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【第六章】時代の最先端を切り拓く制御工学の探究 — T
昭和から平成、そして令和へ。進化する時代の先端で、Y家に流れる「確かなモノづくりの遺伝子」を現代に結実させたのが、進・真知子夫妻の長男・Tである。
Tは、1985年にO大学〇工学部を卒業。同年、先進の技術を誇るO株式会社(当時〇電機)に入社する。制御工学のエキスパートとしてキャリアを重ねたTが挑んだのは、半導体製造装置における「0.001℃レベル」という極限の精密温度制御技術の開発であった。
熱のわずかなゆらぎすら許されない超精密の世界。祖父・梅太郎が金型で培った寸分狂わぬ手仕事の美学、そして伯父・健次が胸に抱いた技術への情熱は、時を超えてTの緻密な理論と発明へと昇華した。Tが生み出した精密制御技術と数百件に及ぶ国内特許・国際特許は、当時の世界最先端の半導体の微細化と日本のモノづくり産業の進化に決定的な貢献を果たしたのである。
私生活ではM代と婚姻を結び、京都研究所に始まり筑波研究所(つくば市)・熊本研究所(熊本県)・岡山事業所・草津事業所(滋賀県草津市)と日本全国へと転勤を繰り返しながら歩みをともにした。2020年に退社するまで、常に技術の最前線で真摯に課題と向き合い続けたTの足跡であった。




