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セ号作戦

―首相官邸―


「……総理。では私たちは、防衛省中央指揮所に移ります」 

 統合参謀長と防衛大臣、国連日本陸海空軍や自衛隊関係者が私に敬礼して、部屋を出て行こうとする。

 

「忘れ物だぞ」


私は『セ号作戦要綱綴』を統合参謀長と防衛大臣にそれぞれ渡す。


「……はッ!承りました」



―防衛省地下中央指揮所『セ号作戦国連日本海軍自衛隊合同作戦本部』―


「「セ号作戦発動!!」」


 途端に、ディスプレイにどこかで見たことのあるような明朝体での表示が出る。

「いやいやこれ絶対技術者の趣味でしょ」

私戸村美香はそうひとりごちた。


 義父と夫が最前線に出る。

今回、上司が気を利かせてくれて、中央指揮所にいていいことになったのだ。本当にいい上司です。ありがたいですよ。



―戦艦大和艦橋―


「「出航用意!!」」


「左、前進最微速」

「ひだりぜんしんさいびそーッ」 

私の命令を操舵員が復唱する。

艦船では、出航時には最高責任者が直接指揮を執る。

「両舷前進半速」

「りょうげんぜんしんはんそ―ッ」


今、世界最強の艦が出航した。



―戦艦大和CIC―


「艦長、首相官邸より通信です」

 船務長が報告した。

中央ディスプレイが切り替わり、内閣総理大臣が映る。

「お久しぶりです。戸村大佐」

「こちらこそ、総理」

ビシッと敬礼で応じる。

「あきづきは息子さんの艦ですな」

「ええ、共に戦う日が来ようとは……」

今回の派遣艦隊は第一護衛隊群とわが戦艦大和である。


【国連日本海軍】

・戦艦大和(総旗艦)


【海上自衛隊】

・護衛艦いずも(第一護衛隊群旗艦)

・護衛艦はたかぜ

・護衛艦むらさめ

・護衛艦いかずち

・護衛艦こんごう

・護衛艦あけぼの

・護衛艦ありあけ

・護衛艦あきづき


息子の洋介は護衛艦あきづきの砲術長だ。


「旗艦いずもより通信、"これより貴艦を護衛する"です」

「了解した、と伝えろ」



―護衛艦あきづきCIC―

「各部、大和といずもを防御対象に指定する」

 攻撃指揮官たる砲雷長が下令する。

砲術長の俺は「了解」と返答した。


「対潜、対空、対水上警戒を厳となせ」

 

 光栄だ。大和を守れるとは。

親父にいいところ見せないとな。


その時だった。


"早期警戒管制機より大和へ!空母遼寧に動き!!"













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