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第27話 魔法の再検証……


 今後の構想はねれた。

 ここは楽をして、魔法の検証を先にやってみる。

 

 今回は神剣を使用しない方が良い。

 傷が治ったばかりだし、神剣の魔法付加能力が強すぎる気がする。

 神剣をもって魔法を使えばおそらくとんでもない事態がおこる。


 上位の攻撃魔法とか使ったら、この部屋事態が吹っ飛んでしまうのではないのか?


 一度試してみたいが、私の方もどんな影響があるかわからないし、下手をすると自爆ってことになりかねない。

 神剣は部屋の隅へ立て掛けておく。


 そうか鞘がないんだった。

 どうしようかと思っていたところだ。

 むき出しのままに持ち歩くことは難しい、どう対応するか考えなくてはいけない。


 鞘の代わりになるものを、モンスターの部位で用意するしかないか、代用品になるものがあれば良いと思うのだが……


 アレスが持っていた鎧、胸まわりのところが、ちょうど剣先に入りそうなので中に入れ立てかけておく。

 台替わりになるか、これで端の方に置いて置けばいいな。


 それでは魔法の再検証だ。

 生死のはざまをさ迷ったのだ、新たな力が宿ってもいいはずだ。


 得意の雷系魔法から始める。


  …… ……  ……  


 今まで使っていた魔法は問題なく使える。


 しかし、残念なことに雷神の怒り(ライジン)だけは兆候がでない。

 狂戦士化バーサーク状態ではないとやはり使えないみたいだ。

 神剣を使用するとできるかもしれないが危険すぎる。


 次は新しい魔法を試してみる。


 雷嵐魔法サンダーサイクロン

 風系の魔法とあわせた混合魔法だ。

 風系は雷系にも入るのではなかったのか?


 風系の魔法を試した時は出来ない事はないけど弱かったんだ。

 そよ風くらいしか吹かせられない。


 とりあえずイメージしてみる。

 私は心の中で竜巻が発生しながら雷が放電しているイメージを思い描いてみた。


 魔法の兆候はでている、実際使用してみる。

 雷嵐魔法サンダーサイクロンのイメージを送り魔法を唱えた。


 「雷嵐魔法サンダーサイクロン

 指定した前方に青い魔方陣のようなものがあらわれた。


 少し時間がたってから雷をともなった嵐がまき散らす。


 うーん、発動時間が長く、範囲攻撃なのに狭く威力も弱い。

 これは、実戦では使えない、威力が弱すぎる。

 神剣を使って魔力を付加すれば使えるって感じかな。

 どうやら私は風系の魔法は相性が悪いみたいだ。

 

 次にいこう。

 雷連撃弾魔法サンダーガトリング

 前方に大きな雷球を発生させて、その球から雷玉魔法サンダーボールが連続的に発射するという魔法だ。

 多段ヒットなので高威力の魔法だ。


 その前に雷玉魔法サンダーボールがまず使えるか試してなかった。

 初級の魔法だったはず、下の階は敵が強いので使おうとも思っていなかった。

 

 雷玉魔法サンダーボールくらいでは致命傷にならない、怒らしてヘイトを誘うだけだ。


 私は雷玉のイメージをし魔法の兆候があるか確かめた。

 魔法の兆候がある。

 それじゃ使ってみるか。


 「雷玉魔法サンダーボール

 前方に30センチくらいの雷をまとった球体が出現し壁にむかって飛翔した。


 「バッシュン」

 壁にあたり雷玉魔法サンダーボールは散った。


 威力はそこそこあるな、でも使えるって程ではないか、数を多く発射できればってっ感じか。

 そうなるとやはり中位雷系魔法の雷連撃弾魔法サンダーガトリングくらいではないと実際は使えないと言う事だ。


 こちらも試してみよう。

 雷連撃弾魔法サンダーガトリングの魔法のイメージを心の中で思う。 

 イメージがまとまり魔法の兆候がある。

 魔法を唱えて見る。


 「雷連撃弾魔法サンダーガトリング」 

 前方に直径1.5メートルくらいある巨大な雷球を思い描いた。


 よしまず一段階目は成功だ。

 この雷球から、雷玉魔法サンダーボールが無数に向かうのをイメージする。

 目標をさだめた。


 よし柱にむけ雷玉魔法サンダーボール発射だ。


 「ドドドドドッ、ドドドドドッ、ドドドドドッ、ドドドドドッ」

 魔法を発動した。


 柱にむけ巨大な雷球から無数の雷玉魔法サンダーボールが連続で飛翔する。

 雷連撃弾魔法サンダーガトリングは特徴があり、指定したポイントに追尾弾状態で向かうので確実に命中する。


 「ドドバリバリバリ、ドドドッ、バリバリバリ、ドドドドドッ、ドドドドドッ、バリバリバリ」

 20発、以上の雷玉サンダーボールが柱に命中し粉々に吹き飛んでしまった。


 最初に出た巨大な雷球は、徐々に小さくなり消えていった。


 すごい威力だ。

 これは使える、桁違いに威力は増している。

 追尾弾だから、狙いを指定するだけで良い。


 新たに魔法が使えるようになった。

 これは喜ばしいことだ。


 新たに試した結果、追加でいくつかの新しい雷系魔法が使えるようになった。


新たに覚えた(雷系魔法)

雷嵐魔法サンダーサイクロン(雷をまとった竜巻を広範囲に発生させる)※威力が弱く発動時間が長いために実質的に使えるものではない。

雷玉魔法サンダーボール(直径30センチくらいの雷の玉が目標に飛翔する)

雷連撃弾魔法サンダーガトリング(前方に巨大な雷球を作りだし、目標に対して雷玉サンダーボールを無数に発生させ追尾飛翔する)

雷巨槍魔法サンダージャベリン(巨大な雷をまとった槍を出現させ目標に飛翔させる)

雷龍魔法ドラゴンライトニング(ドラゴンの形どった雷を出現させ目標に飛翔する)


 雷系魔法はこんなものか、いまのところはこれで良いだろう。


 あとは水、氷系魔法、無属性魔法、神聖、回復系魔法か、それに加え空間魔法と時空魔法だな。

 まずは今まで使えている属性魔法を試してみる。


 …… …… ……


 追加で新たに使えるようになった魔法。


(氷系魔法)

氷嵐魔法アイスサイクロン(氷をまとった竜巻を広範囲に発生させる)※サンダーサイクロンと同様に威力が弱く使えない。

氷巨槍魔法アイスジャベリン(巨大な氷の槍を出現させ目標に飛翔する)

氷霧魔法アイスガスト(氷の霧を発生させる)


(無属性魔法)(スキル)

透明化能力インビジブル(自身を透明化する。※攻撃を受けるととけてしまう)

上位無属性衝撃破魔法ルミナス・ノヴァ(巨大な魔法の塊を出現させ爆発させる)

反射盾魔法リフレクション(魔法効果を反射する。効果は10秒と短い、また反射するたびに効果が薄れていく)

魔法無効化領域魔法デスペルフィールド(魔法を無効かする領域をつくる)


(神聖、回復魔法)

光弾魔法ホーリーレイ(光の塊を放つ)

光安眠魔法ホーリースリープ(暖かい光を放なって対象を眠らせる)

聖魔絶対魔法領域魔法ホーリーフィールド(物理、魔法、悪意の持つもの攻撃を遮断する領域を作る)


 今のところはこれで十分だ。


 次は今までに、できなかった魔法を再検証してみよう。

 炎系の魔法を試してみる。


 炎玉球魔法ファイヤーボール。 

 インプが実際に使用したのを見たことがあるからイメージは問題ない。


 魔法が発動するかイメージしてみる。

 炎玉球魔法ファイヤーボール 前方に30センチくらいの炎の玉が出現し真っすぐ飛翔するイメージをした。

 ……まったく魔法発動の兆候が表れない。


 炎柱魔法ファイヤーウォール

 地面から炎の柱が出現し壁を作るようにイメージする。

 ……まったく魔法発動の兆候が表れない。


 炎衝撃破魔法ファイヤーブラスト

 炎をまとう衝撃破が前方へ噴出するイメージをする。

 ……これもまったく発動の兆候がない。


 駄目か、やはり炎系魔法は私にはできそうにない、相性が悪いのだろうか?

 雷系魔法と炎系魔法は属性同士、相性がいいと思うのだが、それとはまったく関係はないみたいだ。


 次は風系魔法にする。


 風系魔法は雷系魔法の雷嵐魔法サンダーサイクロンで複合で威力は弱いが使えるので、可能性はあると思うのだが?


 まずは風刃魔法エアーブレイドかな? それとも風刃魔法ウインドカッター

 あれどちらも風刃だよね。


 名前は違うけど、どう変わるのか試しにやってみるか、まずは検証だ。

 効果は同じだが、名前が違うとどうかわるか前から気になっていたので検証してみたかった。


 風刃魔法エアーブレイド。 

 風の刃が前方に切り裂くよう吹き抜けるイメージをしてみた。

 兆候が少しはあるが弱そうだ。

 イメージし魔法を唱えてみる。


 「ヒュー」

 風が吹きぬけた。できたのはいいが、弱いな。


 こんどは、風刃魔法ウインド・カッターにしてみる。

 これってどうなるんだろう?

 イメージはまったく同じで唱える魔法名が違うだけだ。

 同じイメージしてみるとやはり弱いが兆候がある。


 では実験だ。

 風刃魔法ウインドカッターのイメージし魔法を唱えてみる。


 「ヒュー」

 風が吹きぬけた。できたのはいいが、弱い効果もまったく同じだ。


 名前が違っていてもイメージどおりならば、同じ効果ということでいいのか?

 魔法のイメージがあえば名前なんてどうでもよさそうだ。

 このことは深く考えないようにする。


 風系魔法はできるみたいだけどかなり効果が薄い。

 弱い風を吹かせるくらいが精いっぱいだ。

 できることは確かなので、時間があったら練習しておこう。


 次は土系魔法だ。

 土が盛り上がって攻撃する、岩が突出して攻撃する魔法とかゲームであったな、あとは岩壁かなこれをイメージしてみる。


 土爆魔法、土が盛り上がるようにイメージした。

 ……まったく魔法の兆候はなし。


 次は岩爆撃魔法ドラッシュガン目の前に尖った岩が出現し敵を襲うのをイメージした。

 ……これもまったく魔法の兆候はなし。


 次は石壁魔法ストーンウォール前方に無数の石壁が出現するようにイメージをした。

 ……これもやはりまったく魔法の兆候はなしか。

 土系魔法も無理みたいだ。


 次は水系魔法だ。


 水系魔法はダンジョンで使いづらいために外していた。

 同じ水属性でも凍系の凍結攻撃魔法のほうが使いやすい。

 今は少しでも手数が多い方が良いので再確認をしておく。


 水魔法を使うならば、別の通路のほうへ移動したほうがいいか、ここら辺一帯が水浸しになってしまう。


 部屋を移動した。

 索敵でモンスターがいないのを確認する。


 あらためて再検証してみる。


 水魔法の検証だ。

 まずは水創造魔法クリエイトウォーター水を作り出す魔法だ。

 水を創り出すイメージをする。

 これは魔法の兆候があるな。

 前方に丸い10センチの水の塊をイメージをする。


 「水創造魔法クリエイトウォーター

 「ボシュン」

 水の塊が出現し床面に落ちた。


 問題がなくできた、でも床がびしょびしょだ。

 水系魔法はできることがわかったのでこれでいいか。


 巨水流魔法アクアウェーヴ酸性雨魔法アッシドレインの魔法のイメージができるけど、これらを使ったら部屋が水浸しになってしまう。


 ! 酸性雨魔法アッシドレインは攻撃能力が高く気になるのでやってみようかな? 指定範囲を狭くすれば問題はないはずだ。


 これは酸の雨を降らす魔法だ。

 危険な魔法だが兆候があるかだけでも調べてみるか、心の中で酸の雨が降るイメージを思い浮かべる。

 ……魔法の兆候がある。

 できそうだな、前方10メートル前に、直径30センチの範囲に酸の雨を降らしてみよう。


 離れた場所に小さく範囲を定めた。

 酸の雨が降るのだ、下手すれば自分もまきこんでダメージを受けてしまう。

 魔法力をおさえた、イメージが完成したので魔法を唱える。


 「酸性雨魔法アッシドレイン

 魔法が発動した。地面に小さな赤紫の魔方陣が現れ、天井に雨雲がかかる。

 酸の雨が降り注いだ。


 「ザーザー、ザー、ザザザー」

 「ジュシュー、ジュー、シュー」

 酸の雨が降り注ぐ、床が溶けだし煙のような水蒸気が出ている。


 できたのはいいけど酸が床面に残って泡が拭いて溶けている。

 これは危険だ、水魔法は兆候だけ出るのをみて、魔法を唱えるのはやめておこう。


 新たに覚えた水系魔法

水創造魔法クリエイトウォーター(水を生成することができる)

酸性雨魔法アッシドレイン(一定範囲に酸の雨を降らす)

水雨魔法アクアレイン(一定範囲に雨を降らす※魔法の兆候があるだけで使用はしていない)

巨水流魔法アクアウェーヴ(水流を発生させすべてを水にながす※魔法の兆候があるだけで使用はしていない)



 今度は闇魔法だ。

 闇魔法は時空間魔法も同様に入っているから、慎重に検証してみよう。


 初級魔法の闇玉魔法ダークボールからイメージする。

 ……魔法の兆候はなし。


 次に闇風魔法ダークウインド黒い闇をまとった風をイメージしてみる。

 ……魔法の兆候はなし。


 次は死神召喚、死神があらわれるイメージをした。

 ……よかった、魔法の兆候はなしだ。


 魔法兆候がなくてよかった。

 時空魔法に該当するかもしれないので気になっていたのだ。

 死神が出現したら困るし、死神なんていたら怖すぎる。


 やはり、闇魔法はできなさそうだ、相性が悪いらしい。


 次は空間魔法と時空魔法だ。

 これらの魔法は無属性魔法と闇魔法の上位魔法に分類されていた。

 どれも強力な魔法だ。


 空間魔法(無属性魔法)の候補は、

 透明化能力インビジブル

 瞬間移動魔法テレポート

 時間停止魔法タイムストップ

 上位無属性状態異常打撃魔法バニッシュメント


 時空魔法(闇魔法)の候補は、

 重力層魔法グラビトン

 隕石落下魔法メテオ

 超重力圧縮魔法ブラックホール


 知っているゲームで使っていた魔法はこれくらいだったと思う。 

 どれも強力な魔法ばかりだ。


 それと空間収納魔法アイテムボックス

 これは課金して容量を増やす魔法だったから、魔法なのか?

 ある意味お金を使えば不思議と容量が増える魔法だから、魔法でいいのか?


 空間魔法(無属性魔法)を検証してみる。


 透明化能力インビジブルはすでに使える段階まで来ているので問題はない。

 こちらはパスだ。


 瞬間移動魔法テレポートか、イメージはできるのだけど、怖い事しか思い描けない。

  

 テレポート関係は失敗すれば壁にめり込んでしまうという。


 漫画で見た事があるのだ。

 瞬間移動の練習中にヒロインの友達が壁に埋もれてしまい死んでしまうと言う話があって、そういう表現の仕方もあったんだと驚いたんだ。


 そのイメージがまとわりついて試すのが怖い。


 瞬間移動魔法テレポートのイメージをする。

 ……これもできるかもしれない?


 魔法の兆候はあるぞ、でも魔法使って壁にめり込んでしまったらどうしよう。

 これはイメージだけで一端保留にしておこう。


 次だ時間停止タイムストップのイメージをする。

 ……できる訳がないだろう。


 兆候はなかった。

 時を止めるなど神の所業でしかない。


 次は上位無属性状態異常打撃魔法バニッシュメントだ。

 無属性魔法の上級魔法、しかし実はゲームではボスが使ってきた魔法だ。


 無属性の打撃魔法に加え、あらゆる状態異常をランダムで付加する魔法だ。

 毒、強毒、睡眠、麻痺、暗闇、混乱、氷結、誘惑、即死の状態異常がランダムでかかる。

 即死効果も入っているという厄介な魔法だ。


 それに加えすべてのバフをはがし、はがした状態で無属性魔法の打撃を食らわすと言う。

 死の魔法と言っても良いな。


 ゲームをやっていた時代ボスが使ってきて悩まされた。

 課金アイテムでいくら死に戻りしたか……

 これはぜひ使えるようになりたい。


 ……やったぞ、魔法兆候がすこしだけあるぞ、ボスに食らい続けていたのでイメージがうまくできている。


 しかしこれは今のレベルでは使えそうになさそうだ。

 唱えたとしても魔法を使えるほどではないだろう。

 今は唱えるのはさすがにやめておく。

 レベルが上がってから試してみよう。


 次は時空魔法(闇魔法)を検証してみよう。


 前重力層魔法グラビトン方に上空から重力で押しつぶすイメージをする。

 ……やったこれもできそうだ、魔法の兆候がある。

 試しに唱えてみるか、魔法をイメージし唱えてみる。


 「重力層魔法グラビトン

 前方に小さな透明の膜の波紋が広がり、床面に落下した。


 「ドシュン」

 床面が陥没した。


 おぉ、すげえ目の前が陥没した。

 これは使える魔法だ。

 

 しかし威力がありすぎるように感じられる。

 威力をおさえめに使った方がいいかもしれない。


 次は隕石落下魔法メテオの魔法だ。

 危険な魔法だ。

 都市とかに隕石を落として破壊する。


 イメージは何とかできるのでやってみる。

 地球のまわりに漂う隕石を動かし、落下をさせるイメージをする。

 ……できるかもしれない? 魔法兆候を感じた。


 これはやばい考えなかったことにする。

 気にせいだ。

 現状は封印決定でよい。


 地球をイメージした、私のいる場所はどこかの惑星ってことになるのかな?

 いずれわかることになるだろう。


 次は問題の超重力圧縮魔法ブラックホールかこれもイメージはできるんだけど怖いんだ。

 虚空に巨大な黒い穴が開いてすべてを飲み込んでしまう。

 恐ろしい魔法だ。


 イメージをしてみよう。

 ……これもできそうだ魔法兆候が感じられる。


 うーん、どうしようか?

 怖いもの見たさでちょっとだけ見てみたい気がする。


 使用してみようかな? この魔法が使えれば、空間収納魔法アイテムボックスが使えるような気がする。

 冒険者のアレスたちが、荷物の運びで使っていた可能性のある魔法だ。


 よし怖いが、小さい穴を虚空に作るイメージでやってみる。

 怖いので穴の大きさは野球ボールくらいにする。

 部屋の天井に黒い空間の穴が開くようにイメージする。

 魔法をイメージして唱えてみる。


 「超重力圧縮魔法ブラックホール

 魔法が発動してしまった。


 天井に小さな黒い穴が開く。


 ……で、できてしまった。

 できたのはいいがどうしたら良いか? 黒い穴が生まれただけで何も変化がないぞ、でも怖すぎだ。


 5分くらい黒い穴の様子を見る。

 しかしまったく変化がない。


 気がかりになった私は、体から出せる触手を使って石を拾い黒い穴付近へ投げつけてみた。

 石が黒い穴より外れてしまったが、近づくとすごいスピードで引き込まれそのまま黒い穴とともに消えた。


 消えてしまったよ? どこへいってしまったの? 石と作り出した黒い穴は、本当にこのまま消えたのだろうか?

 こ、これも危険すぎだ、封印しておこう。


 こんな魔法を使ったら星ごと空間に引き込まれて消滅してしまう。

 これも見なかったことにする。


 空間魔法と時空魔法は使えるのがわかった。

 一部の魔法は危険すぎるので封印してしまう。

 よほどの時以外でないと使ってはいけない。


 ある意味これらは自爆魔法だ。

 自身を傷つける事など造作もなくできる。


 これで空間収納魔法アイテムボックスが使える可能性が高い。

 あとはイメージをどのようにするかということだ。


 非常食用の倉庫を描いて参考にしてから試してみよう。

 イメージが完全に決まるまで、空間収納魔法アイテムボックスの発動は保留にしておく。


 魔法の再検証してみたのは正解だった、新たな魔法が追加された……

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