小ダンジョンでフロアボス戦!思わぬ不意打ちもオレには通じない!?
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
ノエルの13歳の誕生日と、ノエル・セーラのB級冒険者昇級を祝って、
観光気分で王都にやって来たルミナス・トリニティーの3人。
そんな彼らはギルド本部で緊急依頼を受けて、王都東の小ダンジョンへ向かいます。
捜索対象のC級冒険者パーティーの生存はかなり厳しい状況となりましたが、
それでも念のため、あと1フロア下に降りて、そちらの状況を確認するため、
レオン達は、地下16階層のボス戦に臨んで行きます。
果たして、このフロアのボスとは・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
全員に強化魔法を掛けて、部屋の奥へ進んで行く。
そして、オレ達と一緒に、中へ進んでいくミスリル・ゴーレムたち。
後方の扉が閉まり、みんなの表情が少し硬くなる。
「来る!」
アルトさんが声を上げる。
すかさずオレは、
「前方に2体、後方に1体!」
「なに!」
「後方の一体はオレが止めます、皆さんは前方の2体を!」
「わかった!」
敵の3体は、それぞれが3メートルほど。
迷路内にいた人型は2メートル弱だったので、一回り以上、大きく感じる。
そして前方の1体は、巨大な盾を持っている。
もう一体は剣、後方の一体は斥候タイプで視覚での確認は難しい。
で、あれば・・・
「パラライズ!」
後方の斥候タイプにパラライズを掛けると、麻痺した上に、隠密が解けていく。
そして、チラッと前方を見ると、ミスリル・ゴーレムが剣と盾の人型を抑え込み、
他のメンバーが攻撃を掛けている。
前の2体にもパラライズを掛けようかな?と思ったけど、
どうやら必要ないみたい。
じゃあ・・・
「キャスター、ライトニング・フォールだ!」
「了解だ、レオン!」
「えっ???」
「ライトニング・フォール!!」
"グウォォォッ"
斥候タイプは、アッサリと魔法1発で沈んでしまう。
にしても・・・
今、喋ったのって・・・誰?
「俺だよ、レオン!俺、キャスター!」
「え?え?え?キャスターって喋れるの??」
「今まで、何度話しかけても聞こえなかったみたいだけど、
今日は聞こえるみたいだな? 何か有ったのか?」
いや、何か有ったかって聞かれても、
逆に、オレの方が聞きたい位なんですけど・・・
ただ・・・
今は、ゆっくりキャスターとお話している余裕がない!
一旦、気を取り直して、オレは前方の剣と盾のボスの方を確認していく。
すると、もう殆ど、彼らのHPは残っていないようだ。
直にジ・エンドかな。
今回のボス達は、前の2体に気を取られている冒険者を
後方から襲うというのが狙いなのかもしれない。
索敵系のスキルが無ければ、それに引っ掛かる冒険者パーティーは多そうだ。
「終わった!」
「後方は!?」
前の2体が沈み、みんなが後方を振り向いてくる。
オレはサムアップをして、後ろも終わったことを伝えていく。
「レオン、お疲れ~!」
「・・・うん、キャスターもお疲れさま・・・」
とりあえず、他のパーティーの人達も居るので、
やや釈然としない気持ちを抑えて、オレはキャスターの召喚を、一旦解除していった。
そして、ボスを倒したとなると・・・
「た・か・ら・ば・こーっ!」
ノエルが、相変わらず嬉しそうに、宝箱へ駆け寄っていく。
まあ、ボス戦の一番の楽しみは、これだもんなぁ。
「B級だから、少しは良いものが出るかしら?」
セーラもちょっとだけ、楽しみ・・・って感じ。
まあ、オレ達は「深緑の迷宮」で、散々、宝箱を開けて来たんだよなぁ~
「じゃあ、開けてみるね!」
「どうぞ~」
「オープン!・・・」
「ん?これは・・・」
「マジックバッグかしら?」
「そうみたいだね・・・」
大きな宝箱の底に、小さなバッグが1つ。
ノエルとセーラは、既に持っているマジックバッグの出現に、ややガッカリ顔。
結局、このバッグは"シルバー・グリフ"のクラリスさんが受け取ることになった。
「じゃあ、地下17階層へ行ってみよう!」
そう・・・オレ達の本来の目的は宝箱じゃない。
ということでオレ達は、ボス部屋の奥の壁に開いた、扉の中へ入って行くことにした。
「索敵!・・・」
「レオン、どう?」
セーラが、なぜかワクワクした表情で聞いてくる。
何か想定外のイベントが起きることでも、期待しているだろうか・・・。
今のところ、特に問題はなさそうなので、
オレ達は、地下17階層への階段を下りていくことに。
そしてその途中でも、オレは全方位知覚を使って周囲をチェック。
階段を降りた途端、不意打ちとかを食らったら堪らないしね。
更に地下17階層へ降りて、再び索敵を使ってフロア全体を確認。
でも・・・
「人の反応は・・・・無いね」
「まあそうよね、C級パーティー1組で、今のボス部屋を通過できるとは思えないわ」
オレの言葉に、セーラが呟く。
「レオン、因みに、このフロアの敵の強さは?」
今度はアルトさんが、聞いてくる。
「B級と、奥の方にはA級も数体います」
「そうか・・・」
「アルトさん、どうしますか?」
少し考え込んだ表情のアルトさんに、盾術士のガルドさんが尋ねていく。
「確かにセーラの言う通り、C級であのボス部屋を通過するのは難しいと思う。
更にA級もいるこのフロアを抜けて、地下18階層に進むのは、ほぼ無理だろう。
となれば、地下16階層で、魔物にやられてしまった・・・というのが、
妥当な判断じゃないかな?」
正直なところ、オレもそう思う。
C級冒険者の人達は残念だけど、ダンジョンの現実って、結構厳しいんだ。
「じゃあ、地上へ戻ろう」
ということで、オレ達は、地下17階層の転送装置部屋に入り、
そのまま、地上1階に戻って行くことになった。
できれば、C級パーティーの人達を助け出して帰りたかったけど、
今回は残念ながら・・・ということに。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
地下16階層のボスは、前に2体、背後に隠密系のボスが1体が出て来て、
冒険者達の不意をつく戦術?でした。
でも、その不意打ちも、レオンには通じなかったようです。
そして彼らは地下17階層でも行方不明者を確認することができず、
そのまま地上に戻って行きますが、そこでも事件が起きるようです。
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




