共通②-Aセポル&ロレウス
困ったときは書斎にいけば解決するって死んだマァマが言っていた。
こっそり忍び込む。
自宅なのだから普通は隠れる必要はないが、私が本棚にいくなんて普通はありえないことらしい。
以前は本棚の前を通っただけで皆がアゴを落とすくらい口を開けていたから。
悪魔御用達、天界の建物の見取り図がある。
持ち出すと天界へ行き来したことがバレるので、滅多に使わない魔法で地図をコピーした。
これで天界で起きている問題を調べられる。
さっそく天界へいくことにした。
、天界への道に近くなったところで視線を感じた。
振り替えると後ろに知り合い二人がいた。
「ロレウスにセポル!?」
普通の追跡者は隠れる場面なのに、堂々と手をふっている。
「前にコソコソ隠れてここら辺を歩くビスティエを見かけて、行き先が気になってたんだけど…」
見られていたなんて、不覚だわ。
「まさか天界に行こうとしているんじゃないだろうな」
図星をつかれ、心臓がドキドキしてくる。
「そうよ!だから何!?」
こうなれば開き直るしかない。
「楽しそうだからついてく!」
「は?遊びにいくわけじゃ…」
ないとは言い切れないから口をつぐむ。
「ロレウスも僕も悪魔じゃないし」
「俺やセポルの場合手続きは必要ない。
入界を禁止も許可もされていないからな」
この二人、シガラミなしに魔界と天界を行き来できるってズルい立場よね。
私はしかたなく3人で天界に入った。
「なんか暑いわ」
黒い服なので余計に厚く感じる。
ほんの数日で気候が変わるなんて、どういうことだ。
いや、これは今勃発中のゴタゴタのせいかもしれない。
「天界には春と夏、魔界には秋と冬しかない
なにより天界は魔界より空間時計の進みが早い
あくまで空間の話であって天使たちは年を重ねないのでイーブンだ」
「解説どうも」
それにしてもロレウスは暑いのにコートを着たまま。
見ているだけで暑い。
「ロレウス、コートが暑苦しい」
「脱いでも構わんがコートの中の上半身は服を着用していない」
「なんで!?」
「どうせコートを着たままだからだ」
要するにコートの下は見えないのだから服を着ても無駄って言いたいのか。
「見えないお洒落って言葉しってる?」
セポルが自慢げに靴の裏を私達に見せた。
「何かやったら靴底を手がかりに、逮捕されるわね」
「ひどっやらないもん!!」
ついに天界の中枢の神の領域に入った。
バリアも門番もなくて拍子抜けした。
白くて落ち着かない廊下を歩く。
楽々神の本拠地らしい部屋の前ににたどり着けた。
「ね、この中から天使や悪魔とは違う禍々しいはずなのに神々しい気配がしているんだけど」
大きな扉の前でセポルが抽象的なことを言い出した。
「危険だというなら帰ろう」
「せっかくきたんだから僕は入りたいよ!」
私はロレウスと帰るか、セポルと部屋に入るか考えた。




