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フレイアストの工場見学 Part 1

今日で連載開始から一ヶ月経ちました!

リアクションくれた方々、ブクマしてくれた方々、ここまで読んでくれたみなさん!本当にありがとうございます!

工場見学パートが終わると物語がひと段落するので第二部に向けて、少し休載します。一ヶ月程度で再び連載を再開しようと考えていますので少々お待ちください。


毎日19時頃投稿予定です。

ルミナとの別れを済ませ、リーゼ村の人たちにも礼を言ってMaSSZ(マッド科学特区)を去る。


もちろん、俺が帝国の人間だということは隠した。


そしてLPと共に工場へと向かう。


「どうやって行くんだ?」


『この先に山脈を比較的安全に抜けるルートがあります』


「まさか徒歩で行くとは言わないよな?」


『しばらく進んだ所に航空機を待機させてあります。人目についてはまずいのでそこまでは徒歩で行きます』


「そんな物まで作ってたのか」


『はじめは資源輸送用にどうしても必要でしたので、あとからシエナ様用に航空機を作りました』


「だれ?」


『魔族の少女です。おそらくルミナ様と同じくらいの歳でしょうか?』


「いや、なんでいるの?」


『……深い事情があるのです。あ、もうすぐ目的地です』


「なんか隠してそうだな?」


『到着です』


「どこだよ?」


『……もう少しです』


そう言われたが、一向に何も見えてこない。


「……前から思ってたけど、誤魔化すの下手だよな?」


『もともとそのような機能は付いていないので仕方ないことでしょう。しかし私の行動や言動はマスターの記憶から導き出されたものである可能性があります』


「なにか含みのある言い方だな」


『いえ、別に。ただ私に対する発言は、自分自身に返って来るものだということを今後は認識しておいた方がよろしいかと』


なるほど? 考えて発言しろと? 生意気なやつだ。


「さりげなく予防線張りやがって、そういうところは本当にうまいな!」


『わざと褒めましたね?』


間接的に自分を褒めたのだが、バレたか。


「くそ、やりにくい」


『その評価もマスターにそっくりお返しします』


「はぁ、俺ってどうしてこうもひねくれているんだろうか、本当うんざりするよ」


『……』


「どうだ? 今のは効いたか?」


『そうですね、今のは一本取られました。さすがはマスターです!』


こいつ……


「……このやりとりは平行線だな」


『……そうですね』


そんな無意味なやりとりをしていると今度こそ本当に目的地に着いたようだ。


「おぉ! これか! 思ったよりもちゃんとしてるな!」


LPに案内された場所は少し開けており、そこには全長8~9メートルほどの小型機が着陸していた。


『どうぞ』


LPにそう言われて小型機の座席に案内される。


「内装はちょっと無骨すぎるな」


『そうですね、まだプロトタイプですので。では離陸いたします』


小型機の翼に内蔵された多数のファンが起動する音が聞こえてくる。


「静音性もぼちぼちだな」


『はい、電動ファンを採用して翼に組み込んだeVTOL機ですので』


小型機は垂直離陸し高度を上げていく。


『翼に組み込まれたファンは垂直離着陸と水平飛行への移行も可能にしてあります』


「なるほどな、そのおかげで小型化できたわけか。でもかなりの高度なプログラムが必要だと思うんだけど?」


『その点については私のコピーを一部流用したAIにより制御しておりますのでクリア済みです』


「てことはもしかしてこいつもしゃべったり?……」


『いえ、あくまで翼に組み込まれた多数の電動ファンの制御システムとして使用しているのみです。会話機能も搭載いたしましょうか?』


「いや、それはいいや。これ以上無駄に消費電力を増やすのは非効率だろ?」


『そうですね、この機体の一番の問題点は電力ですからね。大容量かつ軽量なバッテリーを使用しないといけない都合上、電力消費は少しでも抑えたい点です。ですが会話機能を追加することくらいは可能ですよ?』


「いいって、こいつまでお前みたいになったら嫌だし……」


『その様になる可能性は皆無ですが、まあいらないというならばこのままで』


『しかしマスター。随分と技術に詳しいようですね?』


「あたりまえだろ? 俺は元パイロットだぞ? それくらいの知識は教え込まれている」


『では、その知識は転生した当初からあったのですか?』


「いや、前世を完全に思い出してからだ。漠然とした知識は持っていたけど詳しいところまでは分からなかった」


『なるほど、やはり記憶データというものは興味深いですね』


「というと?」


『マスターの記憶データを有することにより、私は単なるAIとは呼べない存在になりました』


「感情が芽生えたとか?」


『人間の感情とは似て非なるものですが、それに近しいものがあるように思います。私にも解析不能ですが』


「ふーん、まあなんでもいいや、前より頭が柔らかくなってそうだし」


『いえ、頭部は特別頑丈に設計されておりますので硬いです』


「……前言撤回だな」


『ここから敷地内になります』


LPがそう言うと突然眼前の景色が変わった。


「おまえ。ミラーフィールドまで……」


『工場のカモフラージュのためです』


「やりすぎだろ……」


ここまでしなくてもこの場所は見つかる可能性はかなり低いとは思うのだが。


『見つかってしまうことは何としても避けなければいけませんから。念のために自爆装置も設置済みです』


「何のためにそこまで……」


『万が一見つかってしまった時のためと、この星を去る時のためです』


「あぁ、なるほど」


寿命のないこいつにはこの星を去る時が来るかもしれない。テクノロジーの痕跡を残さないための自爆装置か。


『では着陸いたします。まだ資源輸送用のエアポートしかないのでこちらで失礼します』


そうして小型機はゆっくりと垂直着陸を始める。


ブックマーク、高評価、グッドボタンが何よりも励みになります!

ちょっとでも続きが気になると思っていただけたら是非お願いします!


小型機は”Lilium Jet”というeVTOL機を参考にしました!

形状も機構も先進的でカッコいいです。

気になった方は是非調べてみて下さい!

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