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新旧世界・別枠  作者: 頭の軽い奴
第一章
10/12

なんか続けてみた8

 

「実はですね。私の属性って」

「ちょっとまった。ここだと人も多いし、そろそろ昼休みも終わるから後でにしない?」

 美弥さんは漣伽の言葉を遮りそう言う。言われて時間を確認すると、確かにもうすぐ昼休みの時間が終わろうとしていた。


 で、放課後なんだけど、美弥さんはやることの方を優先するらしく先に帰った。


「で、なんなの属性は。本来は知っている人は少ない方がいいものだからね?」

「そうなんだよね。まあ、でもここなら九十九だけでしょ?」

 まあそうだけどね。属性知られると対策とられたりするから下手すると親にすら、隠すこともあるくらいなのに。

「属性ですが、矛盾というのが合っているんだろうね」

「まあ、流れ的に想定通りだね」

 うん、やっぱりテンプレート通りな展開だろう。なんか、たまにテンプレートな展開ってあるよね。

「なに~。せっかく失敗したら取り返しのつかない告白をしたっていうのに何の驚愕もないの?やっぱりセルフでも効果音必要だったかな」

 不満そうに言わないでくれないかな。ポルターガイスト現象の無駄遣いだと思うよ、セルフで効果音は。

「セルフって悲しくない?」

「べっつに~」


 反応がないことで下がっていた急にテンションを上げ漣伽は言う。

「そう!矛盾が属性なんだけどね。未練がないっていうのは別に、急いで成仏する必要もないし。九十九とかがいるから消えるというのは逆にね」

 で、あと分からないのが過去っていうことね。そしてゲームのクリア条件も過去を見つけることだし。

「実験に関わりがあるのは確かだろうけど、どのように関わっているか、は分からないよ?」

「ですよね~」

 さて、どうしよう。この情報がないっていうのは進まなくなるから嫌いなんだけど。なんか思いつかないから散歩でもしようかな。

「どこか見たいところある?せっかくだしどこか回ろうよ」

「ああ、いいね。暇だし」




 これで会って何日目かな。

 そういえば、実験っていうのは『公共機関』で行われたことか。それとも別の機関で行われたことか調べておけばよかった。『公共機関』の内容なら花柳に聞けば分かるから。

「ふふん。待たせたね」

 漣伽はわざわざテンプレートを起こすために時間に少し遅れてきていた。こういうところでテンプレートを起こそうって言うのもアホだと思うけど。

「いや、待ってないよ。と返せばいいのかな」

「分かってない。後半はいらないよ~、乙女心がわかってないな」

 ゲーマーに何を求めてる。乙女心って、そもそも年齢分かってないだろ漣伽って。

「なんかおすすめのところってないの?」

「スリルがあるのは遊園地」

 事件が発生する確率が高いから。『公共機関』に入ろうとする人はここで待ち伏せをする。実際のところ『公共機関』に入るにはそんなことしなくていいんだけどね。

「いやちょっと待てよ。あ、ねえ!九十九、緘廼の家いこう!」

「いや、約束も何もしてないよ」

 名案を閃いた、というように目を輝かせる漣伽。ボクの返事で項垂れていたが。すぐに持ち直したようで顔をあげる。

「そんなこともあろうかと!」

 セリフに合わせてパンッとラップ音が辺りに響く。なんて使い方をしているんだか。ポルターガイスト現象って効果音を起こすためだったのか。

「実は空いてる日があるから遊ばない?と言われてました。なんか友達が来れなくなったから暇だって」

 どういう連絡手段を持ってるんだよ漣伽は。確か携帯ないよね。

「よし、行こうか」

「変り身が思った以上に速かった」




「急だったけど空いてたの?」

「やることが無かったんだよ、ゲームの情報が無さすぎて」

 確かにそうだけどな、ばらさなくてもよくないか。

  そこはあの洋館の中庭だった。あのときと同じように薔薇の花が咲き誇り、花弁が舞う。

「じゃあさ、緘廼は未練がないっていう幽霊を知ってる?」

 未練がない幽霊というフレーズに聞き覚えがあったのか、驚いた顔をする。そして、まじまじと漣伽の顔を見る。

  あれ、これって知ってるのか、もしかして。

「知ってるも何も、友達。その子、前に面倒な実験が行われたからって外に出てこなくなっちゃって」

 実験っていうのが、美弥さんがいっていた頓挫したってものかな。

「『公共機関』の放送担当してるって言ってた」

 なんで放送なのか、というのは理由あるのかな。

「で、その実験は」

「実験の内容は知ってるの。でもどうしてかまでは知らない」

「そうなの?なら、頓挫した理由は失敗したから」

 それだけだけど、その失敗が大きかったということか。取り返しのきかないくらい。

「どんな失敗だったんだ?」



「属性として矛盾をもちながら記憶がなかったから。敵味方がわからずに属性を使われると、それこそ存在定義ができなくなる。だから」

「その実験は頓挫、かつその失敗作は破棄、ね」

 浅間の言葉に被せる形で漣伽が言う。その漣伽は、口元に笑みを浮かべている。だがその瞳には涙が溜まっていた。

単純にゲームクリアとならないのか。

「なんだ~、ゲームクリアできちゃったの?」

「まずい。漣伽だったの? その時の実験の失敗作って。だから『公共機関』は情報規制が中途半端だといつも言っているのに」

 空気がはりつめ、ズレが大きくなっていく。


多分属性を使っているんだろう。なんて考察する暇はないな、逃げないと何が起こるか分からない。ゲームクリアはいいけど、属性を解放するほどに嫌な物だったと。

完結?です。

やったね。

何か一応終わらせたぜ。

終わったということにさせて。

上手くいけば後日談を書くかも知れない。

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