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新旧世界・別枠  作者: 頭の軽い奴
第一章
9/12

なんか続けてみた7

 

 何か昔のこととかわかることないのか。じゃないとこれ、一生見つからないと思うんだけど。

「えええ、確かにこの量はなあ。あ、これ本当に没年でしか分けられてない。場所もばらばらなの?」

 ポルターガイストを使って適当にとって見出しだけみて片付けている。確かに見出し見れば分かるけどさ、扱い方雑だよかなり。

「前使ったとき、封禍はあっさりと見つけてきたので並び方が探しやすいようにできていると思ったんですけど」

 その人、なんか知らないけど、美弥さんのように能力関係なく情報持ってる人だろ。参考になる訳ないなそれ。



  ボクは花柳が前に使った、言ったことを聞いて陽月が言っていたあることを思い出す。なぜか幽霊と認識できていなかったようだが、何と言っていた。似たような奴が幽霊でいた、と言っていなかったか。

「もしかして、この幽霊に似た者だったりしますか?その前使っていた時に探したものって」

「え、ああ。そうですね。ですが、残念なんですね。その本こちらの棚のでして、読めないんですよ」

 こちらと指す棚の分類は『***』と書いてある。本を見てもどこも言語がそれであり、認識できない。

「また読めないのか」

「ええ~またあ!」

 本ですらこの言語で表されているとは思わなかった。というか何でこの棚に集まっているんだ。他の棚は時代だったし、外国のものでも翻訳されていたのに。



「結局何も分からなかった」

「残念だな~。分かると思ったのに」

 次の日、昨日は何も分からずに終わったことに嘆く。

 まさか、あんなにあの言語が使われているとは思わなかった。

 話せるし、書ける。でも読むことも聞くこともできない。送信はできるのに受信はできないということかな。命名をしたのは誰だろう。この地域ですら謎区域と呼ばれるまでは『***』と呼ばれていて聞こえなかった。そもそも、この名称を言うことすらなかったのだが。

  先日、美弥さんは喫茶店の名前を言っていたが、なぜ聞こえないし読めないのにあの名前を呼べたんだか。いやボクも呼ぶことはできるし、思考することもできる。多分そういうもの、というのが一番納得できる。

「送信できるのに受信ができない信号とは」

「実は雰囲気で受信はできる」

 ああ、確かにそれならできるけどね。誰だろうか、この言葉作ったの。もう少し分かりやすくしないと伝わらないと思うんだけど。




 下らなくそんな会話を繰り広げながら、学校に向かう。普段と同じように学校に着き、同じように授業が始まるのを待つ。

「そういえば美弥って、いつ頃教室に着いているの?もうそろそろ始まるよ、授業」

「いや、もうすぐ来るよ。美弥さんって時間丁度に来るのが趣味だから」

 あの謎の趣味。しかも一度も失敗したことがないという。

「到着!ジャストー!」

「おお~。凄い、よくギリギリをせめるね」

「わかってないね。このスリルがいいんだよ」

 そう言いながら自分の席に座る。



「やっと昼休みだ~。暇だった。誰も構ってくれないから余計に」

 しょうがない。授業の話を聞いてなくても他に考えなきゃいけないことがあるんだから。未練の見つけ方とか。何もわかってないのはね。

「未だに何も分かってないの?九十九ともあろうゲーマーが」

「どうもその様なんだよね。ねえ、美弥はなんかわかったことある?」

 手伝えるのは一週間先だと言っていたんだけど、美弥さんは。でも実際、何かしら知ってないかな。美弥さんって天才だから、ボクには気づかないことに気づいているかもだから。

「それ良いの?ゲーマーなのに」

「手伝ってくれる人脈という力を使っているからボクの力」

「酷い理論だね。まあ、私が合間に調べたことでいいなら」

 美弥さんはそう言い、日記を鞄の中から取り出す。その日記は媒体というより、武器として使うらしい。だけれど武器として使うところよりも、何か調べたものを語る時に使う方が見かける。



 媒体とは、能力補助装置という名前の自己暗示で能力を作動しやすくさせる物だ。ボクの招待状とか、美弥さんの日記とか、陽月の刀とか。



 閑話休題



「ええと、これこれ。漣伽じゃないんだけど、関わりありそうな実験があったんだって。それは昔いた幽霊のクローンを作るというもの。ただ原因不明で頓挫したらしいよ」

 そういえば、陽月が似た幽霊を見たことがあるって言っていたな。

 原因不明で実験中止か。どんな幽霊のクローンを作ろうとしたのか。

「なんか未練がなくても存在できる幽霊がいたらしくて、その幽霊の特性を模倣しようとしたって」

 未練ね。もし、未練がないとわかったら普通消えそうなんだけど。だって幽霊って未練があるから成仏できずに幽霊になるんだから。

「なにそれ、幽霊として矛盾してない?」

「と、思うでしょ?でももし、属性が矛盾だったらどうだと思う?」

 未練がないというのに存在しているというのは普通に矛盾している。だからその矛盾で存在するということか。

その時、おずおずと漣伽が声をかけてくる。

「あの~ですね。実は私言ってなかったことがあってね。属性について」

 このパターンってその属性だったというオチかなこれ。

わーい!そろそろ完結の目処がたってきたぞ。

完結させようとにかく。読む人少ないけど。

間違っているところがあったら教えて下さい。

自分では気づかないこともあるので。

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