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紫の町  作者: あざみ
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序章

人によってはGLと感じるかも知れませんので、苦手な方はご注意ください


 首をはねなければ、やつは何度でもよみがえる。


 誰かが私にそういった。


 彼女が、好戦的な目で、私を見る。


 恐ろしいほどに、美しい瞳で。その瞳には諦めたような感情も混ざっていた。


 そんな彼女の首をはねることができるはずもなかった。


 しかし、彼女の首をはねることができるのは私だけ。


 もし誰かが、私に剣を握らせて、首をはねたのなら、彼女は絶命する。


 あの綺麗な瞳を見ることは、もう二度とできない。


 ならば、どうすればいいのか。


 考えるまでもない。


 私が、死ねばいい。


 こうして、剣を首にあて、引けばいい。



 視界が黒く染まる。



 周りにいた人間が、悲鳴をあげる。誰も彼女を消し去ることができなくなってしまったから。


 ざまあみろと思う。


 悲鳴の中で、一際大きな笑い声が聞こえた。風のような笑い声。彼女のものだ。


 意識が途切れていく中で、その声が笑い声ではなく、悲鳴に近い泣き声だとわかった。


 あぁ、彼女は私が死んでいくのを悲しんでくれている。


 それがわかっただけで、私はもう――


 アリサ……

 

 生まれ変わったら、もう一度、あなたに――……




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