19
やっと笑いが収まって隣でじーっとしてるシェイナを不思議に思った
「ん?どうした??」
「ティアス殿下って笑うんですね」
「はぁ?何言ってるんだお前」
「だって私の部屋に来てた時は表情を崩さないで淡々と要件だけを伝えにくるだけで、だから私苦手だなって思ってたんです」
「・・・・王宮の中じゃいつ、誰が何を見ているかわからないからな。俺は王子だから模範としてしっかりしなきゃいけないんだよ。だからお前にもそういう態度をとった。
だが、悪かったな。それでお前を怖がらせてたなんて。すまなかった」
思いもよらなかった謝罪に困惑してしまう
「そ、そんな!謝らないでくださいよ。ティアス殿下は悪くないんだし。私が勝手にこわがっていただけなんですから」
「ティアスでいい」
「えっ」
「殿下はいらない。お前は俺の部下でもないし、この国の人間でもないんだから、敬称をつける必要はない。敬う必要はないんだし」
「でも・・」
「俺がいいって言ってるから大丈夫だ」
「じゃ、じゃあ私のことも名前で呼んでください。私、お前って言われるの好きじゃないんですよ」
「シェイナ」
ドキッと優しく低いいい声で自分の名前をよばれシェイナの胸が高鳴った
「これでいいか」
「えっ。あっ はい。それでいいです///」
「顔が赤いが大丈夫か?」
「だ、大丈夫です!」
「?そうか」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「そ、それでティ・ア・・ス・はここで何してたんですか?」
「仕事」
「仕事?」
「ああ。仕事。執務室でやるよりもここの方が気持ちがいいからはかどるんだ」
「そうなんですか」
「・・あそこ」
「え?」
「あそこの噴水の近くにお前は倒れてたんだ」
「あそこに・・・」
「ああ。来い」
「あっ はい」




