希望?の蜥蜴人
自体は最悪な方向に動いていた。村に襲ってきた魔物の群れを兵士達は食い止められず半分は重症、もう半分は死亡してしまった。兵士達を倒した魔物は村を襲った。年齢性別関係なく虐殺を行い続けた。
「やめろ…やめてくれ…」
「グキョキョキョ!」
奇妙な笑い声をあげながら魔物はゆっくりと近づき…
「うわーー!」
男の胸を爪で深く切り裂き心臓を取り出し魔物はそれを狂った目をしながら丸呑みにした。
「クハハハッ!中々良い光景ではないか村長さんよ」
ゾンビは村のど真ん中に立ち、鎖で縛りつけた村長にその光景を見せつけていた。
「この外道どもめ…!」
「外道?良い褒め言葉じゃねーか。…そろそろ頃合いか…」
そう言いゾンビは何かを念じ始めた。するとさっきまで残虐の限りを尽くしていた魔物達が急に止まり始めた。
「聞けい!蜥蜴人どもよ!俺の名はカナテラ。この魔物達を操っているのは俺だ!!」
「貴様何を!」
「俺が求めているものは兵力だ。上位種である蜥蜴人は俺たちの兵力になってもらう」
村の人々は当然そんなこと認められなかった。だがさっきの虐殺の限りによって同族が殺されたのを見て恐怖を覚え逆らう気が起きないでいた。
(こいつ、村のみんなに恐怖心を植え付けて逆らえなくするために虐殺を…!)
村長はカナテラを睨むが、カナテラはそれをあざ笑った。
絶望。今の状況にはその言葉が一番相応しかった。
…彼がくるまでは。
「おわーー!!」
「ん?な、なんだあれは!?」
カナテラは動揺した。いや彼だけではなくこの場にいる全員が動揺していた。
「おまっ、しつけーんだよ!こっちくんなーー!!」
「gugyayaー!」
グリフォンに全力で逃げながらこちらに向かっている人がいて動揺するなと言われても無理があることだ…
(((なんだあれ…)))
全員の思考が一つになった瞬間だった…




