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東方亜幻空 ~Fantasia of another sky  作者: とも
四章「無限に廻り続ける黙示録」
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51 再会

 「ほう、客人か」

 「やっぱり覚えてないよな…………」

 

 俺は再び摩多羅の前へと立っていた。

 あのときと同じように。


 「その刀、見せてみよ」


 またあの時と同じだ。

 俺は素直に刀を手渡す。


 「この刀、何故私の名が刻まれている?」


 あの時と言い方は違うが、全く同じ意味だ。


 「うっ!?」


 突如、摩多羅が苦しみ出した。

 俺の刀が手から滑り落ちて空に浮かぶ。


 「……………辰、か?」

 「覚えて、いるのか?」

 「何かが繋がったような感覚だ」

 「私はお前との全てを思い出したぞ」


 思い出した………………

 俺はその言葉を聞いて懐中時計の蓋を見た。

 やっぱりな。

 針が一つ進んでいる。

 思い出させた記憶、1。


 「そうだ、今は? 今の時間は?」

 

 俺はすぐさま摩多羅に聞いていた。


 「私が異変を起こす二日前。前と同じだ」

 「ここも同じか……………」


 俺がこの事から分かったのは、記憶は取り戻せると言うことだ。

 何らかのトリガーによって記憶は取り戻せる。

 そうすれば、未来を知っている者が増えると言うことだ。

 そうなれば、より簡単に敵を対処できる。

 相手の行動を知っていれば、より進んだ未来へと辿り着ける。


 「辰」

 「何だ?」

 「お前の事についてだ。確かお前は、記憶喪失だったな」

 「殆ど関係なかったからな、記憶喪失。今は名前もあるし」

 「お前の一家は、もしかすると私と深く関わっているかもしれん」

 

 俺はその言葉を聞いて驚愕した。

 

 「その刀の出所からしても、疑問に思っていた。もしやお前は、"地球の方゛の私を奉る一家なのではないかとな」

 「恐らく、その刀も儀式の為の物だろう」

 「そうか……………」


 これで頭のもやが少し取れた。

 少しでも俺の本質に近付ける情報だ。

 大切に扱わなくてはならない。

 

 「その刀は、私は見たことがない」

 「ああ、そうか。俺が変質させたからな」

 「では、お前を神社に返そう。恐らく、歴史を大きくは変えてはいけない」

 「変えるなら、この時計が指す時間だな」


 俺は静かに答え、扉の中に入っていった。

 再び会えるのは5時間後だ。

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