【01】 市民からクレームが! ~市職員が、昼間から女性を抱いていた~
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【あらまし】(市役所の事件エピソード。人事課長と対立!)
市民からクレームの手紙が市役所に届いた。
『美浦市役所の職員が、昼間から女性を抱いていた。しかもその女性は大泣きしていた。お宅の職員は、何をしているんだ』という内容だった。
どうやら先日、速水爽香が丹沢純也の胸に顔をうずめて泣いていた件らしい。
丹沢純也はピンチに陥った。
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【主な登場人物】
速水爽香 20歳女 女子ボートレーサー
市原和子 70歳女 ハッピーハイツ、速水爽香の隣の住人
鬼塚厳司 55歳男 美浦市役所住民課長
丹沢純也 30歳男 美浦市役所住民課主事
明石春菜 34歳女 美浦市役所住民課主任
千葉洋市 56歳男 美浦市役所秘書課長
中牧輝義 41歳男 美浦市役所秘書課係長
岩渕弥生 42歳女 美浦市役所秘書課主任
篠田真治 33歳男 美浦市役所秘書課主任
大高正法 53歳男 美浦市役所人事課長
立浪雅文 45歳男 美浦市役所人事課係長
鈴木英記 33歳男 美浦市役所人事課主任
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【前書き】
●この小説には多くの数字が出てきます。そこで読者の皆様が読み易いように横書きとなっております
●多人数での会話も多いことから、誰が話しているのか、すぐにわかるよう会話の頭に台本形式で、氏または名を付けて表現しました
●本文の推敲・校正、登場人物の整理、後書きにつきましてAIを利用しております
●この物語はフィクションです。実在の個人・団体、実際のレースとは一切関係ありません。ボートレーサーと市役所職員をモデルに、フィクションとして制作されたものです
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6月下旬、美浦市役所秘書課。
岩渕弥生(いわぶち・やよい・42歳)は、市長秘書である。この日、市長あてに届いた数通の「市長への手紙」を読んでいた。
『市長への手紙』とは、住民の意見・提案を市政に反映させようとするもので、市長が直接、その手紙を見ることになっている。この市民サービスは、多くの市町村で取り入れられている。
その手紙の内容を簡潔にまとめて、市長に報告するのが秘書の日常業務となっていた。
弥生「さて、今日届いた『市長への手紙』は、と」
弥生「なになに『美浦市役所の職員が、昼間から女性を抱いていた。しかもその女性は大泣きしていた。お宅の職員は、何をしているんだ』ですって」
隣に座っている中牧輝義(なかまき・てるよし・41歳)秘書課係長が、
中牧「そんなことあり得るんですかねぇ?」
弥生「私もそう思います」
中牧「差出人の住所と名前は、書いてありますか?」
弥生「あります」
中牧「単なるデマとか誹謗中傷だと困りますので、私と篠田さんで差出人の所へ行ってきます」
篠田とは、篠田真治(しのだ・しんじ・33歳)、秘書課の主任である。
◇
中牧と篠田がハッピーハイツに着いた。二人は階段で二階に上がると、
篠田「ここですね」
202号室の前で篠田が言った。中牧がドアをノックした。しばらくして中から、70歳ぐらいの女性の声がした。
女性「どちら様ですか?」
中牧「美浦市役所の者ですが」
女性の名前は、市原和子(いちはら・かずこ・70歳)、ひとりで暮らしていた。
中牧「お宅様から『市長への手紙』を頂戴しましたので、そのことで」
和子「まぁ、どうぞ中へ。隣に聞かれても困りますから」
和子は、二人を部屋の中へ招き入れた。中牧と篠田は和子の指示に従った。
3人は、4人用の食卓テーブルに座ると、すぐに和子がしゃべり始めた。
和子「いえね、お隣さんのことなんだけれどね」、
中牧「はい、」
和子「この間、この間って言っても1週間ぐらい前かしらねぇ、お宅の職員2人が来て、私に『お隣は、住んでますか?』って聞くから、『わからない』って答えたのよ」
中牧「はい、」
和子「だってお隣さん、昼間は静かだし、夜になっても明かりがつかないし、」
中牧「そうですね。それじゃ住んでいるかどうか、わからないですよね」
和子「でしょう?」
中牧「訪ねて来た二人は、美浦市役所の職員で間違いないですか?」
和子「そりゃぁ間違いないわよ。だって男の方が『美浦市役所の者なのですが』って言ってたもの」
中牧「それなら、間違いないですね」
和子「そして、その数日後だったわ。今度は男性3人が来て、ドアをノックする音が聞こえたの」
中牧「隣の部屋をノックしていたんですね」
和子「そうよ。でも、うちかと思って窓から覗いたの」
中牧「男性3人ですか?」
和子「そうよ。車で来たみたい。エンジンの音がしたから」
中牧「はい、」
和子「しばらくして、またエンジンの音がしたから、私はてっきり3人とも帰ったと思ったのよね」
中牧「そうですね」
和子「そしたら、隣から女性の泣き声が聞こえて来るじゃない、」
中牧「お隣、住んでいたんですね」
和子「それも、大きな声で泣いているのよ」
中牧「はい、」




