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第陸三回戦!!女剣士


第陸三回戦!!

世界代表!鉄血宰相、オットー・フォン・ビスマルク!日本代表!女剣士、佐々木累!


プロイセンで生まれた男はドイツ帝国という強国を作り上げた。現代、ドイツ連邦共和国においても世界に誇られる最強の政治家である。

対するは家紋を身に纏い無頼漢と戦った女剣士。奉行や大老にその志が認められた男装の武芸者である。


第陸三回戦、開始!!



「我が目指した頑強たる国家。

富国強兵は相成った。さあ!後願の憂いは保障したぞ!兵士よ!国敵を全力をもって打ち倒すのだ!!」


ドイツ国民全てを強制的に社会保障制度に加入させて国に国民を守らせる事を断行した首相。それこそがビスマルクだ。


兵士たちは絶対に加入させられるので全員が平等に保障を受けられること知っている。

そして、それを約束した首相の言葉に従うのだ。この人に付いて行けばいいのだと!!


兵士が、隊が、軍が一人の剣士に殺到する。


佐々木累は武者震いをして刀を構える。

彼女は嬉しい。そして誇らしい。

女の自分が国の代表としてこの場に立っていること。敵が女の自分に対して油断せずに全力で向かって来ていることに。


この場にいる全員が自分を強者として認めていることが何よりも嬉しいのだ。


「ならば、それに応えずして何が剣士か?」


軍の先頭が佐々木累にぶつかる。

その瞬間、佐々木累は高速で回転し一個小隊を吹き飛ばした。

関口新心流を修めた彼女は敵の力を利用して戦うカウンター技の達人。

軍の力を受けるとその衝撃を身体を介して敵に解放する柔らかな剣。

万軍の衝撃が佐々木累を介することで圧縮され、太刀に乗る衝撃は一種の爆風となってビスマルク軍に返る!!


「敵の女剣士は衝撃を返してくるぞ!

火器を持って蹂躙せよ!!」


ビスマルクは一合でそれを看破し、対抗策を打ち出す。

重火器が軍に装備される。

弾幕が張られ、銃弾の雨が佐々木累を襲う。


佐々木累は窮地でも正面を見つめ、秒速800メートルで迫る弾丸を一瞬のみ視認すると最も弾幕の薄い位置を割り出しそこへ跳ぶ。そして太刀と小太刀を構えて急所に飛ぶ弾丸のみに限定して切り落とす。


腕や肩、足に風穴が空くが彼女の目は死んでおらず、敵軍に向いている。


血塗れになっても倒れない女剣士にビスマルク軍は慄くが、指揮するビスマルクは感心して追撃を指示する。


再び放たれる弾幕。


佐々木累は弾丸を無視して両手の太刀を地面に刺し、先程切った弾丸の運動エネルギーを解放してビスマルク軍に向かって切り上げる!!


何発もの秒速800メートルの弾丸を切ったことによって溜められ圧縮されたエネルギーが解放され、吹き飛ぶ地面。


追撃の弾幕はそれよりも巨大な礫土の壁に飲み込まれ、礫土はそのままビスマルク軍すらも飲み込んだ。


半分が生き埋めになったビスマルク軍。

即死ではなく生き埋めになったことで、土の下からは戦友の声がまだ聞こえるビスマルク軍は優先順位を間違える。

戦友を助けようとするビスマルク軍を見下ろし佐々木累は上空をゆっくりと回転しながら飛ぶ。


地面を吹き飛ばしたと同時に自分も飛ばしていた佐々木累。自分を飛ばすために小太刀が衝撃に耐えられず犠牲になり砕けたが太刀は無事だった。

落下位置を調節しながら回転を速め、太刀を構える佐々木累。空気抵抗で太刀が熱が帯びる。


高速回転により身体に空いた風穴から血が辺りに飛ぶ。

頬に飛んだ血痕でビスマルクが自分の真上に佐々木累を発見する。


すぐに側近に狙撃を命じるが、真上にいるが故に佐々木累には弾道が容易く予想出来る。飛んできた少ない弾丸を切り捨て、又は逸らして落下する佐々木累。


間近に迫った彼女にビスマルクはライフルを盾にして太刀を受けようとする。

だが、佐々木累の太刀はビスマルク達が狙撃したことにより弾丸の運動エネルギーを溜め込んだ爆風の太刀。

ライフルを衝突した瞬間、ライフル真っ二つに爆散し、弾丸が暴発して双方の顔を焼く。


ビスマルクは頭をフル回転させ【鉄血】を文字通りの意味で捉える事により、血液に鉄の硬度を持たせて被害を軽微に抑える。佐々木累は何も無い。ただ、只のの気合いのみで激痛を抑え、鉄の硬度を持つビスマルクへ追撃する!!


胸の前で両腕をクロスして鬼気すら感じる佐々木累の太刀を受けるビスマルク。自身の持てる全力と身体に残っていた衝撃全てを一太刀に込める佐々木累。


一番の爆風が起き二人が互いに吹き飛ばされる。

共に膝を着き、憔悴しきっても目の前を見据える双方。

両腕と胸板に一線の切り傷を作り大量の血を流すビスマルク。

太刀も砕け、身体中の風穴から血を流す佐々木累。


「流石に武人には体力負けするか。」


前のめりに倒れるビスマルク。


佐々木累は息を切らしながらも、最後まで自分を武人として相手取ってくれた文官に敬意を表した。

北町奉行・石谷貞清

「佐々木累は旗本奴共を相手取って無傷で制圧した剣客である。

200年続いた江戸時代でも有数の剣士であることは明らかである。」

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