表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星は僕を見ていない  作者: 雪道 蒼細
九章 過去の記憶編
83/90

過去の記憶 part4

 「ーーだから僕は狙われてるんだと思う。前世の記憶を思い出して分かったんだ。今まで黙っててごめんね」


 そうティルディーは申し訳なさそうに言った。

 (でもそうか。これで腑に落ちた。今まで何故ティルディーを魔物達が狙うのかがいまいち分からなかったし)

 えっと、確実にティルディーを狙ってた魔物は。

 ◯ティルディーが花嫁にされそうになった時

 ◯俺の故郷へ行った時

 ◯フィルア家の依頼

 の三つだよな。多いような少ないような。まぁ多くなくていいんだが。

 でも襲われる原因が分かっても犯人がわかんないんじゃ対処が難しい。

 魔王復活が目的なら魔王直属の部下だった『不滅の六魔人』が怪しい気がする。

 『破滅の六魔人』は魔王時代に魔王の次に人を多く殺したとされている。

 六人中四人は勇者パーティーによって倒されたが、残りの二人は確か魔王が倒された後も生きていてはずだ。

 だってこの二魔人から星を食べる文化が始まったようなものなのだから。

 だからこの二人のどっちかが犯人ってーー。あれ?

 そうだ。魔王が死んだ後、魔王の魔力によって作られた魔物や魔人は死んだ。だけど星の魔力を奪い、それを原動力としはじめた者だけが生き残った。

 ならなんであいつは星を食べるのが恐ろしいと言っていたのに生きているんだ?

 だってあいつだって魔王の魔力から生まれたはずだ。なのに魔王が死んだ後も生きているということはあいつも星を食べていたということ。

 でも強者の気配はしなかった。もしかして気配を消している?

 それにあいつなら俺たちの顔を知っている。ティルディーを捕えることだって命じられる。


 「ソアンさん?」

 「ーっだから・・!ティルディー!星の丘へ行く旅の初日に出会った魔物!あいつ、星を食べるのが怖いって言ってたよな!」

 「え?うん」


 じゃあやっばりあいつが?トナカイのような形をした魔物・・あいつがリボン様?

 そうだ。それに俺の故郷を訪れた時リボン様がこう言っていたとリオネルが言ってたじゃないか。

 『いい子にしている人たちにプレゼントを届ける』って。

 俺の村ではそういう風習は無かったが、確か西の国で『クリスマス』という風習があると聞いたことがある。

 一年の感謝として作物を祠に捧げ、作物の礼として神が民に祝福を授けるというのが元だった気がする。

 だが時代とともにそれが変化し、一年良い行いをし、その褒美にリボンがついた贈り物が届くというものに変わったらしい。

 その風習の中で贈り物を届ける配達員のようなものと、配達員を乗せるトナカイというものがある。

 配達員を魔王。トナカイを自分自身としているなら、リボンの贈り物で自らリボンと名乗ったのだろう。

 (ーッチこんな単純なこと。早く気づくんだった)

 早く気づいていればティルディーをあんな目に合わせなかったかもしれないのに。


 「なぁ!聞いてくれ!多分ティルディーを狙っているやつの正体は、ーーー!?」

 「!みんな伏せてください!」


 ドカーンッ!!

 

 (・・え?今急に殺気を感じて。そうしたら・・)

 俺は状況把握が出来ずに呆然と立ち尽くしていた。

 後ろを振り向くと、先程まで立派に立っていた木が倒れていた。

 それに少し焦げ臭い。多分あの数秒の間に炎系の魔法が放たれたのだろう。

 にしても誰・・!


 「・・あ・・」


 目の前にいたのは水色の髪をした長身の男だった。ひと目見て分かる。

 こいつは今まで接してきたどの魔物よりも強い。

 

 それにあの髪色。長身。多分だが恐らくあれが


 『リボン様』だ!





不滅の六魔人の生き残りの一人はトナカイの魔物ですがもう一人は数年前に倒されています。


トナカイの魔物が出てきたのは一章「魔物と」というエピソードです。

九章は短いですがこれで終わりです。十章はほぼ戦闘になると思います。逆に十一章は戦闘が一切ありません。

十章は最終決戦ですかね。


もしかしたら投稿は数日後かもしれません。後もう少しだけお付き合いください(>人<;)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ