エピソード709 帝国は異なる政治体制を採用している近隣諸国から優秀な逸材を常に集め続けている
『帝国は皇帝陛下を頂点に戴く封建制度を政治体制に採用しているが、平原諸侯連合は貴族共和制を政治体制に採用しているので、何事にも決定に時間が掛かる国となっている。花』
『はい。御父様』
帝都魔法学園での本日の講義を全て終えましてから、帝都アーヘンの貴族街にありますケルン家の上屋敷にて、伯爵閣下であらせられます御父様と共に夕餉を頂きながら御話をさせて頂いております。
『帝国では軍務大臣であらせられる公爵閣下と、内務大臣であらせられる公爵閣下と、外務大臣であらせられる公爵閣下が、三公会議にて決定した内容を皇帝陛下に上奏なされて御聖断を仰ぐが。貴族共和制を政治体制に採用しているポルスカ諸侯連合では、国の方針に関しては諸侯総会にて決定する必要があるのだが。特定の家門に権力が集中して王とならないように常に相互に牽制する仕組みが、結果として抑制と均衡の役割を果たしている』
貴族共和制を政治体制に採用していますポルスカ諸侯連合では、強大な権力を有する君主が出現するのを阻止するのが最優先となっているのですね。
『海を挟んで北に位置する略奪者文化由来の北方半島王国では、国王陛下と王家に全ての権限が集中する絶対君主制を政治体制に採用しているのとは対称的だな。騎士』
ケルン家の伯爵閣下であらせられます御父様が、腹心であらせられます北方半島王国出身の呪術師でもあります騎士様に御声掛けをなされますと。陪臣の家臣として忠実に御仕えなされていられます騎士様は、完璧な所作にて恭しく深々と御辞儀をなされまして。
『はい。伯爵閣下。北方半島王国では王家との人脈が最優先される社会ですが、ポルスカ諸侯連合では諸侯総会に議席を持つ有力家門に属していませんと非常に不利益を被る社会となっております』
ふむ?。御父様による御下問に対します騎士様による奉答を聞きますと、北方半島王国から帝国に移住される前に、ポルスカ諸侯連合も移住先として検討をされる為に調べられまして、封建制度を政治体制に採用しています天命思想の帝国の方が、絶対君主制の北方半島王国や、貴族共和制のポルスカ諸侯連合よりも、精霊の声を聞き力を借りる事が出来ます呪術師として、立身出世が可能だと判断なされたようです。
『直接民主制を政治体制に採用しているシュヴァイツ共和国のゾロトゥルン州から移住をされたツヴィングリ男爵殿もそうだが、帝国は異なる政治体制を採用している近隣諸国から優秀な逸材を常に集め続けている。私の娘であるフロリアーヌ』




