ダメ出し王子 ーそれは致命的だな[女騎士の場合]ー
ダメ王子フレデリック、再び参上。
■フレデリック第二王子
相変わらず、婚約者が大好き。
王太子である兄の代わりに戦場に立つ事も想定して、
鍛えてるし、戦術、戦略も学んでる
オールラウンダーな王子。
■サーバ・バッサ子爵令嬢
バンカンと父と自分の父が知り合いだったので
バンカンとは顔馴染み。
美人だが我が強くてガサツ。
騎士を目指す男達の中では、
デリカシーがなくて自己中でも、
許してくれる異性の友人ができたので
割と満足な学生生活を送っていた。
男友達の恋人や婚約者は、皆、気に食わない。全員、ブス。
まともな騎士候補生からは距離を置かれているが
自分は高嶺の花なので、奥手の男からすると
気後れするのだと思ってる。変な所はポジティブ。
てか、本物のサバサバ女子ではない。
■バンカン・ドンカム伯爵令息
父も兄達も騎士なので
他業種を選ぶより楽だろうという考えで
騎士を目指してる。
連れて歩くなら清楚な婚約者より
派手顔のサーバの方が良い。
遺伝子的に恵まれてるせいか、そこそこ強い。
芯がない男なので王国騎士として生きるのは
厳しいとバンカンの父親は思っている。
けど王国騎士団入団試験に落ちたら、
心を入れ替えるのではと期待して、
ソーメインの父に頼み込んで
私設騎士団への入団と婚約を取り付けた。
ところが、ソーメインとの関係は悪化し続け、
第二王子の婚約者の不興を買い、
決闘でコテンパンにやられた。
想像の100倍悪い結果になる。
■ソーメイン伯爵令嬢
バンカンの婚約者
結構大きな領地を所有していて
私設騎士団もある伯爵家の次女。
落ち着いていて、控えめなご令嬢。
けど、気弱ではないので、
きっちりバンカンとサーバを論破していた。
しかし、それは全て嫉妬だと思われてしまう。
バンカンとサーバと出会った事で
会話は出来るのに話は通じない人種がいるのだと
勉強になったな、と思ってる。
良い意味でポジティブ。
父親には、この人達、頭おかしいですよ
本当に我が家の私設騎士団に入れるんですか?と
ちゃんと報告しており
父親も、さすがにコレはナイと
ドンカム伯爵に解消の申し出をしていた。
フレデリックの婚約者が自分のために
戦ってくれて、とても嬉しかった。
■モートン
フレデリックの再従兄弟で学友
緩い空気感をまとってるけど
何気に文武両道。
王国騎士団に入団出来るレベル。
オールラウンダー王子フレデリックの
側近になる予定なので、気が付けば
自分も何でも出来るマンになってた。
■フレデリックの婚約者
実は体を動かす事が子供の頃から大好きで
剣術や武術を嗜んでる。
小さい頃、フレデリックを負かすが
「君を守るのは僕なのに」と言われる。
その後、有言実行フレデリックはちゃんと
自分より強くなった。
愛犬ジャクソンは無事に仔犬を出産。
仔犬達が可愛過ぎる。
早く邸に帰って、仔犬達に揉みくちゃにされたい。
フレデリックは仔犬達に交ざりたい。
■バッサ子爵
領地を持たない貴族。
娘が淑女になるのは無理だが
騎士にならなれるかもと思ってた。
しかしサーバは努力嫌いなので
女性にしては強い?くらいのレベル。
王国騎士団入団は無理でも
バンカンの父親のコネでソーメインの家で
どうにか職を得られればと期待していた。
バンカンと一緒にソーメインに会っていると
薄ら知っていたが、仲良くしてると勘違い。
むしろ不仲の原因だった。
さらには第二王子の婚約者に
不敬までやらかしてしまった。
子爵本人は騎士としてはそれなりに実力はあるため
騎士団では、そこそこ、うまくやれていたが
父親として貴族としては
残念なオッサン。
■ドンカム伯爵
領地を持たない貴族だが、
騎士を多く輩出している一族。
背中を見せて子供を育てる人。
長男次男は割とまともに育って
父の後を追って騎士になる。
三男のバンカンは末っ子だからか甘えがあるなと
分かっていた。
ところが、バンカンは甘ったれどころか、
勘違い野郎に仕上がっていた。
知人であるソーメインの父からは、
ドンカム伯爵の頼みでも、我が家では貴殿の子息を
受け入れる事は出来かねると
最終的にハッキリと拒絶される。
息子を信じ過ぎだツケがドカンときた。
ソーメインの家とフレデリックの婚約者の家に
謝罪を申し入れ、バンカンを辺境に送る。
【その後の話】
サーバとバンカンは寮生活。
父からの手紙を無視していたので、
自分達の状況が分かっていなかったし
逆に自分達のやらかしは実家には
伝わっていないと思ってた。
二人の父親は爵位はあるが、
領地を持たない貴族のため、
何かしらの職に就かねばならないが進路は白紙。
バンカンは自宅に戻ると
兄達にボコボコにされる。
もちろん、バンカンの有責で婚約は解消。
北の辺境で兵士となるよう言われた。
拒否したり、逃げ出したりしたら
家から除籍されるので仕方なく辺境へ。
すぐに出世するつもりだったが
バンカン程度の兵士はゴロゴロしていて
来て早々に鼻っ柱を折られる。
その後は厳しい生活。辛い。
実家に戻りたいと手紙を送るも、
お前の居場所はないと返事がくる。
ようこそ、うだつの上がらない人生へ。
サーバの父は仕事でも嫁ぎ先でも
何でも良いと娘の受け入れ先を探すが
騎士としても微妙、淑女としては問題外のサーバを
受け入れるまともな家も職場も見つからない。
おまけにサーバの父は
貴族としては抜かりのある男なので
ソーメインやフレデリックの婚約者の家に
謝罪もしていないため貴族社会から
敬遠され始めていた。
ニートとなったサーバは訓練もせず
ダラダラ過ごしていたので激太り。
唯一の取り柄の美貌もなくす。
学生時代の男友達と遊ぼうと訪ねるが、
サーバとバンカンのやらかしのせいで
親しくしていた同級生達の評判も落ちており
もう、お前らとは関わりたくないと拒否される。
せめて、今からでも淑女教育や
花嫁修行をさせようとした母親と大喧嘩。
サーバの父は嫁と娘の間で板挟み。
そうこうしてるうちにサーバは彼氏ができたから
結婚すると言い出す。
会ってみたら他国の貴族だと言う。
イケメンで好青年な男は
家の事情ですぐに帰国して結婚しないと
爵位を継げないらしい。
慌てて持参金を用意してサーバと共に託す。
数日後、サーバは国内のある港で無銭飲食をして
逮捕される。
婚約者とはぐれてしまったらしい。
父親が引き取りに行ってみれば
婚約者は結婚詐欺師で、
サーバは売られるところだったが、
強気のデブに需要がなく、買手がつかずポイされた。
帰宅途中で、新しい婚約者、しかもイケメンと
連れ立って高級カフェに入るソーメインを見て
発狂して暴れ、父含む警邏の騎士数名で取り押さえられた。
噂が広まってバッサ家の暴れ豚という二つ名が付く。
「修道院なんか、絶対に行かない!あの女の婚約者より良い男と結婚する!」
持参金なし、犯罪歴あり、脂肪増加中。
ようこそ、転落人生へ。




