りつける。

 壁に寄せ打ち付ける作戦にした。


 3つのクリスタルのモンスターは壁側に吹っ飛びぶつかる。

 床面に落ち、起き浮ぼうとしている。


 さらに私は3つのクリスタルのモンスターに追撃する。

 大きい触手で連打し魔核がつぶれるまで連打をおこなう。

 3つのクリスタルのモンスターは魔核が壊れ本体が維持できていない崩れ落ちてしまう。


 ふぅ、やったか、索敵にもひっかからず透明化能力インビジブルも察知された。

 いままでいたモンスターとはまったく違う。

 それに食べられそうにない。


 新たに出現したモンスターは戦闘系特化の特殊なモンスターばかりだ。


 これは厄介だな、とりあえず索敵に引っかかったところへむかうとしよう。


 …… …… ……


 この先の部屋だ。


 私は透明化能力インビジブル状態で部屋に入るが、モンスターがいない?

 姿は見えないだが、索敵には反応がある。


 部屋全体に氷結魔法アイスゲイルの魔法を唱える。

 部屋の中央付近以外が凍りつく。


 中央になにかいるな、スライムらしき透明なモンスターが現れた。

 スライムのような物体は銀色に色を変え盛りあがり、2足歩行の人型のモンスターに変化する。


 これは見覚えがある。

 グレイだ。

 宇宙人のサイトで見たグレイとそっくりな風貌をしている。


 これもモンスターだよね、あきらかに今まで見たモンスターと違って異質だ。

 見るからに作られた魔法生物のような気がする。


 それも先ほど戦ったやつもそうだが、特殊系の能力を備えたモンスターだ。

 こいつも姿が見えなかった。


 索敵が反応しないクリスタルのモンスター、目玉のモンスターは防御魔法無視の攻撃、ミノタウロスに関しては戦闘特化の中ボスモンスターだ。


 やはりダンジョンの防衛のために生み出されているモンスターなのではないのか?


 私が生まれ落ちてから、下の階から上がってきたが、見たこともないモンスターばかりだ、

 冒険者たちが来てからダンジョン内がおかしくなった。


 これらは本当にダンジョンの防衛のために生み出されてきたモンスターなのか?

 異物排除で生成されたモンスターというわけか、可能性が大きいな。


 冒険者たちは倒したのに、今になって出てきたということか、それともまだこのダンジョン中に、他の冒険者たちが侵入している可能性もあるということも否定はできない。


 ! 上の階で冒険者たちがいる可能性もあるということか、ちくしょう、面倒なことになってきた。


 とりあえず目の前のモンスターを倒そう。

 私の案全な生活を脅やかすやからは排除するしかない。


 グレイのモンスターはゆっくり起き上がり、こちらにむかってきた。


 体長は4メートル近くありでかい、なにがこいつに効くかがわからんな。

 私は大きい触手8本を硬質化ハードチェンジして、俊足フットワークで間合いを詰める。

 触手殴打の連続攻撃をする。


 「オラオラオラオラオラオラー」

 「ドゴン、ドン、ドン、ドゴン、ドンドン、ドゴン、ドゴン、ドン、ドン」

 グレイのモンスターはぺしゃんこにつぶれた。


 違う、つぶれてはいない、形を変えただけか? スライム状に平たくなっただけだ。

 人型に戻っていく。

 ならば魔法だ。


 「中位範囲雷撃魔法ライトニングバースト

 魔法をグレイのモンスターに唱えた。


 「シュババ、バシュンバリバリ、バシューン」

 全範囲魔法だが前面に集中し魔法の雷撃衝撃破を飛ばす。


 グレイのモンスターに直撃して雷をまといながら壁まで吹っ飛んだ。

 スライム状になり床に伏せた状態でいる。


 やったのか、と思ったらスライム状態から人型に変化してきた。

 まいったなこれは、物理、魔法ともに効いていないみたいだ。


 グレイのモンスターは人型になってこちらに近づいてくる。

 まるまった腕で私を殴りつけてきた。


 触手で防御する。


 「ドゴッ」

 私は触手の上から殴られて壁まで吹っ飛んでしまう。


 マジかなんてパワーだ。

 私はかなりのダメージを受けてしまった。


 グレイのモンスターは私の方を向き、平らな目のようなところから赤い怪光線を出してきた。


 とつさに最上位物理魔法防御盾魔法デバインバリアをかけるが、赤い怪光線は貫通し私の大きい触手にあたった。

 あたった触手は焼き切れ落ちてしまう。


 これはまずい、私の打撃攻撃は変形してダメージを逃がしてとおらない、魔法は耐性が高くあるみたいで通じない。


 それに引き換えグレイのモンスターは打撃のパワーが異常に強く、魔法らしい怪光線は魔法防御無視かよ、ぶが悪すぎる。

 それにまだなにをしてくるかわからない。


 逃げようにも相棒の彼女がいるし、それに逃げきれてもこんなやつうろうろしているのでは安心していられない。

 

 こちらで残る攻撃手段は神剣のみか、切り裂けるとは思うが、切り裂いた状態でまたくっついて再生したらどうしよう。


 確か古い映画でター〇ネー〇ーだったか、水銀のような液体金属でできた敵のロボットがいたよな。

 まるであれと同じにように見える。


 あのロボットは最悪だな、 あれを倒すためには液体窒素で凍らせて動きを封じたのだったかな。


 神剣に氷結魔法アイスゲイル付加して凍らす、それしか案がうかばない。

 これにかけるしか今はないな。


 グレイモンスターは突進し私を殴りつけてきた。

 私は壁に背おむけ動けず、サンドバックの状態だ。


 ちくしょうまたあの時と同じで殴られたままか……


 私は後ろに隠し持った神剣に氷結魔法アイスゲイルをかける。


 グレイのモンスターは私を殴りつけている状態だが、そんなのかまわず私は体から出した触手で神剣を強く握りグレイのモンスターに突き刺す。


 グレイのモンスターの体に神剣は突き刺さる。

 凍ってしまえ、神剣を強く握り魔力を注ぐ。

 グレイのモンスターは凍り付いてしまう。


 ふぅ、何とか動きは封じたか、さて、これからどうしよう。

 確か映画では熱で溶けだし元に戻ったのだが、こいつも同じで復活するのだろうか?


 そうだ魔核だ、魔核があるはずだそれを壊せば倒せるはずだ。

 私は神剣で凍ったグレイモンスターを細かく切り刻みはじめた。


 あれれ、おかしいな魔核らしいものはないけど完全に崩れてしまったよ。

 それともどこかにあって切り刻んで壊してしまったのか、とりあえず再生はしないみたいだ。


 それに生命反応がないし、とりあえず死んだみたいだ。

 さすがにター〇ネー〇ーのロボットみたいに復活してこないだろう。


 なんとか倒せたみたいで良かった。

 でもこいつも食べられそうにない、死んだんならこれで良かったのだろう。


 …… …… ……


 昨日に続いて今日もなんて日だ。

 予定していたアサシンプレイもまったく通じない。


 毎日生死の境をくぐっているとはモンスターの生活は楽ではないな……

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