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余命宣告
WEB小説を投稿するのは初めてなので、温かい目で見てくださると嬉しいです。
「長くて、あと、一ヶ月ほどだと思われます」
よく晴れた夏の日。僕は医師からそう無慈悲に告げられた。
「開けないと暗くない?」
母はカーテンを一気に開いた。薄暗い病室に真っ白な光が注がれた。
「眩しい。閉めて」
「暗いと気分も滅入るでしょう」
母は棚に新しいタオルを入れていく。
「お母さん、仕事抜け出して来たんでしょう?もう行かないとダメじゃない?」
母は机に置いてあった時計をちらりと見る。
「そうね。…ごめんね」
そう言って、仕事用の鞄を手に取った。
「何かあったら電話して。また来るね」
母が居なくなると、一人用の病室は静寂に包まれた。
母の目の下には隈ができていた。僕が生まれてから無理しかさせていない。なのに、ごめんだなんていわせている。
夏休みに入ったというのに。否、そのずっと前から同級生は見舞いに来ない。時折、心配を装った手紙が届くだけだ。「待っているよ」だなんて。
…ダメだ。ベッドに寝てばかりだと、余計なことばっかり考えてしまう。
開かれた窓から見える真っ青な夏の景色が、高級な絵画のようで、とてつもなく遠い、別世界に思えた。
ここまで読んでくださりありがとうございます!




