第143話 花より団子
精霊の好物探しから数日。
サクラは再びメープルシロップの木のもとへやってきていた。
実はアンズからとあるお願いをされていたのだ。
それはアンズの茶屋にメープルシロップの木を植えたいというもの。
現状メープルシロップの木がある場所に来られるのはサクラだけ。
できることなら自分たちで採取したいとアンズは思った。
そこで以前サクラが桜の木をホームに植えたことを思い出す。
メープルシロップの木も同じようにできるのではないかと。
サクラは持って帰れそうなサイズのメープルシロップの木を探す。
するとちょうどいいサイズの若木を見つける。
これなら持ち帰れそうだ。
「サクラさん、ありがとうございます」
メープルシロップの若木を持ち帰ったサクラ。
早速、アンズに報告する。
そしてメープルシロップの若木を植える場所だが、アンズの茶屋に決まった。
ここなら採取してすぐに料理できるので植えるにはピッタリの場所らしい。
サクラとしては景観を意識したキレイな花を咲かせる木を植えた方が良いのではと思った。
しかしアンズは花より団子派のようで、これでいつでもメープルシロップが採れると喜んでいた。
こうしてアンズの茶屋の近くに一本のメープルシロップの木が植えられた。
メープルシロップの木から漂う甘い香りは客を呼び、アンズの茶屋はますます繁盛するのだった。




