表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

アメの味

夕方の教室に口にアメを銜え教室の天井を眺め椅子に座りこんでいる男。


その目の前に一人の女が立ち尽くす。


「なに?」


アメを舐めながら女の方を覗き込む男に呆れながら


「いつまでそこに居るの?」


「別に構わないだろう」


女は呆れながらも男を諭す。


「あの人はもう…」

その言葉を聞いた瞬間、男は感情が高ぶり思いきり机を叩く。


「そんなのわかっているよ!!わかっているからもうほっといてくれ」


女に向けて理不尽な怒りをぶつける。それなのに女は


「ほっとける訳ないでしょう。あなたは世界でたった一人、私の弟なのよ」


「おねぇ…」


「今日は帰るよ」


悲しそうな顔を浮かべ姉は男を促すと男は静かに頭を振り


「わかった」


男は渋々、机に掛かっている鞄を肩に掛け姉と一緒にその場から離れる。


教室を出る際、男は窓に映る空を見て


「なんで…」


男は頬に一粒の涙が零れ、口に銜えたアメに流れ込む。


「すっぱいなぁ…」


甘いりんご味のアメを食べていたはずなのに、酸っぱく苦いような感じがした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ