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星は僕を見ていない  作者: 雪道 蒼細
九章 過去の記憶編
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プロローグ 独りぼっちの君へ

 「え?魔王について?」


 もうすぐフィルア家を去るため、そのための荷造りをしている最中ティルディーが部屋に入ってくるなりそう言ってきた。

 ティルディー曰く魔王が誕生した理由を知りたいらしいが・・


 「そう言われてもな・・俺が生まれる前の出来事だし。あ、知ってると言えば魔王は人間だったってことだな。元人間ってわけでもなくただの人間が魔法を使って世界を支配しようとしたから魔王って呼ばれ始めたらしい。魔物だって魔王が魔法で作り出したもの・・ってことぐらいかな」


 俺の知っている情報は全て本で読んだ情報だ。だからこのくらいの知識は世間の人なら多分誰でも知っている。

 でもなんで急に魔王について知りたくなったんだ?


 「そう・・ありがとう。・・ねぇソアン。僕達別に次行くとこは決まってないんだよね」

 「そうだが・・」

 「じゃあ魔王が死んだ場所に連れて行ってくれない?少し気になることがあって」

 

 魔法の死んだ場所。それは西の国の方の方だった気がする。あの辺は本当に何もない。

 魔王が倒され、支配が終わった後も開拓も何もされてなかったはずだから、あるとすれば魔王城の残骸だろうか。

 そこへ行って何がしたいのかは分からないが、別に行く場所も決まっていない。ティルディーが行きたいならついて行くべきだろう。


 「分かった。じゃあキラとスフィーニアにもそう伝えとくよ」

 「ありがとう。荷造りの邪魔しちゃってごめんね」


 そう言ってティルディーは俺の部屋を出て行った。


ーーーーーーーー


 (魔王の死んだ場所・・)

 なんとなくそこへ行けば、記憶の最後のピースがハマる気がする。ずっと聞こえていた謎の声、

 あの時見た夢。それがなんなのか。何故リボン様は僕を狙うのか。きっとその理由が分かる。

 

 夢の僕は『影』と呼んでいた人物はきっと今で言う魔王だ。

 そして僕をそれを生み出した存在も僕。・・前世の僕だ。

 でも魔力暴走が起こった後に、人の姿として現れたのはよく分からない。僕の中にいて急に出てきた?


 「まぁ行けば分かることだし、今は考えなくていっか」

 

 変に考えすぎるとまたあの声が聞こえてくるかもしれないし。・・いや聞こえたほうがいいのだろうか。

 記憶を思い出すために。


 (待っていてね独りぼっちの君。これから思い出すからね)


 僕は空を見上げながら心の中でそう呟いた。

 


 



  

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