エピソード712 不思議と嫌悪感は覚えません
『私の大切な娘である花の金髪は、肌理細かくて整えやすいですわね♪』
『有難う御座います、御母様』
ケルン家の伯爵夫人様であらせられます純粋御母様との湯浴みを終えますと、娘である私を大形の鏡でもあります姿見の前の椅子に座らせまして、髪の毛を櫛にて整えて下されています。
「シュッシュッシュッ」
『長女の豊穣も幼い少女の頃はこうして髪の毛を整えてあげたのですけれど、今は帝国女騎士身分の秘書官補佐として忙しくしていますから、こうして母娘で過ごす時間を作れずにいますわね』
やはりカタリーナ御母様は、隼御兄様とテレーズィア御姉様と過ごす時間が少ないのを、寂しく感じていられるようです。
「シュッシュッシュッ」
『私の大切な娘であるフロリアーヌは、帝国女騎士身分に叙任をされても一緒に過ごしてもらえると、母親として嬉しく思いますわ♪』
カタリーナ御母様はケルン家に養女として迎えられました次女でもあります私と過ごされます時間を、心から大切に感じて下されています。
『はい、御母様』
姿見に写りますカタリーナ御母様は、娘である私によります返事を聞かれますと、満面の笑みを御浮かべになられまして。
「シュッシュッシュッ」
『私の大切な娘であるフロリアーヌは、本当に母親想いな良い子ですわね♪』
カタリーナ御母様からされますと私の事を、幼い少女のように感じていられるようですけれど、不思議と嫌悪感は覚えません?。
『有難う御座います御母様、非常に嬉しく思います』




