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星は僕を見ていない  作者: 雪道 蒼細
三章 宝石の姫編
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宝石の姫 part2

 「ルビア・・?何かの間違いとかじゃ・・」


 俺は「マジで・・?」と思いながら、ルビアに聞いた。だって城なんて平民が干渉できるような世界ではない。もう俺の中では天国のように見えているようなものだ。そんな中の異変など解決できるはずがない。


 「間違いじゃないです・・。本当におかしいんです!!助けてください!!」


 涙目になりながらルビアは必死に言った。必死に訴えるその様子は嘘には見えなかった。だが嘘はついていないだとしてだ。俺達は何をすればいいのだろうか。怪しい人を暗殺してこいとか言われても無理すぎる。

 最悪捕まって処刑・・。うぅ謎の症状があった街で、もう貴族とは関わりたくないなと内心思ったばっかりなのになぜ普通の貴族より厄介な王族が住む城の異変を解決しなければいけないのだろうか。


 「・・ルビア、そのえっと・・?僕達に何を助けてほしいの?」


 ティルディーは目線をルビアと合わせニコッと笑顔で話しかけた。おぉ・・なぜか知らんが子供の扱いに手慣れている・・。心の中でティルディーに拍手をした後、俺はルビアを見る。

 ティルディーの言うと売りだ。何を俺たちに助けてほしいのか・・本当にこれによって引き受けるか引き受けないかが変わってくる。


 「あ、いや違うんです。・・あまり大きな声では言えませんが・・えっと・・。友人・・そう友人が!!あそこの城にいて・・。城がもう十年前くらいからおかしいんです。俺が生まれたぐらいから。お願いです。城の異変調査に協力してください」


 ・・さっきは嘘ついていないと思ったが、今は付いている気がする・・・目がめっちゃくちゃ泳いでいるぞこの少女・・。


 「んん・・急にそう言われてもな・・」


 俺は少し戸惑った。・・・何か隠しているし、それに城の異変調査だし・・・。俺はどうするべきか二人に聞こうとしたとき。


 「・・分かった。じゃあお城へ行ってみましょうか」


 ティルディーが立ち上がった。俺は「えっ?」と思いティルディーを見てしまった。せめて相談してから引き受けてくれ・・と思ったが意外とティルディーは頑固だ。多分どんなに俺が説得しても「引き受けるの!」の一点張りな気がする。


 「この件を引き受けるのには賛成ですが・・お城ですよ?そんな簡単には・・。あ」


 キラが何か思い出したように声をあげた。相談してから・・とか言ってくれるのか?と思ったがそんなわけもなく城の侵入方法の話になってしまった。・・・うん。ここはしょうがない。俺もあきらめて城の侵入方法の作戦会議に参戦することにした。

 

 「何?いい案でもあるの?」

 「いい案といいますか・・はい。ティルディー様の名を出せば多分通れます。知り合いもこの城で働いていますし、別に王に会うわけではなく城へ情報収集にいくのですから」


 おぉ・・キラが頼りに見える!!まぁ貴族の従者はこんなもんなのか?でも内容が内容だ・・もうそれは不法侵入な気がする・・。でもとりあえずティルディーとキラの二人さえ入れれば情報はかなり集まるだろう。


 「じゃあ俺はルビアとカフェで待っているよ。城での情報収集は二人にお願いしていい?」

 「分かった」

 「分かりました」


 二人は頷き城の方へ向かっていった。走るのか・・元気だな・・と思い眺めていた。


 「・・?」


 なぜか心がもやっとしたが気のせいであろう。


ーーーーーーーーーーー城にてーーーー


 「通行許可証の提示をお願いします」

 「持っていませんが、トバッシュ家のご令嬢です。私はトバッシュ家の従者です。家紋はここに・・」


 キラが衛兵に説明をする。トバッシュ家ねぇ・・。これ偽装にならない?大丈夫・・?心の中でそわそわとしていたが家紋が本物と確認できたのか中へ入れてくれた。


 「よかったですね入れてティルディー様!」


 ニコッとキラが笑う。その笑顔が少し胡散臭い気が・・と思ったが言わない。僕はそこまでキラのことを知らないのだそれに言わなくてよかったこととか知らなくてよかったってことはこの世に山ほどある。

 多分これもその一つだろう・・・僕はそう思って目を閉じた。あ・・そう言えばさっきキラ、僕のこと・・。


 「様付け禁止!」


 僕は口を突き出しそっぽを向いた。もう・・・気が付けば様付けしているから注意するのがだんだん億劫になって来た。


 「すみません、すねないでください・・」


 ・・うぅなんだか犬の耳が見える・・・。別に拗ねているわけではなかったのだけれど。

 

 「拗ねてないわよ。じゃあ情報収集開始ね」


 僕たちは二手の通路で分かれた。


 

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