エピソード792 手を広げ過ぎた結果滅びたという解釈も可能となりますね
『やはり閲覧制限のある書籍は、天命思想の帝国では禁呪として厳しく禁止をされています死霊術関連の資料が多いですね、希望さん』
予想はしていましたが、図書館内部で閲覧制限のある書籍の多くは、帝国では禁呪として厳しく禁止をされています死霊術関連の資料でした。
『帝都アーヘン自体が、死の王国時代には死都アーヘンと呼ばれた首都だったからな。アタシ達は死の王国の廃墟の上に築かれた天命思想の帝国で生きているからな、花』
{我が主と腕輪の主が暮らされています天命思想の初代皇帝陛下であらせられますヨハン大帝は、死霊術は禁呪として厳しく禁止なされましたが、それ以外の首都機能や街道や運河はそのまま利用なされましたからな}
誰が築こうが首都機能や街道や運河は、新国家には必要不可欠だとヨハン大帝は御考えになられたのだと思われます、髪飾り。
『この地図帳は死の王国時代の版図が描かれていますけれど、天命思想の帝国の他にも西方の緩衝地帯であるロートリンゲン公国とフランドル伯国とエルザス伯国、それに槍之国の東部地域の一部も死の王国の領土となっていますね』
私が開いています古い地図帳を、ナディーネさんが背後から藍色の瞳で覗き込まれまして。
『東の方では君主制が崩壊した旧ザクセン公国に、ハプスブルク大公家が支配しているエスターライヒの一部も死の王国の領土だったとして描かれているな』
{死の王国とは本当は広大な国土を治めていたのですな、我が主}
手を広げ過ぎた結果滅びたという解釈も可能となりますね、髪飾り。




