表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/35

エピローグ

最終回。

「お姉ちゃん…」


 天障院華蓮(てんしょういんかれん)は空を見上げて呟いた。

 既に非常事態宣言が解除されて数時間が経っているのに、四神(しかみ)に呼び出されたお姉ちゃんはまだ帰って来ない。

 お母さんやお姉ちゃんには止められていた四神への電話をしても、姉はもう帰ったと言われた。


「無事だといいんだけど…」


 病院に来てみたけど姉は居なかった。

 逆に姉のことを聞かれて適当に誤魔化したくらいだ。

 嫌な予感ばかりがする。

 お姉ちゃんは相談はするくせに、いつだって肝心なことは言わない。

 今回だってそうだ。

 身重なお母さんに代わって、一人で四神(ほんけ)に行った。

 心配を掛けたくないのはわかるけど、あたしだって心配なんだ。

 頼りないのはわかるけど言って欲しい、頼って欲しい。


「何処に行ったんだよ…お姉ちゃん……」


 病院の建物を見上げて呟く。

 目に涙が溜まるのを感じる。

 

「…呼んだざますか?」


 後ろから間違いようの無い、優しい声を掛けられて振り返る。


「…お姉ちゃん…」


 姉が居た。

 いつものナース服はボロボロだったけれど、大きくて、逞しくて、温かい、あたしの自慢の姉。


 ダッ!


「お姉ちゃんっ!」


 その胸に全力で飛び込むと、優しく受け止められた。

 そのまま思いっきり泣きじゃくる。

 頭を撫でてくれる大きくて優しい手が心地いい。


「いつまで経っても、甘えん坊さんざますね」


 遠くから姉を呼ぶ声や、駆け寄って来る足音が聞こえて来た。

 お姉ちゃんに気付いた病院の人たちだ。

 でも今だけは誰にもこの場所を譲りたくなかった。

 だってお姉ちゃんは、あたしのお姉ちゃんだから。

 もう直ぐ弟か妹が生まれれば、あたしだけのお姉ちゃんじゃ無くなる。

 だからそれまでは、今だけは皆に慕われる姉は…


「『お姉ちゃん』は誰にもあげませんよ~っ、だ!」




 小惑星と共に雲も吹き飛んだ晴れやかな空の下、賑やかな笑い声が響き渡る。

 その日常を護った婦長さんこそが日和見病院の…いいえ、人類の誇る『   』だったのです!











***


 翌日。


「婦長さん?! もう大丈夫なんですか!?」

「何がざますか?」


 翌日には普通に出勤して仕事を始める婦長さんに、誰もが驚愕するのだった。




 Happy End OR to be continued?

 これにて物語は一端閉幕とさせて頂きます。


 花子さんの人生は、まだまだ続いていきますが、それはまたの機会に。

(構想はあります)


 日和見病院の名物婦長、天障院花子さんが一人でも多くの人の心に残れば幸いです。


 ブックマーク、評価などを頂けると今後の励みになります。


 ご愛読ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
一気に読みました。 正に大団円といった感じでよかったです。
花子さんって何者だろう?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ