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反撃~無人護衛艦爆弾~

―横須賀国連日本海軍連合艦隊司令部兼日本国海上自衛隊自衛艦隊司令部設置セ2号作戦統合任務部隊(Joint Task Force)―


 セ2号作戦に合わせ、国連日本陸海空軍と陸海空自衛隊の各指揮官が横須賀に参集した。国連日本海軍の連合艦隊司令長官が統合任務部隊司令官として各部隊を統括運用するからだ。

もちろん、戦艦大和艦長たる私もいる。息子の敵討ちを固く誓ったのでな。


「待っていろよ……洋介!」


 私は決意を新たに臨んだ。 



―戦艦大和CIC―


「空警2000撃墜確認……!!」


 作戦第一段階では、那覇基地より発進したF35戦闘機が、敵警戒管制機の空警2000を撃墜した。

 現代の戦闘機は、警戒管制機のサポート無しでは戦えない。警戒管制機が空中より状況を判断し、空中戦の指揮をするからだ。

これが、警戒管制機を撃墜する理由である。 

私は海軍だから空のことには詳しくないが。


 すかさず副長が進言する。

「艦長、例のあれを」

「うむ」


 やるか。


「無人護衛艦爆弾、投入開始!!」


 オペレーターたちが呼応する。

「了解!!護衛艦しらね、護衛艦はるな投入開始!!」 

「護衛艦こんごう、火力支援を開始せよ」


 これは『無人護衛艦爆弾(解体予定艦流用:はるな・しらね)』の投入。

こんごうに随伴する、普通の護衛艦のふりをして接近させ、こんごうが敵対艦兵装及び推進機を破壊したタイミングでコースを変更し、ぶつけるのだ。

こんごうの、敵駆逐艦の対艦兵装の破壊が必須となる。


 通信が入る。

"……戸村大佐…………"

「どうされました?1佐」

相手はこんごう艦長の飛田1佐だった。

私よりも武人の風格に溢れる方だ。

"息子さんのこと……われわれが不甲斐ないばかりに……"

「ッ……」

そこまで気にされているのか……。

 確かに洋介のあきづきは沈められる羽目になった。それは間違いなくこんごうにも原因がある。

大量のミサイルが飛来した際、システムチェック中のこんごうに代わって、あきづきが防空艦を務めたからだ。

最大の脅威は真っ先に狙われる。

この場合、あきづきが該当した。

 だが……。

「やめましょう、飛田1佐」

"戸村大佐……"

「セ2号作戦の発動、今は、前を向いて戦う時です。どうかお気になさらず……」


 そう、全ては明日への希望のために……。


 


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