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栄護士りぼん 異世界大豆生活  作者: 多胡真白
第5話 大豆スタンドアップ
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The most famous お嬢様

「皆さんアンジェリカをお嬢様と呼びますけど、名家の人なんですか?」

「支部長さんに頼まれたってことは、二人は親戚だと知ってるんだろ?二人とも豪商のマクミラン家の人で、今はお嬢様のお父上であるエドワード様が事業を仕切ってんだ。エドワード様の兄が支部長のアルフォンス様。元々はアルフォンス様が事業を継ぐ予定だったが、弟のほうが商才がある、と言ってあっさりエドワード様に譲られたんだ。

 エドワード様が事業を継いだ年に生まれのがアンジェリカお嬢様。お嬢様は昔からエドワード様の手伝いをするのが夢だったが、意外にもエドワード様は許可されなかった。しかしお嬢様も頑固だからよ、それならばと冒険者として名を挙げてエドワード様に実力を認めさせようとしてるわけよ。あまり順調には見えないがな」

「ずいぶん詳しいんですね」

「この街の人間なら誰でも知ってると思うぜ。お嬢様はしょっちゅうギルドで騒いでるからな」

 ヘンリーさんは軽く笑います。

「でも、別に一人で無理して冒険者稼業しなくてもいいんじゃないですか?」

「まあな。結果的にそうなっちまったって感じだ」

「結果的に?」

「誰でも知ってるって言ったろ?しかも街の名士の一人娘だからよ、街の人間はどうしたって気を回しちまうんだよ。お嬢様も最初は他の連中と組んだりしていたが、次第に特別扱いが嫌で避けるようになってな。最近はずっとソロだ。そのくせ背伸びして危険なクエストを引き受けたがるから、毎度こっちがひやひやするぜ」

「実家とは仲悪いんですか?」

「いや、そんなことはねえよ。エドワード様はお嬢様が冒険者として活動することに反対してねえし、お嬢様のほうはそもそもエドワード様の力になりたいんだからな。お嬢様がちょっと意固地になってるだけじゃねえか?」

「まるで反抗期の子供みたいですね」

「違えねえ」ヘンリーさんは苦笑しました。

「おっと、話し込んじまった。そろそろ戻らねえとお嬢様が怒るんじゃねえか?」

「あ、そうですね。牛乳と大事なお話ありがとうございました!」

「おう、またよろしくな、綺麗なお姉さん!」

 綺麗なお姉さん…!リップサービスだとわかってても、ニヤつかざるを得ない素敵な響きです。アンジェリカにはめられかけたことなどすっかり頭から抜け落ち、機嫌よく帰宅しました。

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