宣戦布告
「磨里亜!話は聞いた! 今から行くぞ!」
「行くって…どこに?」
ここは向かいの磨里亜の家。
さらに言うと磨里亜の部屋。
彼女はベッドに寝ころび漫画を読んでいた。
「ち○お」とか「なか○し」とかその類の雑誌。
因みに、磨里亜とは前から遊んでやったりと交流がある。
元は親通し仲がいいとこから始まった。
「おにーちゃん!?何しに来たの?」
「今から公園行くぞ!」
「え?え?」
「いいから!」
半ば強引に磨里亜の腕を引いて家を出た。
歩きながら現状を聞いた。
「今公園使えないよ?」
「6年の連中がドッジボールやってんだろ?」
「え?うん。知ってるんだ」
「おう!だから、追っ払いに行く!」
「ええ!?」
びっくりして声を挙げた磨里亜だが、そんなことお構いなしに歩いた。
家からすぐ近くなだけに、時間はかからずに到着した。
今日も6年組みは5人でドッジボールをやっていた。
「君たち!公園を占領しているみたいじゃないか!」
呼びかけてみた。
見るとみんな女子だった。
「えっと…。占領はしてないつもりですよ?でも、公園狭いから結果として全部使ってますけど」
みんなドッジボールを中断してこっちに集まってきた。
「もし他の子が入ってきたらどうする?」
「入ってきたことないので…」
え?
疑問に思って磨里亜を見た。
「なんか…入り難くて…」
遠目で見て止めたそうな。
「でも、ドッジボールで勝たない限りここは空けないって言ったらしいじゃん」
そう言ったら、少女たちは顔を合わせて考えこんでいた。
「あの…言ったことないです。そんなヒドいこと…。まず誰も入ってきたことないんですから」
「う…」
何だろ…。
思ったよりいい子たちで言い返し難い。
これは恐らく磨里亜かうちの母がドッジボールやってて公園に入れないと言われたのを過大解釈した結果生まれた誤報だろう。
この子たちは嘘は吐いていなさそうだし。
「でも、君たちがドッジボールやっててこいつが公園使い難いって言ってるんだ。学校とかでやってくれないかな?」
「学校は遠いから…」
確かに!
ごもっとも!
小学生は徒歩30分かかる。
「そもそも、何でドッジボールやってるの?」
我ながら変な質問だと思った。
楽しいからに決まっている。
でも、話を聞いたらそれだけじゃないようだ。
「2週間後、男子対女子でドッジボール大会があるんです。それで絶対勝とうねって!」
…無理に追い出したら悪者俺じゃん。
それでも後には退けない。
水飲み場のために!
「じゃあこうしよう!一週間後、ドッジボールで対戦して、俺らが勝ったら場所変えてくれないかな?」
俺からこの条件を持ち出すことになろうとは…。
「お兄さんと…ですか?」
「あ~、俺とっていうか、この5年生組みと!5年は6人、6年は5人。どう?」
「え~…」
女子は考えていた。
すると別の子が割り込んできた。
「面白そうじゃん!そういうの!受けて立ちましょう!」
「よっしゃ!じゃあ一週間後の1時にこの公園で!」
約束をして立ち去った。
「おにーちゃん!勝手にあんな約束して!私上手くできないよ?」
「いいから!人を集めといてくれ。女子を5人だ!」
「…もう」
「そして明日から特訓な!」
そんな話をしながら磨里亜と別れたのであった。
なんかロウキューブ!みたいになってしまったな~とか思いつつ、ジョジョ仕様の山手線の中で書いてました。
これはゲームの宣伝でしょうね。
ジョジョ全く知らないんですけど。
さっきから色んな人が写真撮ってますね。
壁には名言が貼ってあります。
いいと思います。
次回からはドッジボールの練習ですかね。




