きっかけは自分への損害から
新しい完全新作の連載は久しぶりかもですね。
今回はドッジボールです。
某テニヌや某雷11みたいな感じで書きたいな~と。
ドッジボールなら小学生にもルールわかるし(つまり私にもわかるということです)。
そんな訳でてきと~に書いていきます。
「ねー、夏休み中暇でしょ?」
「えー?超忙しいよ」
「何かするの?」
「とりあえず最初の3週間はごろごろでしょ?最後の一週間でのんびりする。宿題はどうせ最初の授業で提出だから学校始まってから3日で終わらせる!」
「暇なんだね?おまけに友達もいないと」
「ぐぅ…。いないことは…ない…よ?」
「もっと胸張って言ってほしいものだわ」
そう言って部屋を出て行った母。
暇なのは否定しない。
でも暇を楽しみたい。
海もプールも近所なんだから遊びたい。
そして友達くらいいるわ!
全員男友達だけど。
で、マイマザーは何を言おうとしたんだ?
経験上何かしらの頼みごとだろう。
…気になってきた。
いいや、聞きに行こう。
俺は部屋を出るのであった。
「で?何か頼み事があったんじゃないの?」
母さんは野菜を切っていた手を止めて振り返った。
「そうそう。向かいに住んでる磨里亜ちゃんいるでしょ?」
「ん?ああ、あの小学生?」
「うん。あの子のお母さんから『最近娘がいつも遊んでた公園を上級生が占拠しちゃったみたいなの』って言われてさ」
「ああ、たまにガキンチョが遊んでる公園な。女子だけでドッジボールやってるじゃん」
「なんだ、知ってんの。なら話しは簡単ね。磨里亜ちゃんたちにも使わせてあげるように言ってきてよ」
「嫌だ」
即答した。
面倒ごとに巻き込まれたくない。
「磨里亜ちゃんまだ5年生なのよ?公園使えないの可哀想じゃない」
「あいつも上級生じゃねーかよ…。どうせ一つ上なだけだろ?自分で言えよ」
「言ったら『ドッジボールでそっちが勝ったら空けてやるよ』って言われたらしいのよ」
なんか有りがちな要求だな…。
まあここらで公園は1ヶ所しかないし、広くもない。
確かに占拠は迷惑な話。
何よりあの公園…。
俺の夏場の水飲みスポットなんだ。
神聖なる場所をガキンチョに邪魔されてたまるか!
あの木陰のベンチの涼しさ知らねーだろ!
「よし!やってやるよ!」
「上級生たちに言いつけてくれるのね?」
「んなんやって教師に言われたら厄介だろ!奴らが言うドッジボールでの勝負で勝つんだよ!」
「でもあんたが勝ってもねぇ…。相手は納得しないんじゃない?」
「磨里亜連れてこい!チームメイトも一緒にだ!俺が勝たせてやるよ!」
「やってくれるのね!なら頼んだわ!」
なんかこんな乗りで全遊びでしかやったことないドッジボールをコーチングすることになった。
登場人物
俺
名前出す機会が無かった主人公。
というか未だ考え中。
運動神経は悪くない。
物事を損得で考える現金なやつ。
ドッジボールはクラスで必ず1人はいる狙われずに最後まで残るやつのポジションだった。
やたら避けるのが上手い。
現在高校2年生。
全く活発でない水泳部に所属(幽霊)。
子供は嫌い。
母
やはり名前を出す機会が無かった。
そもそも付ける気が無かった。
主人公にドッジボールのコーチをする機会を与えた。
我が子より他人の子が可愛い。
好きなドラマは「キッズウォー」。
磨里亜
現段階で言えるのは誰だお前?
小学5年生。
止めときゃいいのにこの後上級生に下克上を申し込むことになりそうなヒロイン(予定)。
主人公の向かいに住む。
登校班とかで主人公を割と前から知っている。
と言っても1年だけしか被らなかったが。
名字、ニックネーム共に考え中。
現段階では「成保 磨里亜」であることは作者しか知らない。