小ダンジョンの地下11階層に進んだら、結構ヤバイことになってたよ!
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
ノエルの13歳の誕生日と、ノエル・セーラのB級冒険者昇級を祝って、
観光気分で王都にやって来たルミナス・トリニティーの3人。
そんな彼らはギルド本部で緊急依頼を受けて、王都東の小ダンジョンへ。
初級者向けダンジョンの為、サクサク進む3人は、
あっと言う間に地下10階層のフロアボスを倒して、その先へ進みます。
そんな彼らを待ち受けていたのは・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
「いやぁ~、便利ね~」
「兄ちゃん、召喚獣は反則だよ~」
「ははは」
出てきた人型の魔物を、次々とミノタウロスがタコ殴りにしていく(笑)
しかもミノタウロス君たちが暴れ過ぎて、迷路の壁が所々壊れていくんだ・・・
まあ、この辺りは、時間が経つと、自動修復されるはずだけどね。
「B級パーティーの人達、多分この中に入るっぽい」
迷路を15分ほど進んで行くと、壁と同じ素材で作られたドアが見つかる。
よ~く見ないと、見落としそうなんだよね。
「じゃあ、入ってみましょう!」
「セーラ、ノックくらいして入ろうよ~」
無造作にドアを開けようとするセーラを、ノエルがたしなめていく。
「そのくらい、分かってるわよ~!」
セーラがドアを叩いて、そのまま開けて行く。
「失礼しま~す・・・」
そう言って、オレ達が中に入っていくと・・・
「キミ達は・・・?」
小部屋の中から、人の声が聞こえてきた。
「ボク達、ギルド本部の依頼を受けてきた、
B級パーティー "ルミナス・トリニティー"です!」
ノエルが、その声に向かって答えていく。
「キミたち!回復魔法は使えるか!?」
すると、すかさず、中からそんな大きな声が。
落ち着いて小部屋の中を見ると、全部で4人居て、
2人が床の上に、うつ伏せで横たえられていることが分かった。
「その怪我は・・・・?」
横たわった2人は、意識が無さそうだ。
一方、残りの2人は剣と盾の男性で、こちらは元気そう。
床に横たえられている2人は共に女性。
1人は魔道士、もう1人は、恐らく治癒士かな・・・
背中から首にかけて、かなりのケガを負っている。
魔道士の子は赤髪が結構長い感じで、本来は活力のある表情をするような
美少女に見えるんだけど、今は、目を瞑ったまま意識がない。
治癒士の子は、薄い青髪を肩下まで伸ばしている、おしとやか系な子。
こちらも意識が無く、背中からの出血が多い感じだ。
まあ、2人ともうつ伏せなので、顔はチラッとしか見えないけどね。
そして一方、最初にオレ達に声を掛けてきた盾術士の男性は、
180センチ以上ある比較的大柄でガッチリした体形の人で、
黒髪を短めに刈っている、力強い顔立ちの人。
もう1人の剣術士の男性は、
170センチ台前半くらいで、金髪が鮮やかなイケメンさんだ。
4人とも、オレたちより若干年上って程度で、
結構、若いように感じられるんだ。
「オレ、回復魔法使えます!」
盾術士さんの問いかけに、そう返事をすると、
オレ達3人は部屋の中央へ駆けていったんだ。
因みに、ノエルも光魔法はハイヒールまで使えるんだけど、
彼はオレと一緒に居ると、回復をオレに任せてしまう傾向にある。
「酷い・・・」
いつも、あまり動じないセーラも、横たえられた女性2名のケガを見て
そんな声を上げていく。
色々と状況を聞きたいけど、まずは治すのが先だ。
オレは、2人の女性の傍に行き、回復魔法を唱えていったんだ。
「エリア・ハイヒール!」
酷い・・・とはいえ、恐らくヒーラーが居れば、治せるケガ。
だけど、そのヒーラー自身がケガを負い意識がない。
「おぉーっ!」
剣術士と盾術士の2人が、声を上げていく。
横たわる2人の女性の周囲を、明るい光が包み込んでいき、
そして、彼女たちの傷口が塞がっていくのが分かるんだ。
うつ伏せにされている2人の女性は、恐らく、背後から不意打ちを食らったんだろう。
もしかしたら、さっき、オレ達を襲ってきた斥候系の魔物
"シャドウ・ストーカー"かもしれない。
「よかった・・・・」
剣術士っぽい男性が、床に膝を落とし、そう呟く。
「・・・・これで、大丈夫だと思います」
治療が終了し、彼らを安心させるため、そんな言葉を伝えていく。
「ありがとう!本当に助かったよ!
俺は王都の冒険者パーティー "シルバー・グリフ"のタンク、ガルドだ。
こちらが剣術士でリーダーのアルトさん、
まだ目覚めていないが、今ケガを治してもらった2人は
魔道士のクラリス、そして、治癒士のミレーヌ」
「改めまして、オレ達、グリーン・ウッドのB級パーティー "ルミナス・トリニティー"です。
オレはリーダーのレオン、こっちが剣術士のセーラ、で、彼がタンクで弟のノエルです」
『はじめまして!』
その場が、一旦落ち着いたので、改めて、そんな挨拶を始めていくオレ達。
「グリーン・ウッドというと、あの新ダンジョンが発見された、北の街だよな?」
「ご存知でしたか。その通りです」
「にしても、君たち若いな? 今何歳?」
「オレは来月14歳に、セーラが半年後に14歳、
そして弟のノエルは先日13歳になったばかりです」
「ははは、俺達より若くて、もうB級パーティーなのか」
「パーティーはB級だけど、兄ちゃんはA級冒険者だよ!」
「こらこら、ノエル!そういう余計なことは言わないの!」
「は~い・・」
「まだ13歳でA級!? もしかして・・・」
「あの英雄のお孫さんじゃないのか?ガルド」
ここで初めて、リーダーで剣術士のアルトさんが、話に加わってくる。
「アルトさんも、そう思いますか・・・・
レオン、そうなんだな?」
「ウチのじいちゃんは、オレにとって、普通のじいちゃんなんですけど、
デューク・ウォーカーって名前です。」
「やはりな・・・」
「あの英雄を、普通のじいちゃんか・・・(笑)」
ようやく、剣術士のリーダーさんに笑顔が。
それにしても、盾のお兄さんのほうが、このリーダーさんより年上に見えるんだけど、
"さん"付けなのか。
見た目だけ上に見えて、実際の年齢は逆なのかな?
それでも、同じパーティーメンバーに "さん" を付けるなんて。
若干、そこに違和感を覚えたオレだった。
そして、オレ達は、リーダーのアルトさん、タンクのガルドさんから
地下16階層で発生した出来事を聞かされた。
やっぱり、突如背後から襲われたようで、その特徴から
シャドウ・ストーカーの可能性が高そうだ。
さっき、オレ達が1体倒したけど、あれから時間が経っているので、
索敵してみたら、既にリポップしているみたい。
「・・・んっ・・・・んん」
「おぉ、目覚めたか、クラリス!」
「ミレーヌも!」
どうやら無事回復して、2人のお姉さんたちの目が覚めていく。
そして、改めてオレ達は、彼らからお礼の言葉を受けたんだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
地下10階層に進んだ彼らを待ってたのは、
先行してダンジョンに入り、ケガを負ってしまったB級冒険者でしたね。
そして彼らのケガを回復させたレオンは、
ようやく彼らと落ち着いて話をしていくことが出来たようです。
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




