36.告白
誰もいない空間に2人っきりで、いつもより遅い時間、ついている明りは自分達の周りだけという状態だということに少したって気づいた。
とても緊張する状況だと思い、この緊張をさとられまいと辺りを見回した。
ゆっくりと周りを見ていると視界にティアスが動いているようすが見えた。
緊張していたのも忘れティアスの様子に見入っている時に話しかけられた。
「ところで何しにきたんだ?」
話かけられるとは全然おもっていなくとてもうろたえてしまった。
「え!いや・・その・・」
「?」
「上着を・・借りた上着を返そうと思って・・」
「上着? ああ。昼間の。そんなのいつでもよかったのに。それにルイアにでも頼べばよかっただろう。なにもお前がわざわざもって来なくても」
「それはそうなんですけど・・」
「まあいい。夜は冷える。上着を届けにきただけなら、さっさと帰れ。風邪ひくぞ」
冷たいもの言いに少し傷ついてしまう。
「ティアスは?ティアスは帰らないんですか?」
「俺?俺はまだ調べたいことがあるからな」
「何を調べてるんですか?」
「・・お前には関係のないことだよ」
「嘘ですよね!私聞きましたよ カウリ様から。ティアスがずっと、執務が終わると毎晩書庫にこもってずっと私を異世界に返す方法を探してるって!」
「あのお喋りめ」
チッとカウリにむけてシェイナに聞こえないように暴言をはく。
「シェイナが気にすることではない」
そうなだめると本棚の方に顔をむけ、シェイナには背をむける格好となった。




