融合2
拠点に戻ると、乞芳と乞丐の二人がいた。彼らは二人で談笑している最中で、凡吉が戻ると二人は笑みを浮かべる。
「おお、凡吉。戻ったか。大丈夫だったか?」
「ええ、なんとか……」
『覇雲派の長老を二人殺してきました』とは、とても言えない……凡吉が困っていると、二人は気にする風でもなく会話を続ける。
「それでさっきの話……覇雲派の掌門人が来たというのは本当か?」
「少なくとも、客桟にいる人達はその話をしてたよ。あたしは直接見てないけどね」
「ふぅむ……やはり、天雲門は飄雲派の件をかなり重くみているようじゃな」
「そりゃそうさ。人も物も、根こそぎ消えちまったんだ。しかも、財産の方は未だに動かされた形跡がない。まさに神隠しってやつさね」
「つまり……それをやった奴は、本当に人ならぬ何か……という可能性もあるのか?」
「そういうことになるね」
凡吉は二人の会話に、若干胸が痛む。実際にその犯人は目の前にいるのだから、さもありなんだ。
「しかし、覇雲派の掌門人本人が来るとはな……風聞では、覇雲派は飄雲派よりもタチが悪い。ワシらの稼業に少なからず影響が出るな」
「確かに……あたしも西門通りで乞食をしていたら、覇雲派の連中が女子に乱暴狼藉を働いているのを見たよ。衛兵達が間に入って、なんとかなったけどね」
「ということは、城主は覇雲派に対してそれなりの対応をするということか?」
「どうだろうね……その衛兵達の心がそうさせたのか、お上の指示か……そこまでは分からなかったよ」
「ふうむ……」
「まぁ、とにかく、しばらく乞食をするのは控えた方がいいね」
「ふむ。他の者らは副業もあるし、ワシらは直接食物や水をねだるくらいでいいじゃろう」
乞丐がそこまで話すと、凡吉の方に目を向けた。
「凡吉? まだおったのか? お前もさっさと休むとよい」
「はい……失礼します」
凡吉はそう言って、自分の居室に戻って毛布にくるまって横になり……そこで、融合と精錬を開始した。
【称号】
盗人:『窃盗』関連の技術が向上する(小)
強盗:『窃盗』関連の技術を使用中に生命体に危害を加えた場合、攻撃力上昇(小)
盗賊:『窃盗』関連の技術が向上する(中)
悪党:犯罪行為に対する心理的負荷の軽減(中)
強欲:『窃盗』関連の技能を使用した場合、獲得する物品が増加する(中)
下賤:生命体への心理的な威圧効果(微)・人間から見下されやすくなる(中)
以上を融合して、『称号:緑林の匪賊』を得た。
『称号:緑林の匪賊』
効果1:『窃盗』関連の技能が向上する(大)
効果2:『窃盗』関連の技能使用中に生命体に危害を加えた場合、全能力上昇(小)
効果3:『窃盗』関連の技能を使用した場合、獲得する物品が増加する(中)
効果4:犯罪行為に対する心理的負担の軽減(中)
効果5:生命体に対する威圧効果(中)
(……とうとう匪賊になってしまった……)
そう思いながらも、凡吉は融合する手を止めない。
【称号】
外道:通常では考えられないような非道な手段を行うことで、より多くの経験値と精錬値を得る。
邪道:邪功の習得速度・修練速度が向上する(大)
悪道:自分が行った悪行に対し、『諸天万界』内に初級の報酬が与えられる。
魔道:魔道系功法の習得速度・修練速度が向上する(大)
死神:自分より低い境地の生命体に対する攻撃力上昇(絶大)・自分と同程度の境地の生命体に対する攻撃力上昇(極大)・自分より高い境地の生命体に対する攻撃力上昇(特大)
【功法】
鬼哭仙功:魔気を消費して体力・気力の回復(中)
仙魔秘訣:邪功・魔功の習得速度・修練速度向上(大)
屍毒術:内功を使い、触れた生命体を屍鬼にする毒を生成する。
屍鬼傀儡術(初級):死体を傀儡として操る術。生前の能力や技能をある程度再現できる。
怨霊召喚術(初級):死者の霊を呼び出し、使役する能力。ただし、強力な怨念を持つ者ほど制御が困難となる。
死霊使役術(基礎):屍気を練ることにより、死霊の存在を感知する。
死霊使役術(入門):屍気を用いて、死霊を召喚、使役する。
死霊使役術(初級):簡単な命令程度なら死霊を操ることができる。
幽魂召喚術:亡者の魂を召喚する。
死魂呪怨法:殺めた相手の霊魂を取り込み、己の糧とする邪法。
妖星聚気法:他者の生命力を吸収し、増幅させる禁断の秘術。
幽魂吸気法:死体から魂魄を奪い取り、自己の霊力に変換する禁術。
鎮魂鐘(初級):精神干渉系の功法の効果を無力化する。
【技能】
毒術(中級):自然や人工的手段で毒を作り、それを用いる技術。また、毒功の効果が向上する(中)
精神汚染(中級):精神干渉系の功法の効果が向上する(中)
威圧(中級):精神干渉系功法の効果が向上する(中)
幻惑(極上級):幻覚系功法の効果が向上する(特大)
精神汚染(極上級):精神干渉系功法の効果が向上する(特大)
魅了(極上級):魅了系功法の効果が向上する(特大)
催眠術(中級):催眠系功法の効果が向上する(中)
毒耐性(初級):毒物に耐性が付く。
毒耐性(中級):猛毒に晒されても効果が薄くなる。
毒耐性(上級):毒物に対して高い耐性を示す。
【陣法】
死屍累々陣:大量の死体を操り、同士討ちさせる陣法。
【物品】
妖狐面:九尾の狐を模した仮面。装着者はその力を借り受けることが出来る。
髑髏杖:不死者の力を宿した杖。
封魂瓶:人の魂を封印するための瓶。
魂縛索:相手の霊魂を捕獲し、肉体を操ることが出来る縄。
滅鬼杖:邪悪な霊体に効果があり、対象となった存在の精神を破壊する不思議な杖。
死骨珠:生命体の死体から精気を奪い取る珠。
毒仙膏:毒薬の効果を倍加させる軟膏。
亡仙呪書:死者の霊魂と契約し、使役することのできる禁書。
魂縛鎖:相手の魂魄を捕縛し、自由を奪う鎖。
邪眼珠:赤い宝石。装備者の視力を上昇させ、同時に相手の視界を奪う。
瘴毒苔:紫色の苔。毒霧を発生させる。
闇呪石:不浄なる力を封じた石。術者が触れる度に闇属性の魔力が蓄積されていく。
鬼哭鎌:呪われた鎌。
邪鬼像:鬼神の姿が彫刻された仏像。
死霊鈴:鳴らすと死体が動き出す。
封魂楔:魂魄を封じ込めるための道具。対象者の精神を安定させる効果もある。
幽鬼呼子笛:吹けば死者の魂を呼び起こし、使役することができる。
黒曜石の簪:針の部分に毒液を注入しておくことが出来る。
上記を融合すると、『神祇:名無しの外法神』を獲得した。
『神祇:名無しの外法神』
効果1:外なる神
邪功・魔功の習得速度・修練速度向上(極大)
邪功・魔功の効果増大(極大)
効果2:旧支配者
邪道・魔道の存在に好意的に接せられる(極大)
自身に向けられる邪功・魔功の存在を感知/効果を無効化(選択可)
効果3:死への手招き
自分より低い境地の生命体に対する全能力上昇(絶大)・自分と同程度の境地の生命体に対する全能力上昇(極大)・自分より高い境地の生命体に対する全能力上昇(特大)
効果4:屍鬼の支配者
内功によって死体を屍鬼に変化させる。屍鬼は自身の命令しか聞かず、複雑な命令を遂行できる知能を有する。また、生み出した屍鬼を融合させてより強力な屍鬼を創造することも出来る。
効果5:死霊王
同一の世界におけるあらゆる存在の魂を呼び寄せ、死霊に変換し、使役することが出来る。使役した死霊は自身の命令しか聞かず、複雑な命令を遂行できる知能を有する。
また、生み出した死霊を融合させてより強力な死霊を創造することも出来る。
効果6:まつろわぬ星神
あらゆる存在の気を吸収し、源気に変換して自身の修為を高める。
効果7:外法の理
邪功・魔功で生命体・霊体を殺害・消滅させた場合、追加で経験値と精錬値を獲得(極大)
(……今日はもう寝よう……)
さすがに疲れた凡吉は、そのまま毛布にくるまって眠りについた。




