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第十七話 邪神降臨

第十七話 邪神降臨


「ルキフェリウスゴーマニゼリフィルよ。貴様の尻尾を焼き、貴様をリスポーンさせたという4人組はどの人間だ」

「は、邪神様。この中には居ないようでございます」

 大悪魔ルキフェリウスゴーマニゼリフィルは何とか森林ダンジョンの奥地から邪神様を引きずり出すことに成功した。

「はっ、この中には居ないようです」

 大悪魔ルキフェリウスゴーマニゼリフィル達は森林ダンジョンからクレア達の魔力痕跡を辿って学園まで来たのである。

 対する学園側は、戦闘力の高い教師陣や攻略対象の王子達を中心とした戦えるメンバーで、急遽大悪魔ルキフェリウスゴーマニゼリフィル達と対峙し、戦えない教師は応援を呼びに王城へと向かったのだった。

 

 クレア達が降り立ったのは、将にそんな緊迫した場面だった。


「あっ、邪神様、こいつらです。この5人の内の4人が私めの尻尾の敵です」

 クレア達の姿を認識したとたん、大悪魔ルキフェリウスゴーマニゼリフィルが邪神の影に隠れてクレア達に怒鳴り散らす。


「貴様らが、我が眷属、大悪魔ルキフェリウスゴーマニゼリフィルをリスポーンさせた張本人か。

 だが、無駄だったな。私が居るかぎり大悪魔ルキフェリウスゴーマニゼリフィルは何度でもリスポーンして蘇るのだ。

 しかし、大悪魔ルキフェリウスゴーマニゼリフィルを倒す力は看過できぬ。

 この私、自らが、息の根を止めてくれよう」


「皆さん、聞きましたね。あの魔物(大悪魔ルキフェリウスゴーマニゼリフィル)は暴走者を倒せば復活しないそうです。今度こそしっかりと殲滅しますわよ」

「「「「はい」」」

 クレアの呼びかけに答えて、5人で邪神達を取り囲むように位置取りする。

 ちょうど正五角形の頂点に全員が居る形だ。


「貴様がリーダーのようだな。

 まずは貴様から血祭りに上げてくれる」


 みんなに指示を出したクレアを狙って邪神が突撃してくる。


 対するクレアは右手に雷の魔力を纏わせて拳を固める。


「行きますわよ。アナベラさん!」

 クレアの渾身のストレートが邪神のみぞおちに突き刺さった。

「ぐべぇ」

 邪神は身体をくの字に折り曲げて悶絶し、紫電に身体を焼かれながら吹っ飛ぶ。

 そしてその先には炎の魔力を全身で限界まで高めたアナベラが居た。


「了解です。

 タニアさん!」

 火炎の魔力を右手に集めたアナベラが、渾身のフックを邪神の左頬に叩き込む。


「ぐぎょ!!」

 邪神は顔面から炎に包まれ、全身を焼かれながらタニアへ向かう。


「任せてください。

 トリニアさん!」

 拳に氷雪の魔力を集めたタニアの一撃が渾身のレバーブローとなる。


「むぎゃ!!!」

 飛びかけた意識を痛恨の肝臓への一撃で引き戻された邪神は全身を凍りつかせながらぶっ飛ばされる。


「次はこれをくれてやりますわ。

 行きますわよ。リフリアさん!」

 暴風の魔力を両手に集め、トリニアの諸手掌底突きが邪神の胸部に決まる。


「ぼっぴょ」

 邪神は胸部を風のドリルでえぐられながら、きりもみ状態で聖魔力を右手に集めたリフリアへ向かって一直線に飛んだ。


「クレアさん、最後は任せましたよ」

 リフリアは後ろに大きく引いた右手を、まるでテニスのオーバーハンドサーブの軌跡のように動かし、斜め上から振り下ろすチョッピングライトを邪神の顔面へとお見舞いした。


 邪神は地面に一度大きくバウンドして、クレアの方へ飛ばされる。よく見ると邪神が飛んだ軌跡は、五芒星を描いている。


「これで終わりですわ」

 クレアは右足に今までで最大の雷魔力を纏わせ、飛んできた邪神を渾身の力で蹴り上げた。


 もはや声すら上げることができなくなっていた邪神は、地上から天空へと向かう稲妻となって消滅しながら彼方へと消えた。


「ふう、弱い暴走者で助かりましたわ。後は雑魚魔物1匹ですわね」

 クレアはそう言うと、大悪魔ルキフェリウスゴーマニゼリフィルをぎろりと睨む。


「ば、バカな……

 邪神様が消滅……

 あり得ない……」

 呆然と5人の中央に立ちすくむ大悪魔に、クレア達はあうんの呼吸で五方向から渾身の魔法を叩き込んだ。


 大悪魔ルキフェリウスゴーマニゼリフィルはまたもや骨も残さず消滅し、特大の魔石だけが残った。








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