表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1+1は200の奇跡!異世界レスラー山田、プロレス愛で団体設立。10倍だぞ、10倍!  作者: マスクドぷるこぎ
王都外征編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

149/149

149話 「巨悪・害悪・意地悪」


 その後、試合はスカイハイが優勢になっていきました。今は・・・・・・ルカさんがバカ王女を肩車しています。そしてカルラさんがコーナーポスト最上段に立つと……勢いよく飛び立ちました!




 バコーーーーーン!


〈うおおおおおおおおおおおおお!〉


 肩車で担ぎ上げられた王女の平たい胸板に……カルラさんのミサイルキックが直撃です。そして王女は、担ぎ上げられた高さから……マットに墜落しました。これ、ダブルインパクト式ミサイルキックって言う技ですね。肩車で担いだ敵選手に攻撃する系の技を、ダブルインパクトと称したりするんですよね。




 さあ、グロッキー状態のバカ王女。しかし、ルカさんは……まだまだ物足りないみたいですね。バカ王女に更なる攻撃を見舞う準備をしています。軽くカルラさんと相談すると、バカ王女の起き上がりを狙って……サンドイッチ式の延髄斬りが見舞われました。再びダウンする王女。


 気がつけば、ルカさん・カルラさんの連携技……まったく誤爆しなくなってきましたね。これもスカイハイ危急存亡の事態に……遂に二人の間にも連携が生まれたということでしょうか。


 その後も……二人がかりでのドロップキック等でバカ王女を追い詰めていきます。




 さて、リング上はバカ王女が一方的にやられている中……花道からイクセントラさんが小走りで戻ってきましたね。どうやら王女の胸パッドを外して……いつものヌーブラ重ね着で帰ってきたみたいです。


〈お、その盛々の胸……いつものヤツだな!〉


 お客さん達もそれに気づいたのでしょうか、イクセントラさんを大きな声援で迎えます。そしてイクセントラさん、リングインすると……レフェリーの仕事を再開するのでした。




 さらに、こちら……リング外では山田さん、スピさんと場外乱闘をしていますね。山田さん、リング上の様子を察したようで……スピさんがバカ王女の助けに行けないように、場外に留めておくつもりのようです。


 そして山田さん、スピさんとの揉み合いの最中……その隙をついて、スピさんに抱きつきました。そして……そのまま締め上げます。これはベア・ハッグ……ならぬ山田スペシャルですよ! だって、指の角度が違ってますもん。


「ルカ、カルラ! こいつは俺が止める! そっちは任せたぞ!」


 山田スペシャルを仕掛けながら、リング上に叫ぶ山田さん。スピさんの偽の胸に顔を埋めながら、スピさんの胴体をこれでもかと全力で締めつけています。




 それでは、視点をリング上に戻しましょうか。


 ルカさんはバカ王女の頭部を……自分の股に挟みました。そして王女の両腕を引っ張り上げると……『く』の字のようにした隙間に腕を通し…………




「みんなーーーーー! 行くよーーーーー!!」


〈うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!〉


〈久しぶりに……あの技が出るぞ!〉


〈行けー! やっちゃえーーー!〉


 ルカさんのアピールに大盛りあがりの会場。それもそのはず、この体勢……タイガードライバー 91 ですね! この技、本当に大一番でしか使われない……切り札的存在なんですよ。それを理解してでしょうか……お客さん達もヒートアップしていますね。


 そしてルカさん……王女を持ち上げると…………




 マットに、垂直に……叩きつけました!




 ドカーーーーーン!


〈うおおおおおおおおおおおおおおお!〉




 バカ王女、マットに突き刺さったまま……まったく動けません。しかし、ルカさん……それでもフォールに行きませんね。それどころか……王女をリング中央、仰向けに体勢を整えると、その場を離れました。そして…………


「カルラ、やっちゃいなさい!」


 そう叫ぶのでした。そして、その発言の受取先はカルラさん。コーナーポスト最上段で……リングに背を向けて立っていますね。これは……ムーンサルトプレスですね。




「みんなーーーーー! 行くのですよーーーーー!」


〈うおおおおおおおおおおおおおお!〉


 カルラさん、コーナーポスト最上段から……背面へと高く跳び上がりました。足を痛めていたとしても……十分に高い跳躍ですね。そして無重力を思わせるようにゆっくりと宙返りをすると……王女目掛けて急降下!




 ドカーーーーーン!


〈うおおおおおおおおおおおおおおおお!〉


〈見ろよ! まな板が……まな板にプレスしてるぜ!〉


「レフェリー、フォールなのです!」


 王女の上に身を乗せたまま、カルラさん……カウントを要求しました。イクセントラさん、王女の肩を注視しながらカウントを取り始めます。




「ワンッ!……………………」




〈ワンッ!〉




「ツー!………………………」




〈ツー!〉






「スリー!!」




〈スリー!! うおおおおおおおおおおおお!!〉




 カン! カン! カン!




「四十六分二十九秒…………体固めにより…………スカイハイの勝利」




 やりました! スカイハイ……完全勝利です! ゴールデンパッドズの侵略を……完璧に打ち破りましたよ! 山田さんも、セコンドの皆さんと一緒にリングイン……そしてルカ・カルラの両者に賞賛の言葉を送っていますね。ルカさんもカルラさんも……少し涙を浮かべて見えます。そりゃそうですよね……この試合、ずっと苦しかったですもんね。




 一方、ダウン中のバカ王女を介抱しているスピさんとアーさん。あ、二人とも……胸パッドを外してますね。もう……ゴールデンパッドズである必要はない。そういうことでしょうか……。


 バカ王女、二人の手を借り……ようやく起き上がりました。そしてスカイハイの歓喜の輪を一瞥すると、イクセントラさんの所に向かいます。


「拡声器をお貸しくださるかしら?」


 バカ王女、裏切ったイクセントラさんに恨みをぶつけるでもなく、たいそう淑女的に発すると……拡声器を受け取りました。そして…………




「認めますわ……本日も……ワタクシの負けです。ですので報奨を授けましょう」




 こう……静かに場内に告げるのでした。しかし、私は見逃しませんよ……なんと、バカ王女の顔が赤らんできていますね。しかも、この赤み……先程までの激闘によって生じた赤みではありませんよ。この赤さは……私、ルカさんで見飽きています。はい、ツンデレの見せる……例の紅潮ですよ!




「山田…………報奨として、ワタクシを差し……いや、ワタクシが…………スカイハイの一員として……加入して差し上げてもよろしくてよ!?」




〈なんだそりゃー!〉


〈そんなの罰ゲームじゃねえか!〉


 お客さん達の大罵声。うーん、しかし……惜しいですね。あのバカ王女、一瞬だけ素が出た気がするんですが……。ああ、気付けば拡声器は山田さんの元に……どうやら返答をするみたいですね。




「えっと……でも、スポンサー料貰ってるとこから選手なんて取ったら……癒着だって噂されて恥ずかしいし」


〈山田、よく言った!〉


〈王都へ帰れー!〉


〈かっえっれ! かっえっれ! かっえっれ! かっえっれ!〉


 うわあ、大音量の帰れコールが……周囲一体に響き渡っています。そして、バカ王女の表情の赤みには……怒りの赤が混じってきましたね。あ、別に……その赤みは帰れコールによって引き出されたわけじゃないですよ。当然、山田由来です。




「この…………巨悪・害悪・意地悪!」




 怒りの赤、恥辱の赤、ツンデレの赤、涙の赤み……様々な赤色を混ぜた表情で、リングを降り……走って花道奥へと逃げていくバカ王女。うん……赤ばっかりですね。




 スカイハイとしては……あのバカ王女、今後は赤の他人となればいいんですけどね。




 まあ、とりあえず危機は去りました。おめでとうございます、山田さん。




 三部 王都外征編  完



今後は不定期更新になります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ