かつての西の都へ
長き旅路のための準備を始めた。
食糧をまとめて、必要な道具をまとめて…
元となるものがあったとはいえ、1から切り開き、人生の半分以上の期間を過ごしたここを離れるのは少し物寂しいが、ここで止まっている場合ではない。
そうヒシヒシと感じている。
そうして、二人…?二匹?とともに旅に出た。
旅に出てすぐに違う風景になった。
元は畑や田んぼだったろう場所が多かったが、長年手入れされていないからか、変に枯れてたり、草木がボウボウと生い茂っていたり、していた。
しかし、人は一切、見かけなかった。
間もなく谷に入った。
山陽地方は山が多いから、このような場所が多い。
これが思ったよりもキツかった。
ここ数年、普通に運動をやっていなかったわけではないが、多いかと言われると微妙な量程度しか動いていなかった。
ゼリナルはAIなので、俺のリュックの中に収納されている。
リーミリィはいうと、なんと元気に尻尾を振りながら歩いていた。
犬だから、本当にタフらしい。
そして、リーミリィは疲れている俺に気づいたのか、こっちを見てきた。
疲れて始めていることを把握したように頷いて、乗れと言わんばかりと「ワン!」と言ってきた。
最初は気の所為かと思ったが、疲れる仕草を見せる旅にリーミリィが毎度、同じのように吠えて聞かないので、乗っていることにした。
そしたら、乗ったら急にとんでもスピードでダッシュし始めた。
そして、地之流儀とその派生を使ってさらに加速し始めた。
気づいたら、地之流儀で自然を操り、地之風流儀で風のように走っていた。
中で寝ていたら、ゼリナルも急な加速を検知して、目が覚めたようだが、さほど驚いている様子には見えなかった。
こんな芸を仕込んだ覚えなんかないぞと思っていると。
ゼリナルが嬉しそうに「成功したぞっ!」と言った。
キョトンとしている俺に対して、ゼリナルは言った。
「蓮くんの旅に役立つように、リーミリィに色々、僕考案の技を仕込んだ!サプライズにしたかったから、言わないでおいたけど、どうでしょ?驚いたでしょ?」
俺は高らかに笑った。
「魔法にこんな使い方があったなんてな。驚いたよ。」
「そりゃ、蓮くんが作ってくれた高性能自立人型サポートロボットですから。」
そして、気づいたら日が暮れていた。
リーミリィのおかげで予定よりも早くいけそうだ。
「今日はもう遅いし、休もうか。」
「うん!」「ワン!」
俺は今凄くワクワクしている。
こうして、知っていることでも新しい発見があって、驚いて、楽しめる。
旅は決して楽なものではないだろうが、楽しいものになるなと思っていた。
しかし、この世界を旅することは思っていた以上に過酷なものだということをまだ知らなかった…
そうして、2ヶ月くらいかかる試算だった関西までの旅路は3日程度で終わった。
大阪だった場所に来た。
あの地震から数年がたったというの全く復興がすすんでいなかった…
ビルや電柱は倒壊し、道はグチャグチャ。
今もあの日から時がまるで動いていないかのようだ。
「ひどい状態だね」
「そうだな、地震がきたあの日を嫌でも想起させるよ、この光景は…」
「クーン」
「蓮くん!人の生命反応がするよ!」
「えっ!?」
俺は父親と別れたあの時から人という生物を肉眼でまだ生きているのを見たことがない。
「うん…?でも、凄いスピードで向かってきてるような」
驚いている暇もなかった。
「鉄之流儀 テリタルスラシリシル!」
超早口で唱えて簡易的な盾を造った。
「今のを防ぐとは。」
今の衝撃で盾はボロボロ崩れ壊れた。
そこには武装をした1人の青年が立っていた。
「盾をどこからともなく造るとはやはり、お前は新時代開拓者だな。」
「いや、違っ、いや、違くはないのか…?」
「ごちゃごちゃうるさい、新時代開拓者ども、お前らは全員、俺等の敵だ。」
今の彼はどう考えても冷静ではない。
この状況では話し合いはムリだな。
「鉄之流儀 テリタルスラシリシル」
今度は剣を作り出した。
「火之流儀 ヒリタルスラケリズル」
そして、剣に火を灯した。
「何っ?開拓能力を2つも持っているのか?まぁ、いい新時代開拓者は1人残らず駆逐してやる。」
二人の間に静寂な空気が流れる…
動き出しは相手の方が早かった。
スピードがとてつもなく早かった。
剣で受けるのがやっとだ。
しかし、それは明らかに魔法によるものではない機械で実現しているスピードだった。
まずは炎を自分の後ろに!
「気で狂ったか?新時代開拓者めが、俺はこっちだぞ。」
しかし、スピードに特化している相手は後ろに炎の壁ができたことで動きが制限され、どう動くか、考えているようだ。
「リーミリィ、今のうちにあの男を囲むように炎を纏いながら、回れ!」
「ワォーン!」
「あの新時代開拓者、何を考えているか、わからないが、あの犬を先に仕留めといた方がよさそうさだな。」
そして、目にも見えない速度でリーミリィの前に向かった。
そんな時、ゼリナルが変形した。
「解析が完了したよぉぉぉ!」
「さすが、早いな。」
そう、ゼリナルは実際に見た機械の仕組みを解析して、真似ることができる。
「よし、地之風流儀と組み合わせれば。」
そして、リーミリィに攻撃を入れようとしていた相手に追いつき、攻撃を防いだ。
「何っ、俺の機械を真似ただと…?」
「あー、ゼリナルの解析である程度の機械なら解析できるようにプログラムしてあるんだ。」
「凄いでしょぉぉぉ!」
「新時代開拓だけではなく、そんな厄介な力まで持ち合わせているとは…」
そして、間もなくリーミリィが炎で囲み込んだ。
炎によって、周りの温度が急激に上がった。
「まだだ…ここで終わるわけにはいかない…」
「いや、俺の勝ちだ」
キュルキュル
「機械がオーバーヒートしているだと…?」
「こんなに温度が高くなっているんだ。そんじゃ、そこりゃの機械は簡単に動かなくなるだろうな。」
「くそっ、あいつらのためにもまだ負けるわけにはいかないんだ…」
理不尽に襲いかかってきた相手には、険しい顔が浮き出ているか、確かにその中に優しさと哀感を感じさせる表情を浮かべていた…
さて、ここからどんどんシリアスにファンタスティックになっていきます。
思っていた以上に小説ってかくの難しいですね。セリフやら戦闘描写やら、仕草など。恐らく頭の中で思っているものが全部は出力しきれてないんだろうけど、それでもわかりやすく、面白い物語に仕上げていきたいと思っているので、応援していただけると、嬉しいですね。




