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■ 妙に力の強い彼氏・源義経と沖縄旅行に行った話
二人は歩いていた。
「パイナップルよ」
静が指差した。
「ん?そんなわけ……
ああ、そうだな」
義経は、静の手元の縄を一振りして、
ダイダイの木成りをごぼっと幹から引き抜いた。
「うまそうだな。
包丁でも買ってホテルで食おう」
「重いだろ」
義経は片方をひょいと持ち上げた。
甘い甘い南国の香り。
ふわりと漂う。
「まぶしいね」
海風が、髪を揺らす。
二人は丸いアダンの実を手に、
サンゴのかけらをしきつめた
白い小道をゆっくりと歩いていった。




