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クズで無能な勇者が有能な仲間たちをパーティ追放しまくるお話  作者: 耳垢の一
無効化能力者シラウチを追放!
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クラスごと異世界召喚されたけど僕の無効化スキルが邪魔すぎて追放された 仕方ないから1人で無双しよう

僕の名前は白内(しらうち)(かすむ)

ごく普通の男子高校生だ。


修学旅行中に俺のクラスが乗ったバスが30台のトラックに次々と追突されて全員即死。


気がつけばクラスの30人全員がこの世界にいた。

なんでも、俺たちは不甲斐ない前勇者に代わって魔王を倒すために召喚された勇者の資質を持つ30人らしい。


クラスメイト全員がなんか転生特典的なやつで

『魔法極大』『聖剣具象化』『絶対治癒』『粒子化』

とかの勇者っぽい強いスキルをもらっていた。


それに引きかえ僕がもらったスキルは『無効化』という一見すると強そうだけど凄く使い勝手が悪いスキル。

僕がその場にいるだけでクラスメイトたちの凄いスキルは使えなくなってしまう。


そのせいで……。


「白内、お前邪魔なんだよ。出てけよ」


「えっ、な、なんで」


「スキルが邪魔だし。前からお前のこと気持ち悪いと思ってたから」


「そ、そんな……」


「でーてーけ!でーてーけ!」


「でーてーけ!でーてーけ!」


でてけコールの洗礼を受けた。

友達だと思ってたあいつらも、密かに気になっていたあの子も、僕をかばってはくれなかった。


どうにかクラスに戻れないか城の前でうろうろしていたところを無能な前任勇者レフに拾われてパーティに入れられた。


そのときは見返してやろうと思ってたけど、

勇者パーティでも僕は足手まといにしかならず。


またしても追放されて、

今やここ、魔王城に1番近い町にいる。


とりあえず追放時に没収されそうになった荷物はこっそり持ち出してきた。

これを売って王都行きの転移アイテムを買えば王都には戻れるはずだ。


「ふむ、この荷物ならば銀貨3枚ってとこだろうな」


「えっ!転移アイテムの値段って……」


「王都行き『直行糸(ストレイト)』は銀貨4枚だ」


「そ、そんな……」


お金が足りないのを知り、

僕は酒場で水を飲みうなだれていた。


「い、1枚足りない……1枚足りない……」


この町は小規模で、今から僕を雇ってくれるような大した仕事もないはず。

だから稼ぐには周辺のモンスターを倒すしかないが、ステータスの低い僕1人でモンスターに勝つのは不可能だ。


「皿屋敷みたいなこと言ってどうしたの?」


うなだれていた僕に話しかけてきたのは

帽子を深く被った桃髪の可愛い女の子だった。

僕と同い年くらいだろう。


僕が言える立場ではないけど

こんな昼間から酒場に来て何の用だろう。


「ちょっと、何ボーッとしてるの?」


「な、なんでもない、です」


「ふふ。緊張しちゃっておかしーい」


「い、いや別に、その」



そのときだった。

いきなり目の前の女の子の服がやぶけて、

帽子からは立派なツノが、

背中からは巨大な翼が、

お尻からは太いシッポが、

そして大きな胸まで……。


女の子が叫ぶ。


「キャーーーーッ!どうして今変装魔法が解けちゃうのよーー!!」


声を聞き酒場の店主が駆けつける。


「あっ!!貴様最近よく店に来ると思ってたら魔族だったのか!!出て行けえっ!!」


店主は女の子にカラーボール的なやつを投げた。

魔力のこもった防犯グッズ的なやつらしいが……。


「あれっ!なんで発動しねえんだ!?」


ボールは音を立てて消滅。

困惑する店主。


「よくわかんないけど今のうち!君も来なさい!!」


僕は女の子に無理やり引っ張られて酒場から出る。


「ど、どういうことですか!?」


「こっちが聞きたいわ!!」


女の子は僕を鷲掴みにする。

む、胸がムニュってダイレクトに当たってる……。


そして背中の翼を広げた。


まさか飛ぶ気じゃ、

バサアッ!!

やっぱり飛んだあっ!


そのまま10分ほど空を飛び

僕は町の外の山まで連れてこられた。


「な、なんなんですか」


「とぼけないで、あなたの仕業でしょう!?私の変装魔法が解けたのは!!」


「あっ」


僕の無効化能力のせい、だよね……?

カラーボール的なやつが発動しなかったのも。


「そ、そうか、ちょうどレフさんたちが船で町を離れて僕がラクトゥスさんの能力の効果範囲から抜けたから無効化スキルが急に発動したんだ」


「無効化スキル!やっぱりあなたが犯人じゃない!!もう私あの町行けないわよっ!!」


女の子は抜け落ちた羽根の芯で僕の腕をぐりぐりってしてきた。


「いてててっ、ごめんなさい。でもなんで魔族の人が人間の町に……まさか魔王軍のスパイ!!」


「ちがーーうっ!!私は人間の町が好きだから行ってるだけ!!」


「えっ……魔族なのに?」


「あなたも魔族に偏見があるのね。最初は可愛い男って思ってたのに。魔王軍なんて古い風習にこだわる頭の固い魔族の集団、私は元々嫌いだったから」


「はあ、す、すみません」


「別に謝らなくていいけど。助かったのもあなたのおかげみたいだし」


「で、でもなんで僕をここに……?」


「あなたがいる間は防犯魔道具が作動しないでしょ。ここまで来ちゃえば用はないけど。帰っていいよ」


「帰るったって、この辺りのモンスターは凄く強くて、僕1人じゃ無理ですよ!」


「マジ?そんな凄いスキルがあるのに弱いんだ。はいはい、付き添ってあげるわよ」


「すみません。ええっと……」


「ディノガズムよ。ガノって呼んで。そういえばあなたの名前は?」


「し、白内抄です。シラウチって呼んでください」


「カスムくんね。OK覚えた」


「えっと、ガノさん」


「なに?カスムくん」


「ガノさん今ずっと全裸ですけど、なんか目のやり場に困るんで隠してもらえたら……」


「…………!?は、早く言えーーーっ!!!」


「い、痛いっ!」


き、気づいてなかったんだ……。

続きません

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