大きく発展した町に領主様も驚愕!?戸惑う彼女は次に・・・
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
新ダンジョン開放2日前となり、その前夜祭に向けて
グリーン・ウッドの町には、お偉いさんが集まってくる中、
町が所属するシルヴェイン子爵領の領主も、
急激すぎる町の発展に信じられないようです。
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
「これはこれは・・・シルヴェイン様、遠い所を・・・本当に有難うございます。
町長のトーマス・コリンズです。
ささ、お疲れの事でしょうから・・・まずは奥にある宿で、おくつろぎください。」
「町長、久しいな。いや、私は疲れていないので、まずは町の状況を確認したい。」
「そうでありましたか・・・これはどうも、失礼しました」
「町長、それにしても、この町は2年前と比べて、見事な変貌ぶりだな?
感服したぞ?」
「シルヴェイン様・・・これは、なんとも勿体ないお言葉です。」
「この町を、少し回ってみたいのだが、案内して貰えるか?」
「分かりました・・・
では、冒険者ギルド長のガリック・アイアンウッドが
その役に適任でしょう・・・呼んで参ります。」
「すまぬな」
「いえいえ・・・滅相もありません」
案内役に冒険者ギルド長か。
しかも、あのガリックだ。
そして数分もすると・・・・
「アウレリア・シルヴェイン子爵、ご無沙汰しております。」
「ガリック、1年ぶりだな。ただまず、その白々しい挨拶は不要だ。」
「ははは、アウレリア殿、これは失礼。
それにしても、相変わらず、お美しいですなぁ」
「世辞も不要だ」
「いえいえ、これは心の底から溢れ出る思いですよ!」
この男、相変わらずだ。
「まあいい、すまぬが、この町を案内して貰えぬか?
2年ぶりに来たのだが、以前と全く違う町に成っているじゃないか?」
「そうでしょう、そうでしょう!
是非、ゆっくりと御覧いただきたいものですな」
ガリック・アイアンウッドとは、浅からぬ縁があった。
私が本家から独立したばかりの、領地を持たない女男爵だったころ、
ガリックがリーダーを務めるパーティーに、何度か護衛などの依頼したことが有った。
その後、ヤツは冒険者を引退し、冒険者ギルド勤めとなったのだが、
領主として、この地を治める事になった私とは、
その後、何度も顔を合わせて、話す機会があったのだ。
「アウレリア殿、徒歩で良いのですか?」
「あぁ、構わんさ。最近、運動不足気味で、少し体が鈍っているからな」
馬車を降りて、歩き始めた私を見て、
流石の彼も、少し気遣ったようだ。
「わかりました。では、町の西地区から見て行きましょう」
「頼む」
そうやって、まずガリックが案内したのは、
森を切り開いて、新たに開拓された町の西地区だった。
事前に計画書などで知らされていた、今回の開発のメインとなる場所だが、
それにしても、見事な仕上がり具合と言えるものだった。
「なあガリック、この地区はディープ・フォレストの木々を伐採して切り開いたはずだ。
私が2か月半前に計画書を受け取った時は、まだ着手してなかったはずだが、
もう既に、こんなに広い土地を確保し、更に数多の建物まで完成している。
一体、どうやって、こんなに早く森を切り開いたのだ?」
「もっともな質問ですな。
アウレリア殿、驚かないで下さいよ!
この森の開拓は、実は、一人の魔道士が行ったんですよ。
それも、たった2日で」
「・・・嘘を言うな」
「いえいえ、本当ですって。」
「私は騙されぬ。本当の事を言って貰おう。」
「う~ん、困りましたなぁ~」
この男、昔からジョークが下手な奴だったが・・・
今回も、一体何を言っているんだろう。
それにしても、"困った"とか言いながら、
ヤツの顔はずっとニヤニヤしている。
相変らず、食えない男だ。
「仮にその話が本当だとして、どんな魔法で行ったのだ?」
「風魔法で木々を切り、召喚獣で伐採した木や切り株を集め、
最後に、土魔法で整地しました」
「だから、嘘を言うなと言っているだろう?
一人で、そんなこと出来る訳なかろう!?」
「う~ん、それを信じて貰えないと、この後の町の案内も
全て信じて貰えないことになるんですがねぇ~。
どうします? 続けますか?」
領主に向かって、何とも不遜な奴・・・
だが、彼には昔、色々と世話になったのも確かだ。
「わかった、続けてくれ」
「承知しました」
結局、その後も、色々と町を回って説明を受けたのだが、
信じられない話の連続だった。
この町に到着する直前に見た、あの赤い外壁の話も、
ディープ・フォレストの道の話も。
ただ・・・
実際に目の前に広がっている、この光景を見ると、
そんなウソのような話を、信じなければ辻褄が合わない。
そうとも感じていたのだった。
全てに通じるのは、一人の魔道士。
「では問うが、その魔道士と会う事はできるのか?」
「はい、それは勿論ですよ。まあ、厳密には召喚士になりますがね。
じゃあ、今から行ってみますか?彼の家に」
「あぁ、行ってみるとしよう」
という事で、私は再び、ガリックの案内で、
町の少し外れへと向かう事になったのだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
領主のシルヴェイン子爵は、町の急激すぎる発展を信じきれず、
ついにレオンに会いに来るようですね。
果たして、レオンの手による開拓や外壁づくりは
彼女に信じて貰えるのでしょうか?
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、
画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、
執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!
それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




