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本好きの女魔法使い  作者: クリストファー


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エピソード706 大国には大国なりの悩みが生じます

『ワイワイ・ガヤガヤ・ザワザワ』


チラッ、チララッ…。


ハンナさんには、私とザスキア女史の間の誤解を解いて関係の修復に尽力して頂い事もあります。貴女の存在には本当に助けられています』


翌朝。帝都魔法学園の学生食堂メンザにて朝餉あさげりながら嘘偽りの無い気持ちをハンナさんに告げますと、ザスキア女史も首を小刻みに震わせながら私に同意をされまして。


カクッカクッカクッ「フ、令嬢フロイラインフロリアーヌ女史の仰せの通りです。本当に心底より感謝をしています…」


希望ナディーネさんの隣の席に腰掛けていられますハンナさんは、私とザスキア女史による感謝の言葉を受けて照れた表情を浮かべますと。


『大袈裟だよ。でも、役に立てて嬉しいな♪』


{ハンナ女史は、根元魔法に秀でた我が主とは異なる意味での、天から素質を授かりし選良ディ・エリーテですな}


人望…人徳ですね。人徳に関しては私はハンナさんの足下にも及ばないですからね。髪飾ハール・シュムックり。


『女子学生の間で昨夜に何かあったのか?』


デュッセルドルフ家の上級の騎士シュヴァリエ様の子息でもありますルネ卿が、私達の会話に違和感を覚えて尋ねられますと。


『うん。昨日の夜に平原ポルスカのエルジュビェタと会ってね』


ハンナさんがルネ卿に説明をされている間に、ポルスカ諸侯連合からの留学生でもありますエルジュビェタ・ラジヴィウ女史の姿を探しますと、学生食堂メンザにて同国人と朝餉あさげられていました。


『数年前までは帝都魔法学園では、異国人の留学生の受け入れに慎重な姿勢だったそうですけれど。安定コンスタンツェ先輩の同期生にて首席の成績にて卒業なされたフェルディナント・ド・モンメディ卿が、ロートリンゲン公国のモンメディ家の子爵ヴァイカウント閣下の弟君おとうときみでありながら、完璧に素性を隠匿いんとくなされて帝国之住民ライヒス・ビュルガー魔法使マーギアーいとして卒業されて以降は。素性を隠して内部に入り込まれるよりは、最初から留学生に門戸を開く方向に方針転換されたそうですわね。私のフロリアーヌさん♪』


帝都アーヘンにて手広く商売に成功なされていられます、免状貴族エードラー身分の豪商のトホターでもあります私の真実ヴェレーナさんによる説明を聞き頷きまして。


『制限をしましても、ロートリンゲン公国のフェルディナント・ド・モンメディ卿のように内部に入り込まれる事もありますから、それならば最初から監視付きで留学生を受け入れるべきだと考えられた訳ですね。私のヴェレーナさん』


{天命思想の帝国は他国よりも根元魔法が進んでおりますが、一等国ならではの悩みもある訳ですな。我が主}


大国には大国なりの悩みが生じます。髪飾ハール・シュムックり。

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