プロローグ side C
初のオリジナル小説です。
更新スピードが試行錯誤を繰り返しながらの投稿になるので遅いと思われますが。よければ読んでいただければ嬉しいです。
「あー・・・うー・・あ゛ー・・」
パソコンと睨めっこをしながら目がしょぼしょぼして思わず悶える。
カタカタとキーボードを押しながらウィンドウに表示されている情報提供者のメールを見る。
「簡単にいえば、VR空間でアイテムがだまし取られてので起訴したい・・か」
勿論手口等考えたらもう少し詳しく調書などにはかく必要があるのだが、
何分この手の問題は割と加害者自身にもある場合がある。
例えば家のホームサーバーだから安全と勘違いしてパスワードを設定しなかったりだ。
「被害総額が・・えっとVR空間の家具等数店で・・4・5万相当か」
カタカタを音を立てながらキーボードで情報をまとめる。
ある程度情報をまとめた後にいつもまとめてあるタスク置き場を画面を指で触って表示させる。
「今日のタスクはこれで終了かー・・この事件の自宅はー一度いって・・様子見てからセンセーの家にでも行こうかな」
パソコンの画面に表示された地図を見ながらこれからどう行動するか思考する。
「ふーむ、一度自宅に行ってみたほうがいいかもしれないね、もしかしたら犯人が足跡残してるかもしれないし、大石君行ってきてもいいよ、特に問題点がなければそのまま帰宅してもらってもいいし」
ふいに後ろから声をかけられて驚きつつ答える
「あ、先輩。行くのは行くのでいいんですが、多分何も出ないですよ?」
答えると先輩は笑いながらバンバンと背中を叩いてくる。
「最近大石君働きっぱなしだからな、骨休みとでも思ってくれたらいいさ。」
「でも先輩今から被害者の家に行こうとしているのに骨休みはないと思うんですが。」
違いねぇと笑いながら先輩は自分のデスクに戻っていった。
とはいえ、その言葉に甘えさせてもらおうと自分のデスクの上に散らばってる資料を集めてカバンに詰める。
「それじゃ、行ってきます先輩帰らなくてもいいんですよね?」
「おー俺から上には言っておく気にしないで調査してこい」
そう後押しされて警察署内でも異端者が多く集まるネット犯罪対策課から出ていく。
「さてと・・とりあえずは調査だな」
一度伸びをしてから足を地下鉄に向けた。
「で・・しまった・・まさか留守だとは。」
出向いた訳だが呼び鈴を鳴らしても家からの応答が無く玄関に備え付けられているスピーカーは何も発してくれない。
「どうしようかな・・とりあえず先輩に電話かぁ・・」
これで署に戻れとか言われたら非常に面倒な話だなー
ポケットから携帯端末を取り出し画面を指でスクロールさせ先輩の連絡先を探す。
「あ、あったってあれ?」
携帯端末に表示された先輩の名前の上には横線が引いてある、電源が切れている証拠だ。
「マジかよ・・」
「マスター、この人に伝言を残しておきましょうか?」
ふいに携帯端末から女性の機械音声が流れてくる。
「あぁ、頼む。しかし、なんで今日に限って先輩以外任務に駆り出されてるんだよ・・」
「伝言完了しました。セーフモードに移行します」
そういえば充電を完璧にしてなかったか、一回センセーの所に顔出すのもいいかなぁ・・。
「いやぁ・・にしても先生の所に顔を出すのも久しぶりだなそういえば。」
そう言いながら玄関のチャイムを押す。
「大石センセー返義です!」
すると玄関が開きのっそりと白髪がよく似合う白衣を来たいかにも研究員というおじいちゃんが玄関から現れた。
「おぉ・・返義か、久しいな元気だったか?・・いやこんなところで立ち話ではなく中に入るか?」
「はいセンセーお邪魔します。」
センセーの家は相変わらずの汚さで歩くスペースを確保するのでやっとだ。
以前センセーの家に来たときに片付けようと努力しようとしたのだがとてもじゃないが書類の山と戦うごとに敗北をしてもう二度とやらないと誓ったのだ。
客間・・といっても椅子が向かい合ってその間に小さな机があるだけだがそこの通される。
「返義充電いるだろう?ちょっと端末かしてみておくれ」
センセーにそう言われて端末をセンセーに渡す。
「ふむ・・使い方がちょっと雑だな・アインも悲しんでるぞちょっと弄らせてもらうな借りるぞ」
そういうと端末を持ってすぐ近くにあるパソコンの前でカタカタとキーボードを鳴らし始めた。
手持ちざたになった俺は、出されたインスタントのコーヒーを啜りながら机の上にあった一枚の資料に目を通し始めた。
「A.I.ONLINE?これってもうすぐリリースされる新しいVRMMOでしたっけ?」
かりにもネット犯罪対策部に身を置くものとして新しくリリースされるVRMMOのタイトルは頭には叩き込んでいたのだ。
とはいえ、一口にVRMMOと言っても数が多いので実際に一つ一つプレイする余裕はないのだが、
「あぁ、それには私も少し噛んでてな、協力していたんだよ」
へぇ・・と関心を持つ。A.I.ONLINEは色々なところの一流と言われた開発者を引き抜いて作り上げた期待作のオンラインゲームとしてゲーマー達は関心を持っていたからだ。
「どうだ?オープンβ枠なら私からお前さんにプレゼントぐらいできるがやってみるか?」
興味は多いに惹かれたが少し悩んだあとに首を振る。
「仕事最近忙しいですのでやめておきます、こっちにきたのも仕事なんですよ?」
「少し悩んだのに何を言ってるんだが・・まぁやりたいと思うのなら連絡してくれ、β枠ぐらいなら直ぐに上げるさ」
そう言うとエンターをタンッと押し端末をパソコンかた取り外す。
「ほれ」
「ありがとうございますセンセー。」
受け取ると起動すると充電バッテリーは満タンで同時にアインも一緒に起動させる。
「おはようございますマスター、電源を切っている間に先ほど訪れた方からお電話がかかっていたようですつなぎますか?」
「いや、今はいいここから出たあとでかけ直す、ありがとうございますセンセー、また来ますんで。」
「ほれ私に挨拶なんていいからさっさと被害者の家に向かうお前は今は刑事なんだからな」
そう背中を押されては行かないわけにはいかない、挨拶をした後研究所を後にする。
「ふぅ・・なんだ結局はパスワード解除したまま一定時間放置してたのか」
話を聞くにつれてため息が出したくなる内容だった。
ネットの友達を向い入れる為に開けておいたサーバーに知らない人間たちが侵入され被害者が必死に集めた家具や道具が全てもっていかれたということらしい。
「VRMMO物理演算が基本仕様になってるからこそできる犯罪だよなぁ・・」
前にも同じような事件があったので恐らく同一人物の犯罪だろう、その「ネットの友達」も現れなかったらしい。
そしてその事件は警察がきちんと対処しなかったからだの、うんたらかんたら愚痴というかストレス発散に使われて精神的に非常に参っていた。
「大丈夫ですかマスター?」
「あぁ、大丈夫心配するな・・ってぇ?」
端末から心配されたことに違和感を感じて端末をポケットから取り出すと警察専用の緊急速報が入った。
「○○地区○○号にすむ研究社の家で殺人事件発生!近くにいる者は現場に急行されたし!」
ずれ落ちそうになった端末をしっかりと持ち弱々しい歩きをしていた足に鞭を入れて一気に駆け出した。
馬鹿な!つい2時間前に話したばっかりなんだぞ!
「センセー!センセー!」
玄関を開け放し一気に先程までいた客間に走り込む。そこには何人かの警官が先にいて立入禁止のテープを貼っていた。
その中央に先程まで元気に会話していた無残なセンセーの姿があった。
被害者の関係者ということでその場から連れ出されて自宅謹慎を言い渡された。
「くっそ・・誰がセンセーを・・」
悔しながら端末を握りしめる。
しかしながらこういう状況でも人は時間が経てば冷静になるらしく、
・・・ようやく落ち着いてきたので端末を操作して事件の事を調べる。
とある研究所で殺人事件発生!・・・殺人か。自殺か!
今は、こんなゴシップには興味が無い。
次、今話題のA.I.ONLINEの二人の目関係者の謎の死、警察側は関係を否定。
・・なんだこれ俺の所にはこんな事件の情報回って来てないぞ、
「アインどういうことなんだ?」
端末に話しかけるとキュイという機械音とともにカメラが回り端末の上に立体映像が出てくる。
「マスターの端末にはプロテクトがかかっており閲覧できる情報が少なくなっております」
その話を聞くと頭の中に一本の道筋ができた気がした。
つまり先輩以外の上が駆り出されてたのがこの一人目の研究者の事件を追ってたためで、
A.I.ONLINEの研究者の一人と知り合いだった俺は捜査からあぶれていた・・と。
憶測だが多分間違いないだろうという不思議な感覚があった。
「A.I.ONLINEか・・」
そう呟くと端末から返事が返ってきた。
「大石博士よりA.I.ONLINEのオープンβ先行登録が終了しております、希望ならば直ぐにプレイすることが可能です」
アインからその言葉を聞いて頭にセンセーが端末を持っていって少し弄ったことを思い出した。
答え・・とまではいかないだろうがそこになにかしらの鍵・・もしくはパズルのピースがその世界にあるように感じた。
すっかり埃が被ってしまったフルダイブ用の機械を雑巾で埃を綺麗に落とす。
「・・・行ってみるかA.I.ONLINEに」
次々に現実世界で起きる殺人事件と仮想世界でイベントが実施される時に、
選ばれた6人の運命が動き出す。
ご意見ご感想ございましたら是非一言お願いします。




