表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポイ活で、異世界ファームを育成しよう!  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

157/184

第157話 どうすればいいのやら?

 藍葉は少し困っていた。


 久しぶりにきた『加東奈月』との連絡メール。


 クロードの方にも届いたらしいが、『探せ』との一文と地図のみ。


 創作集団『クロニクル=バースト』としては雑な取り合わせではないかと思うものの、クロードと連絡をしたことで納得は出来たが。



『鬼ごっことか隠れ鬼とか好きなやつらしかったで? んでもって、『脱出ゲーム』のイベント立ち上げたんもあいつが発端なのは美晴から聞いてる』

「……いたずら好き、なの?」

『それもあるかもしれんが。……身体弱い分、出来るうちにしたいことしたかったんやろ。『楽しいゲーム』とかな?』

「……楽しい、こと」



 藍葉は少し意外だと思った。自分は『足』以外はほとんど健康体だと思っていたが。自律神経が少し乱れやすいのは白戸にも診断をもらっているので、認識はしていた。彼女は無事かどうか気にはなっても、足のことはもう二の次でいいと思っているので……万が一、白戸の死亡が確認されても受け入れるつもりでいる。


 最低数の死亡者の中に彼女が含まれていないとも言い切れないし、連絡が取れないために確認のしようがない。鬱屈した環境であることに変わりないが、完全に『ひとり』ではない環境というのもあって心細さはなかった。


 なので、彼氏の家ではあるが、拠点として掃除なり家事ぽいことを合間にひとつずつこなしている。と言っても、成樹の私物で触っていけなさそうなのには手をつけていない。


 それはそれとして、生きる上での『楽しいこと』を大半諦めていたのは藍葉にとってもったいないことだらけだったのか。


 虚弱理由以上に寿命も限られていただろう、『加東奈月』自身はそんなことを気にせずに周りとの交流を積極的にしていた人物だったとか。間接的に連絡を取り合った、『加東奈月』がその通りの人物であるのなら……短い期間でも指導を受けた藍葉でもよくわかる。彼は、ヒトが大好きであるということを。



『こんなにもチェックポイントが多いのに……どないせぇっちゅーねん!! わかりづら!!?』

「……しらみつぶし、になりそうだもんね」

『ヒント寄越せや。……件名にこれだけって、言うのも学生時代と変わらずやわ。腹立つ!!』

「え? クーちゃんたち、そのときはどうやって見つけたの??」

『おん? せやな。あいつが行きたくない場所を消去法でつぶした』

「それだよ! 行きたくない場所を今度は選べばいいと思う。だって、『見つかりたくない』んでしょ? 『クロニクル=バースト』以外には」

『もっと言えば、パートナーに見つけてほしいとこやろ』

「それそれ!! 彼女さんに見つけてってメッセージ……キザったらしいから、奈月さんってモテるでしょ?」

『優男で、めっちゃモテるな? 俳優だと美人系やんな?』

「うっわ~。あたし、シゲくんのこと好きで良かった~」

『それ、絶対熊谷にも言ったり~』

「うん」



 この段階で、知人となったばかりの関係者というタッグを組むことで、チェックポイントの消去法は地味に行うことにはなったが。藍葉のいる成樹のマンション周辺はまずあり得ないと画像を何回かクリックしてみると……その地図がゆらいで、ポイントがふっ、と消えたので方法としては正解だったとクロードと納得出来たのだった。


 それと同時に、こんな大災害の真っ最中だというのに『遊ぼう』などと言える度胸があるのが凄いと感じた。藍葉は外との救援物資をなんとか出来ないかと考えただけなのに、それ以上の『イベント』をわざわざ作って、それぞれ心細さがあるのを回避しようとしているのだから……少し、尊敬しかけていた。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ